精神科入院治療

爪先に宵待ちどきの蒼

幼い頃転がして遊んだビー玉の色をまるごと移したような午後5時の空だった。梅雨はまだ明ける気配がなく、厚い雲は微動だにせず漂っている。

なんの意味もなさないと分かりつつも、それをただひたすらに目に貼り付けた。

飽きることなく、ずっと。

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この記事を見て「なんだよこんな低クオリティなもん出しやがって」と怒る方もいらっしゃると思います。でもリアリティを追求すると言う意味ではこれでいいと自分

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統合失調症という病について

自分には統合失調症の診断がくだっています。
主な理由は幻聴、幻覚の類とそれを理由にした奇異行動があったからなのですが、服薬などの制限はあれど退院後はまぁ普通に暮らしております。

統合失調症。「げっ」と思う方もいるでしょう。実際、うちの母は病前、抑うつ状態にあった私に「統合失調症になる前になんとかしなさい」などの言葉を投げつけております。病相全然違うんですけど。
つまるところ精神の限界を超えて行き

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ベイビー!逃げるんだ。

傍らに置かれたカレンダーの数字が今にも溶け出しそうなほどに思考のピントは外れた。けれど悪ふざけとしか思えないレベルで書き殴った平仮名だらけの問診票をお医者さんがとても丁寧に捲ったので、何となくああ、この病院は大丈夫なのかもしれないなとうまく働かない頭は判断した。

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先日、限界です!と宣言してからここまでが長かった。
フォロワーからは治療法や病院についてボロクソに言われるし、個人情報を探ら

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国立病院0〜措置入院前夜〜

またほぼ無料です。

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大学を卒業する直前、卒業できると決まった直後は進路がなくて不安だった

決まっていないとかじゃなくて、私には進路がなかった
どこに進めばいいかわからなくて、とりあえず免許合宿でも行こうかと友達と話した

場所は熊本とかどう?なんて言いつつ、結局4月に中部地方に行くことにして、先の予定を決めたら何だか働いてみてもいい気がした

新卒の求人はもう応募するには遅す

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精神病棟で会った人たち

隔離病棟を出たらそこは世界でした。 ということはなく、普通に閉鎖病棟でした。
ちなみに解放病棟と閉鎖病棟の違いは施錠の有無で、八時間以上開錠がされており、金銭所持や持ち込み品などにある程度自由があり、外出や面会が自由なのが解放病棟、そうでないのが閉鎖病棟だそうです。
とはいうものの、だだっ広い田舎(平成の大合併だかでめちゃくちゃ広いし夜はカエルがめっちゃ鳴く)に位置する病院だったので、お金もスマホ

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涙ぐんでも はじまらねえ。

このタイトルとこのコウペンちゃんのぬいぐるみの画像からRCサクセションの名曲「いい事ばかりはありゃしない」を思い浮かべた人にはわたしから「すごいね!」の一言が贈呈されます。いらないな。

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じわじわとまた脳の暴走が始まっていた。2月に祖父を亡くして家族が落ち込む中で気を張って元気でいなくちゃ、なんて考えがどこかにあったのかもしれない。だけれどもそのツケはかなしいほど正直に回ってくる。

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私大病院9〜その後4年間に渡る通院〜

今回も自分のことなので無料で公開です。

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雪の降る2月末、私はあの病棟を抜け出した

飛び降りようとした日と同じ靴を履いて、パジャマじゃない服を着て、髪は編み込みにした。
二ヶ月前、成人式の直前、起き抜けに気持ちがどうしようもなく扱いきれなくなって、工作バサミでバッサリと切り落とした、ボブヘア。
ピアスもつけた

両親が退院の手続きをするのをベンチで眺めた。
外は雪、コンクリート

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幻覚アラカルトおかわり

タイトルが最悪すぎますが、思いのほか幻覚経験が反響ありましたので追記代わりに書いておきます。
私自身は共感してほしいとかではなく、素っ頓狂に見える行動にも意味があるのだということをなんとなく頭の片隅にでも置いて欲しいという気持ちです。また幻覚を理由とする凶行にはなんら情状酌量の余地はないという考えです。必要なのは早期発見と治療じゃないですかね。
ちなみに明確に幻覚と自覚する症状がでたのは救急搬送後

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妄想幻覚アラカルト

拳銃強奪事件の犯人、捕まりましたね。捜査に力を尽くした警察に心からの賞賛を送ります。また怪我を負われた巡査の一刻も早い快復をお祈りいたします。

さておいて、犯人は幻覚の症状があったことが報道されています。(事件の引き金になったかは不明)内容は「ドラクエをやめたら心臓から声がする」とか色々出てますが、なんか、こう、「あ、何か分かるかも」と思ってしまった自分です。

幻覚、めちゃくちゃ見えてました。

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私大病院8〜医療保護入院・私のこと編〜

今回は自分だけのことなのでほぼ無料にします〜〜〜

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急に入院させられ、毎日泣いて、絶望して、死にたくて、死ねなくて、思うように生きられなくて、誰も見方じゃなくて、どうやっても暮らしていける気がしなくて、ただつらかった、あの頃。

毎日毎日、シャーペンでノートに感情を書きなぐった。
親や主治医に時々読まれたから、気持ちを全部は書けなかったけれど、とにかく辛いということだけを書いた。

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