凛として 「火曜日のシエスタ」
雨が降って、気分までじけっとしたときは、
凛とした女性の物語が読みたくなります。
世のなかに強いひとはたくさんいると思いますが、グチも文句も泣き言も、言いわけさえも口にせず、すべて肚におさめて覚悟を決めた女性ほど、強い者はいないと思っています。
その境地にいくのは、なかなかむずかしそうですが、そういう女性の姿は、いっそ涼しげで、すがすがしいものがあります。
そのような女性が出てくる物語といえば、ひとつに、ガブリエル・ガルシア=マルケスの
「火曜日のシエスタ」が挙げられます