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creative notes #1

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2018年6月の記事一覧

子どもに新聞記事を一つ

子どもに新聞記事を一つ

 パプアニューギニア海産の武藤北斗です。

 押し付けにならない程度に、僕が楽しんでいる子どもとの無言のコミュニケ―ションがあります。 

 それは子どもにむけて新聞の記事を一つ切り抜きトイレに貼ることです。

 勉強のためなのか、新聞の面白さを伝えたいのか、自分でもこれだという理由はないのだけど、ジワジワと続けています(よくサボるけどなんか続けている)。

 僕なりのこだわりは4点

①親として

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サムライかな。

サムライかな。

ポーランド戦を興味深く観た。イタリアが出られないワールドカップに日本代表が出ていることに十分不思議さはあるから、すべては運が支配するシステムの中。

「潔い」とか「武士道」みたいなことを言い出すと、真夏にエースを投げ続けさせるのが感動だと言わんばかりの三沢高校時代の甲子園みたいになってしまう。

勝つこと、GLを突破することを義務づけられた急場しのぎの監督がとった作戦の結果としては完璧だったと感じ

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文章をなるべく「シンプル」にするということ

文章をなるべく「シンプル」にするということ

「なぜか伝わらない」

 そんな悩みをお持ちの方は「シンプルな文章」を目指してみるといいかもしれません。

「シンプルな文章」とは、余計な「ぜい肉」がなく、スッキリとしていて、きちっと「骨格」のある文章です。

 もちろん「シンプル」でなくても、魅力的な文章はたくさんあります。「骨格」などなくても、空気の伝わってくる素敵な文章も多くあります。「シンプルでないほうが文章として魅力がある」と思われる方

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2歳の誕生日。

2歳の誕生日。



お誕生日おめでとう。
毎朝の“おはよう。”の挨拶ではないことと、昨日までなかったリビングの飾りに息子も今日がいつもと違う日だと感じている様子だった。

子育ての先輩たちから子どもの成長は早いという経験談を耳でタコが産卵するくらい聞いていたけど、これは本当だった。子どもの成長は早い。

子育てマウンティングを取ろうとする人の“これからが大変よぉ”という言葉はウソだった。

深夜にお湯

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コルコヴァド Getz/Gilberto

コルコヴァド Getz/Gilberto

彼女と出会ったのは僕がまだ20代前半、世間で大人と認められて間もない頃。当時働いていたバーの客だった彼女はいつも女友達と二人で飲みにきていた。
僕と同年代に見える彼女達はしかし僕より遥かに精神的に自立をしているのが二人の会話から読んで取れた。同じ大学を出て、同じ化粧品販売の仕事に従事している自他ともに認める親友だった。

はじめから何かしら互いを意識するムードはあったものの、バーなんて商売そんなの

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みんな「辞める練習」が足りてない

みんな「辞める練習」が足りてない

昨日の何気ない連続ツイートが1万リツイート超えて驚きました。

日本ではいじめや過労死で自殺する人がいるというと、マレーシア人にはなかなか理解してもらえません。マレーシア人は、嫌な職場や嫌な学校は辞めてしまうからです

「やめ方がわからない」と人は辞めることができない実は私も最初の会社を辞めるのに5年かかりました。

テキトーな性格なのに金融機関に就職してしまい、そもそも仕事の質が全く自分にはあっ

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「好き」に素直になるために

「好き」に素直になるために

どうやら私は、何かを好きになる能力が人より長けているらしい。

『好きになる能力』なんていうと、努力したり意識したりして好きになっているように聞こえるけれど、厳密にいうと『好き』のハードルが低い。

さらに言えば、普通は無関心から気になる、そして徐々に好きになっていくのだと思うけれど、私はスポーツカー並みにはじめからトップスピードで駆け抜けるタイプだ。

そして、自分の好きなもの、いいと思ったもの

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旅の終わりに考える。

旅の終わりに考える。

「またこようね」と、ぼくは言った。

3泊4日の小旅行が終わろうとしているいま、最後の夜に再び、そのことばを噛みしめている。「またこようね」はいいことばだなあ、と思っている。そのこころをわかってもらうには、もう少しの説明が必要だろうこともまたわかっている。犬の寝顔を眺めながら、そのへんを書いていこう。

「またこようね」。

ぼくがそう犬に耳打ちしたのは、初日の夕方だった。

こんなにもたのしいの

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