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感情を表出する目的

感情は何のために表出するのか?

 考えたことあるでしょうか?
「嫌われる勇気」という本がベストセラーとなり、アドラーの名前が広く知れ渡りました。
どこの本屋でもいまだに"アドラー心理学"を基にした本が書店で平積みにされていますが、心理学者のアルフレッドアドラーは『感情はすべて目的達成のためのツールである』としています。

 小学生くらいになると、多くの子は言語表現も活発になり会話の中で感情を客観視することも可能になります。放デイや保育園でも感情のコントロールに課題のある子が多くいます。
 その中で

「●●だったから、あなたは怒っていたんだね」、「△△になったから、悲しくて泣いてたんだね」

と整理してあげることを大切にしていました。

感情を表出している理由や目的を一緒に共有するだけでも、とても治療的であると思います。

表情や動作には表現できていても、言語表現に乏しい子もいます。

どうして泣いているのか
どうして怒っているのか

聞いても応じてくれない場面が出てきます。

 そんな時程、お隣はどうしても「どうしたの?」から初めて、返答がないことにイライラし、最後には「お話ししてくれなきゃ分かんないんだけど(怒)」となってしまいがちです。

 そんな時は、大人が深呼吸をして「●●が嫌だったのかな?」、「それとも△△かな?」っと丁寧に聞いてあげなければいけません。

 大人の自制心も試されている子どもへの関わり。いかに自分の持っている価値観を破って関わっていくかが試される人間活動です。

 自分はどうして怒っているんだろうと己の感情へも客観的に考えると問題が別のところにあったりすることがあります。

相手がどう反応するかはよく分析するのに、自分の受け取り方については分析していない方もいます。

 感情を表出する目的を考えたときには、相手の感情をどう受け取っている自分がいるかというのも大切な視点と思っています。

お掃除係の実習を体験した保育士さん、きちんとした指導・教育を受けられずも頑張る支援者さん…など現場に困り感を持っている方へサポートすることで、子どもたちに還元されるものがあるのではと信じています。よろしくお願いします。