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詩のようなものとイラスト・写真 /hoho  

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ふと思った言葉ににイラストや写真をのせています。
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かみさまへのおねがい

かみさまへのおねがい

神社でふと目に入った

ひとつの絵馬

かわいい子どもの字で

書いてあった神様へのお願いごと

「おもちゃのペンがみつかりますように。」

たくさんの大人たちの願い事の中で

その絵馬がなぜか気になった

ささいなお願いごとに見えるけど

その子にとってはきっと大事なペン

神様にお願いしたくなるくらい

なくなって悲しいペン

子どものころって

自分だけの宝物、大切に大切にしてたなぁ

忘れ

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こころの水辺

こころの水辺

いつもそこに降り立つ鳥がいる

大きな空を飛びまわり

たくさんのものを見たり聴いたり

そして最後に帰る場所

しずかなしずかな

こころの水辺

小さなオルゴール

小さなオルゴール

部屋の片隅の
小さな小さなオルゴール

仕事に行く朝
少し憂鬱な気持ちで指輪を戻す

そっと流れる「星に願いを」

疲れた夜も箱を開くと
ふっと心をほぐしてくれる
優しい音色

何気なく繰り返していた
あたりまえの毎日

ある朝気づいた
歌わなくなった小さな箱に

あぁそうか

きみはもう
この家にいないのか

その箱から流れていたのは
あの子の優しさ

お母さん
今度からちゃんと自分で巻くから

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風が呼んでいる

風が呼んでいる

さぁ そろそろ

飛び立つ時だよ

この花園はここち良かったけど

また 次の空が待っている

ほら 風が呼んでいる

あなたには

まだ見てない空がある

紙にのこすこと

紙にのこすこと

昨年末から地道にやってきたことの
途中経過です

少しずつですが
なんとか形になっています

今まで noteでかいてきた
イラストや言葉を紙に残してみたいという想いです

このたび
しまうまプリントのフォトブックサービスを利用しました

🍀

umi no otoさんは、昨年9月に闘病の末、最後まで周りの人たちの笑顔を願いながら、お月さまへと帰っていかれました。

umi no otoさんのも

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わたしになる

わたしになる

言葉を書くわたし
絵を描くわたし

どちらもわたし

どちらが欠けてもわたしではなく
合わさってわたしになる

前のようにかけない
何をかいていいかわからない

ぐるぐるまわるトンネルの中

別のだれかになろうとしたって
だれかのようになりたいと願ったって

どんなものでも
それが今の自分をあらわしている

今のわたしを
ここに描こう

水のように 波のように

水のように 波のように

時に行き場を失い

淀むこころ

水のようにとらわれず

何処にもとどまらず

かろやかに流れていって

時に行き先を見失ない

さまようこころ

よせては返す波のように

どうかまたここに

戻ってきて

繋がってゆくもの

繋がってゆくもの

あなたに会えた気がした

あなたにまた会えた気がした

あなたの命は

たしかに繋がっている

あなたの優しさは

脈々と受け継がれている

あなたが大切にしたかったこと

あなたが大切にしていたこと

ちゃんと繋がっているよ

だから安心して

命を繋いで

〜3・4枚目のイラスト:
「ひとひらの願い」(umi no otoさん文)の挿絵より〜

未来

未来

神様なんていない

あんなに願ったのに
想いが叶わないこと
たくさんあるね

いっぱいがんばったのに
叶わなくて

この先が見えなくて
不安になって

今どこを歩いているのか
何を目指して歩いているのか

泣いて
泣いて
泣きやんで

また前を向いて
歩き出した

いつかきっと
この涙を想い出す日が来る

ああ
あの日々が今に繋がっていると
思える日々が来る

時に疲れたら
ここにおいで

いつも

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こころのキャンバス

こころのキャンバス

私の絵には

出てくる子たちが三人いる

出てくる言葉も

その時それぞれ

一人は小さな女の子

ある時は大きくなった女の子

そしてもう一人は天使さん

色だけが広がる時もある

その時に心に広がる色

さらさらとした

紙の音を聞きたくなる時

水にじむインクの色を見たくなる時

心のキャンバスは面白い

いつも違うわたしのキャンバス

このキャンバスに

自由に描いていこう