記事一覧
キリンと犬の物語(創作童話)
犬は言いました。
「僕は今から旅に出ます。戻ってくるまで待っていて下さい。」
キリンは、
「待ちますとも。いつまでも、待ちますとも。」
と言いました。
キリンは旅に出た犬を来る日も来る日も待ちました。
ただでさえ長い首をうんと長くして待ちました。
何年も経って、犬は旅から帰ってきました。
犬は老犬になっていました。
犬は言いました。
「キリンさん、僕と結婚してもらえませんか。」
「いいですとも
かけっこ兄弟(1分小説)
一郎君と二郎君は双子の小学三年生です。
学校へ行くのも、帰るのも、御飯を食べる時も、寝る時もいつも一緒の仲良し兄弟です。
今日は、学校からの帰り道に一郎君が言いました。
「ここから、家まで走って競争しないか。」
「僕は、ゆっくり帰りたいなあ。」
「そんな事言うなよ。よーいドン。」
一郎君は走りました。
「待ってよー。」
二郎君は、渋々走りました。
どんどん一郎君が引き離して行きます。
途中の森の中
毎日の日々の中で(詩)
雨が降っては、また晴れて
晴れた、と思っては、また雨で
雨が降れば、晴れた事を忘れ
晴れれば晴れたで、雨の日を忘れる
仲間と、「また、明日。」と別れて
明日は、雨が降るやら、晴れるやら
浮世の憂さを晴らすため、
家事に勤しみ、仕事に励む
そんなこんなで、毎日が過ぎていく
暴れん坊熊と利口な狐(創作童話)
昔々、ある山に、暴れん坊の熊が住んでいました。
熊は、まわりにいる動物を、ガオー、と脅してはいたずらしていました。
他の動物たちは、熊の横暴ぶりにほとほと手を焼いていました。
ある日、狐は、
「僕にいい考えがある。」
と言いました。
いつものように熊は暴れていると、猟師がいるではありませんか。
熊はびっくりして逃げていきました。
次の日、狐は、「猟師に化けたら熊は慌てて逃げて行った。」
と、
言い訳してる場合か(坂東眞理子・法研)を読んで
50代女性にエールを送る本となっている。
「いつやるの、今でしょ」という言葉があるが、本書も新たな一歩を踏み出す事を主眼としている。
そのためには、一に健康、二にやる気、そして、必要なスキルの習得となる。
50代で始めるのは、決して遅くはない。
今すぐにでも、やりたい事を見つけて始めよう。
女の顔は請求書、お琴の顔は履歴書
うれしいから笑顔になるのではない。笑顔になるからうれしいのだ。
いたずらトンビ(創作童話)
ある山の麓に村がありました。
その村へ山からよくトンビがやってきました。
トンビのお目当ては、豆腐屋の油揚げです。
豆腐屋の旦那の目を盗んでは、トンビはしょっちゅう油揚げをかっさらっていきました。
豆腐屋の旦那は、どうすればいいか、頭を悩ましました。
ある日、旦那はいい知恵が浮かびました。
トンビはいつものように豆腐屋へやってきます。
そして、油揚げを一枚パクリ。
トンビは「うへー」と言って、
森の熊さん(創作童話)
森の熊さんは、森一番の力持ち。
相撲を取ったら、誰にも負けない。
きつねさん、たぬきさん、うさぎさん、いたちさん、みんなが勝負を挑むが、とても敵わない。
「まいった。まいった。」
とみんな口を揃えて言う。
そこへ現れたのが、よそ者のゾウさん。
「おいらが相手だ。」
相手は大きなゾウさんだが、森一番の熊さんも逃げるわけにはいかない。
「はっけよい。のこった、のこった。」
「熊さん、頑張れ。熊さん、負
うさぎとカエル(創作童話)
ある雨の日、うさぎは傘を差して歩いていました。
そこへ、カエルと出会いました。
カエルは言いました。
「僕も傘に入れてください。」
うさぎは言いました。
「ダメだよ。カエルさんはピョンピョン飛び跳ねるじゃないか。」
うさぎは、カエルをおいて、行ってしまいました。
その晩、ウサギは家にいると、外でゲコゲコ、カエルが鳴いているではありませんか。
うさぎは、怖くて、ピョンピョン飛び跳ねるように家を出て