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現実逃避のうた

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#コラム

ロマンスの現実逃避28

ロマンスの現実逃避28

いつも
あなたに
助けられているのです

あなたは
今にも落ちそうな場所にいるわたしの
すぐ近くで手を差し出して
いつも私と同じ目線に立ち
助けてくれるのです

絶望を一瞬でも感じたとき
あなたの顔がすぐに
浮かぶもので
それは朝に必ず顔を出す太陽みたいに
当たり前に

私はいつでもあなたに頼ってしまうんです
どこかでいつも助けを求めているから
あなたの顔を思い出してしまうんです

あなたは私の苦

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ロマンスの現実逃避27

ロマンスの現実逃避27

あなたと喫茶店に入った

クリームソーダのさくらんぼは
あなたにあげるわ
あんまり甘くないし
どこか渋くて苦手なの
メロンソーダは私そのもの
しゅわっと弾けて自己主張
あなたの前だと素直に尖っていられるの

コーヒーフロートを頼むあなた
ビターなコーヒーはまるで
出会いたての私たちのようで
どこかそっけないフレイバーなのです
ブラウン色で澄ました顔をしているけれど
実はとっても臆病者で
まるで2人

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ロマンスの現実逃避25

ロマンスの現実逃避25

君の笑顔をみているとき
ふと、君が何を考えているのか
キミが何物なのかわからなくなることがある

なんだか無理して笑っているようでもあるし
本当に穏やかな人なんだな、とも思うし。

突拍子もないことを言うことがあるし
毒を吐くこともある
お喋りなくせに
ひどく話すのが下手くそなときがある
感情ばかりで生きていることもあれば
理屈ばかり並べていることもある
本心は、いつもどこかに置き忘れてて
それで

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ロマンスの現実逃避24

ロマンスの現実逃避24

はじめて幸せが怖いとおもった

半月の夜

2人の間では満月のように
満ちていて
欠けたところは何もなかった

ううん
欠けていたり穴が開いていたり
不完全だったのかもしれないけど
見えなかっただけで
全部がおだやかな光で包まれていた

何を話していても
ことばを通り越して
心の奥の奥の奥に
溶けて溢れていった
それでも
決して過激ではなくて
音もなければにおいも
形さえもなくて
穏やかさだけが

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ロマンスの現実逃避23

ロマンスの現実逃避23

ねえ あなたの心をのぞいていいかしら?

大丈夫、何にも邪魔しないわ。
ただ無のこころで
どこか冷めたこころで
微笑み絶やさずにいると
約束するわ

何にも求めない、だからお願い。
あなたの心をのぞかせて。
歪んだ顔した悪魔がいても
見ぬふりしてあげるから。

だけどできれば、
覗いてみたいと思わせないくらいに
あなたはあなた自身を見失わずに
どうか私には踏み込めない場所を
ただ一生守り抜いて欲

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ロマンスの現実逃避 22

ロマンスの現実逃避 22

あなたはとても正直な人だ。
あなたの褒める言葉には、心から出てくる言葉しかない。あなたがぼくを褒める時は、
決して嘘は言わないね。
あなたの感じたままに伝えてくれる。
とても信頼しているんだ。

だけど。
君がぼくを褒めるのは稀だ。
たまにしかないのだ。
本当に予期していない時に、君はぼくの心の準備ができていない時ほど、ぼくを褒め称えてくれるのだ。

ぼくはいつだって君の褒め言葉を求めてい

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ロマンスの現実逃避21

ロマンスの現実逃避21

今日、わたしは気付いてしまいました。
私は自分自身を変えなければいけないのです。
もっと強くなりたい、いつも満たされた心であなたと接したい。

あなたとの関係をもっともっと
穏やかで、緊張感もなく、豊かなものに
するために。
見返りを求めることがないように。
私は自分自身を戒めなければならないということを。

その変化のための戦いのステージに、
あなたはいません。
わたしのみがそのリングに

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ロマンスの現実逃避20

ロマンスの現実逃避20

あなたに出会ってから、
私は素直にならざるを得なくなりました。
以前なら、自分の気持ちだけは、なかなか
言えませんでした。
だけど、あなたの前だとなんだか
自分を表現せずにはいられないのです。

ことあるごとに
愛の渦が私に近づいてきて
取り囲むのです。
今、伝えなさいと。

ことあるごとに
私に舞台が用意され、
愛を叫びなさい、と演出家に命令されているみたいです。
それでも演じることは苦

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ロマンスの現実逃避19

きのう、気づいたことがありました。

あなたと話をしていると、
意外なあなたが、見えてくるのです。
まるで
あなたが舵を取る船に乗せられて
どこか別の国へ来たかのようです。
それに気づく度に、自分の心の中に
いくつもの道ができていくのです。

2人で何かをする時
不可能が可能になることもあれば、
可能が不可能になることもある。
壁を打ち破ることがあれば
壁を作ることもあるんです。
でもその

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ロマンスの現実逃避18

あなたとわたし
少しだけ離れた場所で、
別々のことをしているときが
大好きな時間です

会話がなくても流れてくる、
2人だけのハーモニー
カモミールティーの香りのように
豊かなメロディを感じて

特に好きなのは
わたしが居眠りをして、
あなたが本を読んでいる時。

起こさないでいてくれる、
あなたが好きなのです。

お互いがなにも求めていない時間
風のようにあっという間に流れていく

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マザコンの現実逃避【マザコンの現実】

マザコンは南国へ飛び立った 
飛行機に乗る直前。
搭乗ゲートへ入る前の、母と私の僅かな時間の輝く抱擁。
この瞬間さへ 
わたしは南国へ呼ばれているのだ

一歩、一歩とゲートへ進む、むすめを見守るわたしの母君。
ああ、尊敬すべきお人が、みえなくなるまでわたしをみている
頬の感触、手の感触、腹の感触、服の感覚。
すべてがわたしの記憶にはりつき 
とってもさみしい
ああ もうあんなにとおく・・。

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マザコンの現実逃避「だれかがわたしを呼んでいる」

だれかがわたしを呼んでいる。
このマザコンのわたしを。
たとい孤独でも、友達がいなくても、
1日何回も呼んでくれる。
1日何回も笑ってくれる。

しつこく誰かがよんでいるのだ。
このマザコンのことを、大切におもってくれるひと。
それは間違いなく、わたしのマザーであった。

マザコンの現実逃避「庭掃除をする母君」

カーテンのすそが盛り上がっている 
庭掃除の途中の、母君が窓を開けて
はいってきた
すすすす って、聞こえるの。
足を引きずるように歩く母
ロングスカートのすそがよごれてしまわぬよう、わたしがみているわ
こぐまのぬいぐるみのように無表情な母君

カーテンのレースが風にゆれて窓は開いたまま。どうしよう 
その僅かの隙にどろぼうがはいってきてしまったら・・・。

母君がくまでをもってやってきた

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ロマンスの現実逃避17

あなたが目に見えるものを
より大事にしていると感じるとき
目に見えないものの価値よりも
表面的な、分かりやすいものに
価値を置き、
それが満たされないと
不満を感じているとき
不平を言っているとき
私はなぜか少し、悲しくなります。

目に見えるものは大事ですよね。
それは生きていく上で不可欠だから。
それは、より損をせずに、より楽しく、豊かに生きていくために不可欠なものだから。

だけど、

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