見出し画像

【台南】Part 3 「台湾好き」大集合!まだ知らない台湾に出会うならココ!地元の大学おすすめの人情ふれあいスポット 梅嶺風景区(台南・楠西)編

今回は、前回とは少し趣を変えて、自然あふれる中華医事科技大学USRチームおすすめの観光スポットをご紹介します!

今回の舞台となるのは、前回の南化区と同じく台南市の東側に位置している楠西(なんせい)区である。楠西区は四方を山に囲まれた盆地の中にあり、豊かな自然環境の中で、梅やスターフルーツ、マンゴーなどさまざまな種類のフルーツが生産されている。

そして、楠西区のなかで、今回特にスポットライトを当ててご紹介したいのが、梅嶺(メイリン)風景区である。

本学学生が梅嶺を訪れた時の様子

難度の異なる複数の遊歩道が整備された梅嶺風景区では、その名のとおり、梅の花を中心にたくさんのお花を楽しめるほか、トレッキングにも最適なスポットとなっている。今回は、地元で棗(ナツメ)の観光農園を営む黄貴珍さんおすすめの観光名所を紹介していきたい。

黄さんの「棗到了(ザオダオラ)梅嶺棗園休閒採果區」では、毎年1月から3月中旬にかけてナツメ狩りを体験することができる。日本ではあまり聞きなれないナツメだが、その味は梨とりんごを合わせたようなスッキリとした味わいが特徴である。

たくさん実をつけているナツメ

ところで、黄さんの観光農園の名前の由来についてだが、ナツメを表す「棗」は中国語で「ザオ」と発音し、よく似た発音で「找到了」(ジャオダオラ:みいつけた!)という言葉がある。もし、台湾リピーターの皆さんでまだナツメを食べたことがない方は、気持ちいい自然のなかで、友だちや家族みんなで美味しいナツメをたくさん見つけながら、ナツメ狩りを楽しんでみてはいかがだろうか。

地元の小学生もナツメ狩りに参加

ここからは、黄さんおすすめの梅嶺風景区内の観光名所について、紹介していきたい。

まず、梅嶺という名のとおり、この地で外せないのが、梅の花である。もともと、山頂一面にバナナが植えられていたことから、「バナナ山」と呼ばれていたこの地に梅の花が植えられたのは、実は、日本が台湾を統治していた時代(1895〜1945年)になってからである。その後、バナナの価格下落によって収穫量が減少したことも相まって山頂全体が梅の花でいっぱいになると、この地は「バナナ山」から梅嶺へと改名され、現在の梅嶺風景区が完成されていったのである。

こうして梅の名勝地となった梅嶺であるが、現在でも、12月から1月にかけて、たくさん咲き誇る梅を楽しむことができる。そのほかにも、梅と同時期にツバキも楽しめ、梅とツバキに続いてシコンノボタンが満開となると、さらに4月にはアブラギリの花が見頃を迎えるなど、さまざまな種類の花を鑑賞することができる。梅嶺までは、マンゴーの名産地として名高い玉井からバスが出ており、梅の花の見頃情報をチェックした上で、ぜひ花見の時期を狙って訪れてみてはいかがだろうか。

また、4月末から約3週間ホタルを鑑賞することができ、私たちの周りを灯篭のように照らしながら飛ぶ姿はまさに圧巻。日本ではホタルを見る機会が減ってきているので、台南を訪れた際に梅嶺風景区のホタル鑑賞をぜひ予定に組み込んでみるのもありかも💡

名物の花々とホタルが描かれた遊歩道の看板

そして、数々の遊歩道のなかには、登山客の探究心をくすぐるようなルートも整備されており、なかでも珍しい岩が作り出す神秘的な光景を楽しむことができるルートがおすすめ。ルートの途中にあるのが、台南三大自然奇景のひとつに数えられる猟鷹尖(リエインジェン)と呼ばれる奇岩が作り出す名所。奇岩の隙間が作り出す「一線天」エリアは、鉄のはしごやロープを使って岩と岩の間を縫って歩くことができるのでぜひ挑戦みてほしい。

一線天が作り出す神秘的な空間

最後に、梅嶺風景区を訪れるアクティブな皆さん向けの周辺おすすめスポットを2つご紹介!

1つ目は、虚谷日月景生態区という名のエコロジーパーク🌲
カエルやサワガニをはじめとする豊かな生態系を楽しむことができ、家族連れにはおすすめのスポット!予約をすればガイドさんの解説を聞きながら楽しめるので、ご興味のある方はぜひ!

🐸

2つ目は、神秘気場露営区(ミステリアスオーラキャンプ場)という少々気になる名前のキャンプ場…🏕️

どうなるかは中心に立って声を出してからのお楽しみ

その名のとおり、キャンプエリアのなかに存在しているのが「神秘気場」。中心に立って話すと、スピーカーのように声が広がるほか、なかには体が突然揺れたり、微熱が出たりする人もいるようで😥 信じるか信じないかはあなた次第…!

「台湾の京都」と呼ばれる台南では、台南中心部の古跡や日本統治時代に建てられた近代建築、さらに山側エリアでは、同じく日本時代に石川県出身の八田與一技師が携わった烏山頭ダムが有名で、台湾好きの皆さんの中には既に訪れた人もたくさんいるはず。次回の旅では、ぜひ、自然豊かな梅嶺(メイリン)まで足を伸ばして、日本と台湾の歴史を肌で感じながら、これまでとは一味違う台南体験を楽しんでみてほしい🇹🇼

梅嶺風景区へのアクセス:
興南客運玉井バス停から緑22号に乗車、梅嶺で下車

黄さんの観光農園のサイトはこちら↓
https://www.facebook.com/Nanxi31526/

この記事が参加している募集

最近の学び