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1才児のいのち(詩)
意味なんて知らなくても
1才児は、笑顔でそこにいる
意味なんて知らなくても
1才児は、踏ん張って立ち上がり
小さな歩みを止めることを知らない
新しい出会いに目を輝かせている
意味なんて言葉を知らなくても
1才児は、ただ生きようとしているのがわかる
人の「生きる」は
きっと意味よりも先に
この世に生まれた喜びや悲しみや
ここにいるわけを考えるよりも先に
この1才児のなかに、
「生きる」があ
こどもとおとな(詩)
親戚の集まりで
小さな従姉妹がみんなに聞いた
「ねえ、おねえちゃんてこども?おとな?」
純粋な問いだった
わたしは16歳だった
それを聞いた父はすぐに
「まだ、子どもだよ」
と、優しい笑みを浮かべて答えた
ああ、わたしまだ子どもでいて良いんだ
と、安心したこと
なぜかふと思い出した
26歳のわたし