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第7期学習・発達支援員養成講座 最終回

こんにちは。NPO法人日本インクルーシブ教育研究所の御田村瑞恵です。初めて当NPOのブログを書いています。少し緊張で硬くなっておりますがよろしくお願いいたします。さて、先日、第7期学習・発達支援員養成講座の最終回を迎え、この度、17人の学習・発達支援員が誕生しました。学習・発達支援員は子ども達が自分のことを好きで、自分は大丈夫!と自信をもって大人になっていけるよう手助けします。毎年、専門性を持って、さりげなく子ども達をサポートする支援員が広島から羽ばたいてくださることを本当に嬉しく思っています。ありがとうございます。

最終回はグループ毎にテーマに沿ったロールプレイングを行いました。各グループで解説者や教師、支援者、子ども数人の配役を決めてZoomで寸劇を行い、コメンテーターとして参加いただいた穐山和也先生からは子ども達をサポートする時のコツ等のアドバイスを沢山いただきました。穐山先生には『学習・発達支援員の心構え』についてのお話もいただき、私達は更に発想豊かになることができました。感謝申し上げます。

寸劇風景の画像
寸劇後に穐山先生がコメントされている様子

では参加者からいただいた感想を紹介します。

・先日提出したテストのケースについてのロールプレイングだったので、自分の考え方と異なる方の考えをお聞きし、大変勉強になりました。5人で話し合いながら一つのシナリオを完成させることの難しさも感じました。同じグループの方はアサーションの考え方に基づいて相手の意見も大切にしながら自分の意見も主張していらっしゃったので、感心しました。穐山先生から教えていただいた自尊感情を高めるための先生のビンゴは3学期のはじめにぜひやってみようと思います。ありがとうございました。【教員】

・ロールプレイをして発表しなければならないということで、最初は不安しかありませんでした。役割決めの時も、正直一番やりたくないな~と思っていた支援員になってしまい、かなり緊張し、プレッシャーでした。でも同じグループの方々もとてもいい方で、しっかりと時間を作って話し合いもでき、ドキドキしながら順番を待ちましたが、無事発表を終えられてほっとしました。ほかの方々の発表を見て、こういう指導法もあるのか~と発見もあり、いつもとはまた違った雰囲気の講義でよかったです。【児童指導員】

・事例に基づきロールプレイをするというグループワークでは、違いがあっても互いの考えを分かり合おうとみんなで意見を出し合いながら、活動できました。自分の考えをもつ、相手の言いたいことを分かろうと意見や質問等投げかける、相手を理解しようと考える、誰もが認め合う。そういう活動の中に今まで学習して得ることができたことを生かすこともできたように思います。ケース検討や発表からは、子どもの気持ちや、さまざまな立場の視点から考えることができました。検討発表後は、穐山先生から、良いところや、こういう方法や考え方見方もある等お教えいただくことができました。中谷先生から、心に響く言葉も紹介していました。もっともっと、謙虚に学びを続けようと思います。皆さまありがとうございました。【非公開】

・最初の導入部分で、中谷さんが最終テストのフィードバックを行っていただき、自分自身が誤解している部分も多々あったなと反省しました。グループワークとして、ケーススタディもあり(実際の学校生活で起こりそうな場面)、グループでコミュニケーションを取りながら、こういう場面では、支援員はどのように動けばいいのか、皆さんの意見を聞きながら、学べたと思います。【学習サポーター、スクールサポートスタッフ】

・穐山先生が選りすぐりの情報と4つのケースを実際にシュミレーションできて、今まで勉強して来たことの確認になりました。【子育て支援センター職員】

・障がい特性や問題場面を特定したロールプレイングは、これまでの学びをどう生かせば良いか考える上でとても効果的でした。学んだことを具体に落としていくプロセスをロールプレイという手法を通して、メンバーと意見交換できたことはとても学びが多くありました。他のグループの場面を見せていただき、すぐにコメントいただいたことも良かったと思いました。【不登校教育支援センタースタッフ】

・ロールプレイでは、意見が一方的にならないように、全員が意見を出し合い、まとめながら、協同して一つのものを作り上げることの楽しさと難しさがありました。難しかったですが、自分自身の課題もよく見えてきました。(つい一方的になってしまう。話を聞き終わる前に判断してしまう。反省です。最後まで話を聞き、理解してから、返す。を心掛けたいです。)穐山先生のまとめも、前回学んだことをまた思い出させてもらい、日々の業務が水路化現象でついつい考え方が楽な方(自分本位)になってしまっていたと反省しています。困っているのは、子ども自身。ということを常に念頭において、子どもたちの気持ちを大切に支援していきたいと思います。【放課後児童支援員】

・ロールプレイングは、オンラインということで、最初はイメージしにくかったですが、グループの方々と話ながら、なんとか進めて行くことが出来ました。 最後に穐山先生にコメントも頂け、また、4ケース分のロールプレイングを見ることが出来、支援員の役割を第三者目線で見ることが出来、良かったと思います。【支援員】

・名残惜しく振り返りをしながら参加させていただきました。ロールプレイングでは 子どもの側の気持ちにたって考える機会をいただきました。他の参加者の方のご意見もとても参考になりました。最後の中谷先生のお話も心に残りました。ありがとうございました。【フリースクール代表】

・グループワークから始まり、穐山先生の講義、最後のひとりずつの感想まで最終回もとても内容の濃い学習会でした。最後まで講義に参加することができて本当によかったです。ありがとうございました。【行政職員】

・グループでケースについて話し合いロールプレイをさせていただき理解を深めることができました。大切なことを再確認させていただきました。【教育支援員、保育士】

・みなさんがロールプレイの内容をしっかり考えて発表されていたので、大変勉強になりました。同じメンバーで会えなくなるのは、少しさみしいです。【会社員、保護者】

・このような形のロールプレイはしたことがなかったので、最初どうしたらいいかわかりませんでしたが、一緒のグループの方々に色々と教えてもらい、なんとかこなすことができました。他のグループの発表も「なるほど!」と思いながら聞いていました。【非公開】

・ロールプレイは緊張しましたが、皆さんと時間をかけて相談しながら準備したので、なんとか出来ました。実際に学校現場でお仕事をされている皆さんのお話も聞けて参考になりました。穐山先生のお話も聞けて良かったです。【保護者(自営業)】

・1年あっという間でした。支援と言うことを学びながら、結局、自分自身が広い目で、物ごとを捉える力を育ててもらっていたのだなと、改めて感じました。この学びは困り感のある子たちだけに向けているのではないな、どの子にも必要な関わりになっているなと思いました。【書道教室、かきかた講師、学習支援員】

コメンテーターをしてくださった穐山和也先生

第7期学習・発達支援員養成講座に参加してみて全体的な感想もいただきました。

・インクルーシブ教育を教育・医療・福祉・就労など幅広の視点から捉えられていました。日本だけでなく、海外の先進的な取り組みや、話題性あるタイムリーな問題にも情報提供いただき、本当に多くの着眼点を得させていただきました。幅広いカリキュラム選択と、専門性高い講師陣が配置され、短期間での講座や動画での学びが、効率よく配列されていました。とても満足度の高い講座となりました。オンラインにより、時間のロスや、金銭面の負担軽減が大きくあり、受講生にとって効果の高い方法を工夫していただいたと思います。中谷先生をはじめ、スタッフの皆さんの温かいご配慮がとてもありがたく思いました。多くの皆さんが日本インクルーシブ研究所の仲間として活動され、認知度が高まり、学ばれる方々がもっともっと増えていき、ここで学ばせていただいたことを皆が誇りに思える組織になっていくことを願っています。【不登校教育支援センタースタッフ】

・生徒への支援での大切なことをたくさん教えていただき日々の支援が変わり生徒の成長につながることができました。とても良い講座を受講させていただきました。ありがとうございました。【教育支援員、保育士】

・講師の先生方がスペシャルな先生ばかりで、この講座に申し込んで本当によかったと思いました。今までにもたくさんの特別支援教育について研修を受けてきましたが、この学習・発達支援員養成講座を受講して、まだまだ勉強しなければならないことがたくさんあることに気づかせていただきました。ここで学んだことを活かして子どもたちに寄り添った指導をしていきたいと思います。たくさんの学びをありがとうございました。【教員】

・自分自身がとても成長出来たと思いました。再受講でしたが、初めての講座もあり、新しい学びもありました。同じ講座でも新しい情報や、1年前にはわからなかった事がしっかり理解できたりと、大変充実した内容でした。
現場で実践しながら、自分の中に定着していく感じがありました。一緒に学んでるいろんな方々から、良い取り組みを聞いたりできたのも、とても良かったです。ありがとうございました。【書道教室、かきかた講師、学習支援員】

・全回通して、ボリュームのある素晴らしい学びだったと思います。支援員としての活躍の場がまだまだ少ないのかなと感じますが、ライセンス取得を機に、また更なる学びを続け、教員不足に拍車がかかる今、支援員の活躍の場が広がりますよう、自身も動いて行きたいと思います。そして、中谷先生のような魅力溢れるお人柄がとても大事だな、と改めて実感いたしました。ありがとうございました。【支援員】

・様々な職業、立場の受講生と一緒に学べ、毎回有意義な時間となっていました。講師の方々も、様々な視点から教えてくださる講師の方ばかりで、自分の知識のなさを痛感するとともに、新しく学べる喜びもありした。自宅で学習ができるというのがとてもよく、そこも続けてこられた一つと思っています。みなさんの学習意欲の高さに、毎回自分も頑張らねばと思うことができていました。ありがとうございました。【児童指導員】

・参加して本当に良かったと思っています。子供のサポートに役立つことをたくさん学ぶことができました。様々な視点からの講義はどれも興味深く惹き込まれるものばかりでした。録画を期間内に何度でも視聴できるのも有り難かったです。難しい内容の確認にも、しっかり理解するためにも、メモしながら繰り返し視聴しました。すぐに活用できる具体的な内容も豊富で既に役に立っています。自分の改善点も明確になり、よりよく子供をサポートできるようにこれからも常に考え、学び続けたいと思います。【保護者(自営業)】

・すばらしい皆さまに出会えたことで、ひとりで悩まなくていい、こんなわたしでも、そうだねって受け入れてくださる場がありました。この場で、いろいろな形の講義から、見方考え方を深い幅広く学ぶことができました。さまざまな立場の方々と情報交換や悩み事の共感を重ねていくことができました。仕事の現場で、この学びが、目の前の子どもに返せたかなと感じられたのは、子どもの変化が見えたときです。本当に、たくさんのご指導ご支援をありがとうございました。【非公開】

・志があり、優しい方たちと一緒に学び合えて、刺激をいただきました。また、他者を知り、自分も知るよい機会になりました。ありがとうございました。【放課後児童支援員】

・全8回終了をして、1回目の自分自身と比較をし、自分の土台となる部分が形成されるようになりました。最初のころの私は、ノンアサーションタイプであり、自分の意見を言うことが出来ませんでしたが、8回を終了した現在の私は、アセーションタイプに自分自身、成長できるようになりました。学びにゴールはなく、もっと学びたい、もっと困っている子に対して適切なアプローチを図りたいと強く思いました。これからも、学んでいきたいと思います。【学習サポーター、スクールサポートスタッフ】

・学んでいた最中は、講義(動画講義も含め)、レポートに追われる感じはありましたが、毎回、心に響くことばをいただけた気がします。今日で講座は終了しますが、この1年で学んだことを、振り返りつつ、自分の中に腑に落としていきたいと思いました。【非公開】

・大変役立ちました。普段の生活での出来事を冷静に観察できて、自身が対応する時の参考になりました。【子育て支援センター職員】

・とてもよかったです。周りの人にも勧めたいです。【行政職員】

・みなさんが熱心に受講されているので、よい刺激を受けました。内容が充実していて、すばらしいです。【会社員、保護者】

オンラインライブ講座や動画視聴講座での感想もいただきました。

・対面での講座だと、なかなか私には敷居が高く、学ぶ勇気を持つことが出来なかったと思います。オンラインだからこそ、自宅で全国の様々な方と共に学び、共感し、意見交換ができ、私にとってとても毎回、濃い時間を過ごしました。有難うございます。【学習サポーター、スクールサポートスタッフ】

・オンラインで学習できるというのは、とてもよいです。オンラインライブ講座だけでなく動画視聴講座もあり、動画視聴の方は自分のペースで学習できるのでありがたかったです。【児童指導員】

・1週間の時間的な枠の中で学習に取り組む環境を設定していただいたことは、他の取組むことと調整することができ、余裕を持って学ぶことができました。とても良い方法だと思いました。オンラインを一日中はかなり疲労がたまり、半日でコンパクトにしていただいたことも良かったです。【不登校教育支援センタースタッフ】

・さまざまな立場の講師の方から、多面的なお話を聞くことができました。何回も動画を見て自分に落とし込む時間も持つことができました。オンラインでの対面も緊張感わくわく感の中研修できてよかったです。【非公開】

・レポートのリマインドメールや、事前連絡など、たくさんの配慮があり、私も見習いたいと思いました。【放課後児童支援員】

・中谷先生、スタッフの方々、丁寧な段取りと対応をしていただき、ありがとうございました。個人的には忙しい週と重なって、ゆっくり見れなかった回もありましたが、前にさかのぼって確認しながら見れるのは、とても良かったです。【書道教室、かきかた講師、学習支援員】

・私は不登校支援をしているので今日の最後のほうの参加者の方々の中にもお話がありましたが、とても重要な課題であると感じています。講座のなかで「不登校とインクルーシブ」というテーマでひとつ設けていただくこともありかなと思いました。良かったらご検討ください。【フリースクール代表】

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以上、第7期学習・発達支援員の感想でした。実は最終回は参加者全員、お茶とお菓子をパソコン前に持ってきて茶話会を開きました。穐山先生の手作りシュトーレンも見せてもらい楽しかったです。

さて、2023年2月5日学習・発達支援員のフォローアップ研修会があります。詳細はホームページからご覧ください。フォローアップ研修会

そして、自閉症の人達の認知特性を理解し、自閉症の特性に合わせた伝わりやすい文章の書き方を練習する講座が2023年6月からスタートします。講師は広島で自閉症の専門家として活躍されている原田潤哉さんです。詳細はこちらです。ソーシャルライティング講座

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