平山犬

犬です。

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時をかけるジジイ

※これはなぜか何年か前に書いてそのままになっていた記事です。多分2、3年前。少しだけ書き換えましたが、当時の雰囲気とともにお楽しみください。 先日、コント公演が終わりました。 毎回ですが公演が終わるとふつふつと日常生活をこなす日々が始まります。それはとてもありがたいことだなぁと思ったりもします。 最近の僕はというとネットフリックスでアニメを見ては泣いて見ては泣いてを繰り返しています。あの赤いロゴを見るたびに「この涙泥棒さんめ」と心の中で思いながら毎夜夜更かしに励んでおりま

    • 2020-11/13-11/19の散歩

      「立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついてるじゃないか」 かのエドワードエルリックの名言です。 といっても僕は鋼の錬金術師は途中で読むのをやめました。(なんか雪山の話が複雑になっていった辺りでついていけなくなったので) そのあと二人はどうなったか知りません。 地球がコロナという脅威に向かっている最中。 お家が推奨されていますが、最近日課ができました。 お散歩です。 夜中の0時から3時4時くらいまでぼーっと歩いています。目的もないし、店もほとんどしまっています。

      • イルカ師匠

        これは僕とイルカ師匠のお話。 僕には去年の夏からあるブームが来ていた。 それはイルカブームである。 僕のイルカブームの発端は今思えば2年前。 品川にあるアクアパーク品川という水族館に行ったときからだ。 僕はそれまでイルカをほとんど無視していたと言っても過言ではない。 「イルカなんて居るか?」という「喪主に向かって言ってはいけないダジャレベスト100」に10年連続ノミネートされているであろうダジャレのために生まれてきた生き物とすら思っていた。しかし、そんな考えも打ち砕かれた

        • MARIN

          僕と彼女はどこへ行くにも一緒だった。 晴れの日はもちろん、雨の日だって一緒だった。 年越しは毎年彼女と初日の出を見に行った。 遊びに行くときも一緒だった。 大学1年生の時に出会って、5年間。僕らはとにかく一緒にいた。 僕と彼女は愛し合っていたのだ。 いや、「彼」だったかもしれない。 僕も彼女が出会ったのは大学1年生の冬だった。 彼女はマリンという名で、その華奢な黒い体に白い文字でMARINと彫ってある可愛い女だった。 彼女の値段は五万円だった。 一目見たときの愛くるしさ

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        • 写真
          1本
        • 昔の話
          8本

        記事

          プリンセス症候群

          僕には憧れがある。 それは誰かに奪い去られることである。 これだけ聞くと誘拐願望という言葉が近いかもしれないがもちろんそうじゃない。最後まで聞いてほしい。だからそんな悲しい顔はやめてほしい。 僕はディズニーが大好きだ。特にプリンセスが好きだ。シンデレラ、ジャスミン、アリエル、橋田壽賀子、熱血硬派くにお君。いろんなプリンセスがいる。 特に好きなのはラプンツェルだ。 髪が長すぎる女。ラプンツェル。 ディズニーのプリンセスは主に狭い世界に閉じ込められている。そしてどこからともな

          プリンセス症候群

          セッション レジ編

          みなさんはセッションという映画をご存知でしょうか。監督はたしかララランドの人。 ドラムに没頭する若者と、激しすぎる狂気的な先生とのドラムのお話なのですが、まあ、見てみてください。みなくてもいいです。 とにかくまあ、熱心で狂気的すぎるレッスンがあるのです。 四年ほど前にコンビニで働き出しました。コンビニは初めてでそれなりに右も左もわからなかったのです。一番はやはりレジ打ち。 大体の人がコンビニでレジを打ってもらったことがあると思います。 やったことある人も多いと思いのではな

          セッション レジ編

          【後】それゆけ100円ボーイズ!

          〜あらすじ〜 100円ショップ狂いだった僕と森くんと藤田くんは中学一年生。 ある時、森くんが羽田の方に千円均一ショップという天竺があるという。 僕らはお金を出し合って野口英世を仲間にし、冒険の旅に出た!どうなる100円ボーイズ! と、言うわけで続きです。 僕らの住んでいた大田区は、ご存知羽田空港があります。羽田というのは言わずもがなそこのこと。 僕らの通っていた中学校からは自転車で1時間くらいのところにあった。行動範囲からはだいぶ離れ、3人とも自転車で行くのは初めてだった

          【後】それゆけ100円ボーイズ!

          【前】それゆけ100円ボーイズ!

          僕が中学一年生の頃、仲の良かった森くんと藤田くんの3人でよく遊んでいた。後に塾も3人同じところへ通うようになる。それくらい仲が良かった。 そして、僕らの遊びといえば決まって100円ショップへ行くことだった。 100円ショップ。 それは中学生にとっては夢の空間だったのだ。 おもちゃはもちろん。なにに使うかわからないもの。 便利から程遠い便利グッズ達に心を躍らせない中学生がいるなら会ってみたい。そして、少し気まずくなりたい。 そんな花の都100円ショップ。 僕は今もなお100

          【前】それゆけ100円ボーイズ!

          うさぎの森には帰れない

          嗚呼、白くてふわふわのうさぎ。 赤い目をしたうさぎ。 お耳をぴょこんと立てて、寂しいと死んでしまう。 嗚呼、かわいいうさぎ。 こんなにもうさぎのことを考えたのはいつ以来だろうか。初めてかも知れない。 話は遡り半年ほど前だろうか、僕は久しぶりに秋葉原で用事があり、秋葉原へと向かった。 用事は確か7時からだったと思う。だけども僕は3時間前に秋葉原へ着いた。 秋葉原。あまり好きではない街秋葉原である。 オノデン坊やが空を飛び、人口の半分がアイドル、もう半分がロボットの街。そして

          うさぎの森には帰れない