輝くような黄色

怒るで、しかし! 団塊ジュニア、娘2人の父、脳神経内科勤務医、双極性障害Ⅱ型

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専門家とメディアが共存共栄の関係である、という危機

 前回の続き。  この3年間で気になったことに、 「実はメディアにおける科学ジャーナリズムは全く機能していないのではないか?」という疑念がある。  何だか無批判に多数派の専門家の意見に同調するだけ、目立ちたがり屋の専門家の御託宣を垂れ流しているだけ、のようにしか見えなかった。政治的な問題かとも思ったが、そうではなく、これは20世紀後半から今世紀にかけて立ち現れた、専門家とジャーナリズムの間で形作られた歪な「システム」が引き起こした現象だったようだ。  以下、ページ数のみ記

    • 条約をどう運用するかは100%国内問題、ということについて

      1こんな集会が行われていたことを、今朝、2つの記事👇で知った。 <新コロナ真理教の人々[号外②]> 【パンデミック条約反対デモ】 | ゴー宣DOJO (gosen-dojo.com) 226、パンデミック条約反対デモに対するモヤモヤ感の正体とは?|天乃川シン (note.com) この問題に関しては、全くこのお二方の仰る通りなのだ。 叫ぶべき内容も方向も、完全に間違っている。 ましてや、WHO離脱とか、どう考えても無謀なことを声高に喧伝している人間を見ると、脱力してしま

      • 人々は4年前と何も変わっていない。

        1先日,さーっと流し見しただけだった東京iCDCによるアンケート結果を、改めて眺めてみた。 いろいろ気になるところはあるが、最も問題に感じたのは第3回にあった下の結果だろう。 「あまりあてはまらない」=「やむを得ない場合もある」ということだろう。 コロナ対策禍での人々の振る舞いを振り返ると、恐怖が大々的に喧伝されたとき「わからない」「あまりあてはまらない」とした人の多くが「あてはまる」に移行することは容易に想像できる。 なので、数々の制限について警戒している人間は「あてはま

        • 「目立ちたがりの秀才」を警戒せよ

          1最近、小野一光氏による👇の本を読んだ。 この本は小野氏が長年の取材により収集された資料や裁判記録、インタビューなどが惜しげもなく詰め込まれている大著だ。本当に凄い仕事だ。 ノンフィクションライターを生業にされているとはいえ、この事件を淡々とまとめることができる精神力が凄い。 でも、大著であるがゆえに事件のあらましを知らないと読みにくいかもしれない。 ゆえに、この事件に関しては、先に豊田正義氏による👇を読んだ方がいいかもしれない。 私は7年ほど前に豊田正義氏の本を読んでい

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          これが現実、なのか…

          一部では有名なものなのかもしれないが、👇のようなものを見つけてしまった… さーっと流し見ただけで、脳に強烈な負荷がかかり、ショートしそうになった。 未だにこんなものなのか?東京だからか? 私の周りは2019年に戻っている感じなので、久々に現実を叩きつけられた気分だ。 未だに7割がコロナが怖いらしい。未だに7割の主な情報源はテレビらしい。信じられん… 己の意識が高いつもりの大衆の群れ、なのか、単にあまりにも素直すぎるのか…どっちにしても厄介やわ…

          これが現実、なのか…

          キャンセルカルチャー、人権、陰翳

          以下、👇の本を読んで考えたことである。 ① まず、ジャニー喜多川のキャンセルや、松本人志のキャンセルは、アメリカの民主党界隈が主導するキャンセルカルチャーの猿真似に過ぎない、ということだ。つまり極めて政治的で、軽薄な、一過性の流行、左翼的政治運動にすぎない。  もちろん、他文化を取り入れることが悪い、など言えるわけがない。実際、わが国の文化はそのようにして発展してきたのだ。  しかし、取り入れる際には、他文化の「本質、根本」を理解しなければならない。そのうえで、彼我の違いに

          キャンセルカルチャー、人権、陰翳

          推定有罪と私刑を希求する人々について

           以前勢いに任せてまとめかけたが、途中で飽きてしまって放置していた下書きを発見した。  でも、ある種の思想背景を持つ人々の生態を知るには、非常に良い事例だと思うので、まとめなおした。 それは「草津MeToo事件」と言われている騒動について、だ。 まず、一連の騒動に対する秀逸な論考👇を紹介しておく。 この件のみならず、昨今のキャンセルカルチャーそのものに対する問題提起としても非常に優れた論考だと思った。 「草津バッシング事件」の教訓…「推定有罪」に疑問を抱かない人びとの恐ろし

          推定有罪と私刑を希求する人々について

          本との出会いが減るということ

           たまたま隆祥館書店店主の二村さんのnoteを見つけた。  書店のことは以前から存じ上げている。  いつか行ってみたいと思っているが、お店の所在地があまりにも大都会すぎて、人混みが苦痛な人間としてはなかなかハードルが高い。  二村さんは、惜しまれつつ終了したラジオ番組「おはようパーソナリティ道上洋三です」でお声は何度か拝聴したことがある。その時も出版業界について話しておられたのを聞いたが、今回拝読した出版取次について書かれていた👇の内容が非常に興味深かった。  本屋好きにとっ

          本との出会いが減るということ

          全ての意見が一致することなど、ありえないけれど・・・・

          病児保育や無料産院、こども宅食、医療ケア児の家庭に対する支援など、社会の見えにくい部分に手を差し伸べる活動をされているNPO法人フローレンス。 ロビー活動も含めて、社会にとって必要不可欠な存在だと思っている。 だから、実は私は毎月寄付をしている。 活動方針には概ね同意している、ただ一点を除いて・・・ その一点とは、「HPVワクチン推進」である。 つい先日も👇このようなことをやっていた。 まあ、要するにみんパピ!に協力しているわけだ。 この問題に関しては、空之まめさんが詳細

          全ての意見が一致することなど、ありえないけれど・・・・

          脳神経内科医の長所と短所について

           👇はひとまず朗報だ。  この薬を扱う者に脳神経内科医が占める割合は多いと思うが、少なくとも私の周囲の脳神経内科医とそのスタッフで、このアミロイドβに対する抗体医薬を礼賛している者は皆無だ。 バイオジェン株下落、アルツハイマー病新薬の低調な出足で - Bloomberg  この抗体医薬については、今までも散々疑念を提示してきた。  なので、この流れは医学における常識的判断が当たり前に働いた結果に過ぎないと思っている。 レカネマブ、正直どうなの?|輝くような黄色 (not

          脳神経内科医の長所と短所について

          私のプレイリスト①血となり肉となる32曲

          THE TIMERS エフエム東京罵倒ソング 動画タイトルは清志郎になってるが、この人はZERRYだ。 THE TIMERS タイマーズのテーマ ~ 偽善者 THE TIMERS 偉人のうた あぶらだこ 冬枯れ花火 唯一無二。 あぶらだこ 索漠な信号 電気グルーヴ  Cafe de 鬼(顔と科学) 電気グルーブ 電気グルーヴ20周年のうた 人間椅子 なまはげ 人間椅子 りんごの泪 若い! トニー谷 さいざんす・マンボ 左卜全とひまわりキティーズ 老人と

          私のプレイリスト①血となり肉となる32曲

          原作と映像化について

          「原作改変」という言葉は昔から度々目にしていたが、ある出来事により2週間ほど前から頻繁に目にするようになった。 映像作品が好評だった結果、原作の評価も上がった、という幸せなケースもあれば、「放映終了後にトラブルになったらしい」という噂話だけが残るケースもある。 私が原作改変、と聞いてまず思いつくのは「必殺仕掛人」だ。 私は、確か中学生ぐらいに必殺シリーズにハマり始めた。その流れで、たまたまサンテレビで再放送されていた小林桂樹主演の仕掛人・藤枝梅安を何本か観た。 こちらは池

          原作と映像化について

          自分にとっての優先順位③2020年以降における自身の経験から

          👇の続き。 まず、前提として・・・私は無理が効かない。無理をすると、持病の双極性障害の振れ幅が増強する。調子に乗ると周囲に憤りと苛立ちを振り撒き始める。そして、その後にエンジン切れによる強烈な焦燥と抑うつがやってくるのだ。 コントロール不良だったころの経験から、それが自分だけでなく周囲を不幸にすることはよ~~~く分かっていた。 その上、禍を引き起こしたのは、世間であり、医療であり、国家であり、メガファーマだった。吹けば飛ぶような個人が相手にするには、規模があまりにも大きか

          自分にとっての優先順位③2020年以降における自身の経験から

          自分にとっての優先順位②「自分の力量で変えられるか否か」「自分にとって重要か否か」の2軸

          👇の続き、というか本題。 私は数年前から、物事の優先順位を下の2軸で考えることにしている。 自分の力量で変えられるものかどうか、それが自分にとって重要なものかどうか、の2軸だ。 ちなみに、この表はアンガーマネージメントで目にしたものを参考にしている。 そして、これ以上に分類するとややこしいので、無理矢理にでもこの4つの事象に振り分けることにしている。 なお、優先順位も番号通りである。 ① 「重要」かつ「変えられる」 問題があるのなら、直ちに解決策を考える。何よりも優先す

          自分にとっての優先順位②「自分の力量で変えられるか否か」「自分にとって重要か否か」の2軸

          ICDのエマージェンシーコードU12について

          👇の天乃川シンさんの投稿で知ったのだが、ICDにおけるエマージェンシーコードU12という疾患分類が「治療上の使用により有害作用を引き起こしたコロナウイルス感染症 2019 ワクチン」なのだそうな。 なお、ICDとは「疾病及び関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems」のこと。 223、厚労省は少なくとも41人のワクチン死を認めてい

          ICDのエマージェンシーコードU12について

          先日、ゴジラ -1.0/C(マイナスカラー、つまり白黒版)を観た。

           ゴジラ -1.0、評判はちょくちょく目にしていたが、大変失礼なことに山崎貴監督の過去作品の印象が個人的に今一つだったこともあり、なかなか映画館に足が向かなかった。でも、わざわざモノクロに編集しなおしたものを公開することを知り、1954年版ゴジラが好きでたまらない私の重い腰はようやく上がった。 なので、カラー版は観ていない状態で、白黒版を観たのだが・・・ いやぁ、しまった。もっと早く観ておくべきだった。と真剣に後悔した。本当に素晴らしい映画だった。 面識はないが(当たり前だ

          先日、ゴジラ -1.0/C(マイナスカラー、つまり白黒版)を観た。