k-sukehongkong

ブロンディールのち、ブロンディール 。 甘いものと甘いものとの間にある刹那。 甘味の園…

k-sukehongkong

ブロンディールのち、ブロンディール 。 甘いものと甘いものとの間にある刹那。 甘味の園、その先へ。

マガジン

  • 【ブロマガ】フランス菓子店ブロンディールの魅力を味わい尽くす

    フランス菓子店「ブロンディール」の魅力をひたすらに語る、ブロンディストによるブロンディールモノ語りマガジン。

  • ブロンディール写真集

    ブロンディールの「素敵」だけを集めた宝石箱のような写真集。すべてお気に入りだけを厳選してアップ。不定期かつ気まぐれでの更新です。

最近の記事

魅惑のキャラメリゼへの誘い(いざない)

まず、ひとつの質問をさせて頂きたい。 「魅惑のキャラメリゼの誘惑に抗えるか?」 答えは、「抗えない。」 気が付けば、そこら中にはびこる魅惑の艶めき、それがキャラメリゼ。 ふと気が付けばキャラメリゼをしていた、そんな覚えがあるだろう。日常に潜むキャラメリゼの誘惑。決して抗うことが敵わない、甘美でほろ苦い罪深き存在キャラメリゼの魅力に迫りたい。 想像して頂きたい。 熱々の焼きゴテをかざすと巻き起こるショータイム。表面が火を吹きジュワッとなったと思ったらさらに火を吹きながら

    • パティスリー銀河系への旅 -エピソード1-

      -プロローグ- この広大な宇宙に銀河系があるように、パティスリーにもまた銀河系が広がっている。銀河系には個性豊かなコミュニティー(星団)が存在し、それぞれに固有の文化、歴史、得意分野があり、それら感じる事で、より深くパティスリーの世界を理解し楽しむことが出来るようになる。 此処で表現されている星団とは、武道などでいう流派のようなものである。 広い宇宙(地球)に各々銀河(各国)があり、銀河に各々星団(流派)があり、星たち(独立したパティスリー)が在る、いづれも個性溢れる超一

      • ブロンディールのフレジェと美学。

        ブロンディールが止まらない。 そしてフレジェも止まらない。 だからフレジェの季節にはますますブロンディールが止まらない。 今季もブロンディールへと帰還する度にフレジェを真っ先に選んでいる。 フレジェとはそれほど強力な引力を持っている。 何故ならばフレジェは苺が旬の季節にしか提供されないからである。 フレジェフレジェフレジェと、フレジェを追い求めブロンディールに帰還する。 ブロンディールとフレジェもし、一年中フレジェがショーケースに並んでいたら、ここまではフレジェにときめか

        • あの畑の向こう側から新年のご挨拶

          新しい年。 2020年はまだ先と思っていたのも束の間、時が経つの早いもの。 何かというと、「ブロンディールの時間」が。 ブロンディールがふじみ野から石神井公園に移転したのが2015年なので、今年の6月で5周年を迎える事になる訳で、時の流れの早さを実感する。 そんな私は相変わらず、月3、4回ほどのペースで通っている。 ブロンディールは相変わらずブレない。 移り変わり流行り廃りが目まぐるしい今の時代、ブレない事こそが強みであり、ブレないからこそ孤高の強さを築いてゆける。 藤

        魅惑のキャラメリゼへの誘い(いざない)

        マガジン

        • 【ブロマガ】フランス菓子店ブロンディールの魅力を味わい尽くす
          23本
        • ブロンディール写真集
          2本

        記事

          季節の味わい「モンブラン・セゾニエール」によせて

          プロローグ、栗の季節に躍りだすDNA秋といえば栗、栗といえば秋、秋に行きたい場所と言えば、もう言わなくても分かって頂けると確信しているお馴染みの場所、ブロンディール。 正確には秋も冬も春も夏もすべての季節にそれぞれのブロンディールがあるから、春夏秋冬ブロンディールせずにはいられなく、季節毎などという受け身の待ち姿勢でなく、月3〜4回は通わなければ気が済まないのがブロンディール。そんなに通っていれば当然のように季節も前に進む訳で、季節が進むからブロンディールへと向かうのか、ブロ

          季節の味わい「モンブラン・セゾニエール」によせて

          ブロンディールのnouveau!との付き合い方

          相変わらずブロンディールに通い続けている。 ここ最近の藤原シェフの攻勢に我々ブロンディスト(=はげしくブロンディールに通う者たち)も驚いている。なぜならnouveau(新作)がショーケースの約1/3を覆うほど増えているからだ。これは異常事態である。今までの更新ペースを遥かに上回り、追い付いていくのがやっと、という具合なのだ。 しかも気付いたら居なくなっている。 これはつまり、新作が出た!と喜んで、食べて、美味しい!となったのち、次回もう一度食べようと思って、脳内をその味にし

          ブロンディールのnouveau!との付き合い方

          アシェットデッセールと共に去りぬ

          今年の夏は短かった。 それはつまり、我が愛するパティスリー『ブロンディール』のアシェットデッセール(あのアシェットデセール)の提供期間が短い事を意味する。 令和になって最初の夏はほろ苦い記憶が残る夏となった。 アシェットデッセールは還って来たのだが、ペッシェメルバが天候不順により突如の終了(=fin)となってしまった。 麗しのペッシェメルバ 麗しのペッシェメルバという言葉がある、ペッシェメルバは麗しいのだ。その麗しさとは、即ち桃の麗しさ。あぁ…なんて甘美なのだろう…甘く

          アシェットデッセールと共に去りぬ

          あのアシェットデセールとの再会。

          アシェットデセール、あぁなんて甘美な響きなのだろう。君を待っていた。待ちに待った夏、いや待ちに待ったアシェットデセールの季節がやってきたのだ!! いささか興奮するのも仕方がない。 今年は焦らされた。 ハッキリとしない天気、決してハッキリと明言しないデセールの告知。やるのかやらないのか直前まで誰も分からない。藤原シェフのみぞ知るデセールのタイミング。まさに神(甘味)のみぞ知る状態が長梅雨の如く続き、数多のアマタマ者(甘い魂の持つ者)たちを焦燥感に駆り立て 、来たるべき日を心待

          あのアシェットデセールとの再会。

          「日本の夏、アシェットデセールの夏。」への誘い。

          日本の夏が呼んでいる 日本の夏、 花火、 ビール、 バカンス、 スイカ、 海水浴、 クーラー、 青い空、 白い雲、 入道雲、 お祭り、 浴衣、 屋台、 かき氷、 蚊取り線香、 バーベキュー、 昆虫採集、 自由研究、 読書感想文、 プール、 帰省、 お盆、 夕立ち、 雷、 天の川、 川遊び、 熱帯夜、 夏野菜、 とうもろこし、 素麺、 アイスカフェラテ、 朝顔、 あの畑、 ブロンディール 、 デセール、 アシ

          「日本の夏、アシェットデセールの夏。」への誘い。

          ブロンディールの「いけず」な愉しみ方

          ブロンディールは「いけず」である。 思ったようにいかない、という意味で。 ブロンディスト(=ブロンディール大好き星人のことを指す)は、そのいけずなブロンディールを愛し、いけずだからこその愉しみを見出し、通い続ける。 では名パティスリーブロンディールのどこがイケズなのか、ご紹介したい。 「いけず」なブロンディール攻略法1、情報発信をしないSNS全盛時代において店舗運営戦略マーケティングの一つとして当たり前のように行われている「鮮度ある情報発信」、シェフ自ら行ったりお店のスタ

          ブロンディールの「いけず」な愉しみ方

          器とシロップが紡ぐ朝の穏やかなひととき。

          朝は慌ただしい。とにかく慌ただしい。 でも朝食はしっかり摂りたい。 朝食は抜いていますなどの類のお話には賛成できない。 朝食がなければ1日のスタートがなんだかあやふやになってしまう。 朝食の時間がゆっくり取れると、その日は調子が良い気がする。 刻々と流れる時間の中でぼんやりとした頭とカラダを起こしてゆく。 目が覚めてカーテンと窓を開ける。 ベランダの花が元気に咲いているなと感じる、シャワーを浴びる、お気に入りの化粧水で気分を高める、お気に入りのBGMを流す、珈琲を淹れる、目

          器とシロップが紡ぐ朝の穏やかなひととき。

          ブロンディールに通うか、パリへ飛ぶか。

          パリへ行きたい。 憧れのパリ。 行きたいパリ。 行きたいと言ったら行きたい。 行きたい行きたい。 あー行きたい。 もー行きたい。 どうしようもなく行きたい。 どうにかなりそうなくらい行きたい。 どうにかならないかと模索する日々。 遠くパリへ。 そのハードルは並大抵ではない。 飛行機で直行便だと片道12時間ちょっと。 乗り継ぎ便だと15時間から28時間なんてのも出てきたり。 行くだけで1日が終わってしまう。 日付変更線を跨ぐので、帰りにプラス1日加

          ブロンディールに通うか、パリへ飛ぶか。

          ブロンディールのババ・オ・ロムから読み解く、反ツユダク。

          ツユダク至上主義の蔓延突然だが、「ツユダク」が嫌いである。 周りを見渡せば、世の中にはツユダクがを良しとし、気付けばツユダクが蔓延している。 ツユダクとはつまり、「つゆ」または「タレ」にバランスの重きを置いた文化の事を指す。ツユダク文化が根付いた90年代後半から(特に牛丼屋などでは)「つゆを少なめに」と注文しなければ、つゆ多めで来る確率が高まったような気がする。 これの何が悪かというと、ご飯の持つ風味や食感を台無しにしてしまうこと。 そんなの口の中に入れれば同じでは?という声

          ブロンディールのババ・オ・ロムから読み解く、反ツユダク。

          ブロンディールのイートインにおけるデザイン手法と嗜み方。

          毎度お馴染み、ブロンディール好きによる「ブロンディール モノ語り」。 今回はブロンディールの嗜み方のひとつとして、イートインという極上体験をご紹介したい。ブロンディストである私がイートインを“強く”お勧めする理由として次の3点を挙げる。 【3つの理由】 ▶︎藤原シェフの世界観のなかで藤原シェフの珠玉のガトーたちを藤原シェフのお父様に提供して貰いながら藤原シェフ(の味を)を心ゆくまで愉しめる。 ▶︎持ち帰りのリスクとプレッシャーから解放され、フレッシュなガトーたちをフレッシュ

          ブロンディールのイートインにおけるデザイン手法と嗜み方。

          人生色々、フランス菓子フレジェも色々。

          今季もそろそろフレジェに別れを告げる頃がやってくる。フレジェに振り回されるようにフレジェしてきた冬から春への移り変わり。フレジェは何故こんなにも魅惑的で、こんなにも私たちを惹き付けるのだろうか? 今回はフレジェについてとことん語りたい。 1、フレジェとショートケーキ一般的にはショートケーキという日本独自のフォーマットに対するフランス菓子への憧れのような、また一年中いつでも洋菓子店に当たり前のように置いてあるショートケーキに対するアンチテーゼのように、旬の味わいを他文化への

          人生色々、フランス菓子フレジェも色々。

          パティスリー『ブロンディール』を嗜む、10改め119の心得。

          ある人はこう言った。 「ブロンディールには愉しみ方が無限大にある」と。 私だ。 今回のブロマガ(ブロンディールマガジン)ではブロンディールに通う上で、ぜひ押さえておきたいポイントをご紹介したいと思う。もちろん知らなくても愉しめるが、知れば何倍も愉しみが増すという効果に加え、世のブロンディスト(ブロンディールをこよなく愛する人の意)たちが何故そこまでブロンディールに虜となり春夏秋冬毎月毎週のように足繁く通い続けるのか、「ホーム」と呼ばれるその片鱗を覗くことが出来るだろう。

          パティスリー『ブロンディール』を嗜む、10改め119の心得。