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魅惑のキャラメリゼへの誘い(いざない)
まず、ひとつの質問をさせて頂きたい。
「魅惑のキャラメリゼの誘惑に抗えるか?」
答えは、「抗えない。」
気が付けば、そこら中にはびこる魅惑の艶めき、それがキャラメリゼ。
ふと気が付けばキャラメリゼをしていた、そんな覚えがあるだろう。日常に潜むキャラメリゼの誘惑。決して抗うことが敵わない、甘美でほろ苦い罪深き存在キャラメリゼの魅力に迫りたい。
想像して頂きたい。
熱々の焼きゴテをかざすと巻き
パティスリー銀河系への旅 -エピソード1-
-プロローグ-
この広大な宇宙に銀河系があるように、パティスリーにもまた銀河系が広がっている。銀河系には個性豊かなコミュニティー(星団)が存在し、それぞれに固有の文化、歴史、得意分野があり、それら感じる事で、より深くパティスリーの世界を理解し楽しむことが出来るようになる。
此処で表現されている星団とは、武道などでいう流派のようなものである。
広い宇宙(地球)に各々銀河(各国)があり、銀河に各々
ブロンディールのフレジェと美学。
ブロンディールが止まらない。
そしてフレジェも止まらない。
だからフレジェの季節にはますますブロンディールが止まらない。
今季もブロンディールへと帰還する度にフレジェを真っ先に選んでいる。
フレジェとはそれほど強力な引力を持っている。
何故ならばフレジェは苺が旬の季節にしか提供されないからである。
フレジェフレジェフレジェと、フレジェを追い求めブロンディールに帰還する。
ブロンディールとフレジ
アシェットデッセールと共に去りぬ
今年の夏は短かった。
それはつまり、我が愛するパティスリー『ブロンディール』のアシェットデッセール(あのアシェットデセール)の提供期間が短い事を意味する。
令和になって最初の夏はほろ苦い記憶が残る夏となった。
アシェットデッセールは還って来たのだが、ペッシェメルバが天候不順により突如の終了(=fin)となってしまった。
麗しのペッシェメルバ
麗しのペッシェメルバという言葉がある、ペッシェメル
あのアシェットデセールとの再会。
アシェットデセール、あぁなんて甘美な響きなのだろう。君を待っていた。待ちに待った夏、いや待ちに待ったアシェットデセールの季節がやってきたのだ!!
いささか興奮するのも仕方がない。
今年は焦らされた。
ハッキリとしない天気、決してハッキリと明言しないデセールの告知。やるのかやらないのか直前まで誰も分からない。藤原シェフのみぞ知るデセールのタイミング。まさに神(甘味)のみぞ知る状態が長梅雨の如く続き
器とシロップが紡ぐ朝の穏やかなひととき。
朝は慌ただしい。とにかく慌ただしい。
でも朝食はしっかり摂りたい。
朝食は抜いていますなどの類のお話には賛成できない。
朝食がなければ1日のスタートがなんだかあやふやになってしまう。
朝食の時間がゆっくり取れると、その日は調子が良い気がする。
刻々と流れる時間の中でぼんやりとした頭とカラダを起こしてゆく。
目が覚めてカーテンと窓を開ける。
ベランダの花が元気に咲いているなと感じる、シャワーを浴び