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vol.4 カミュ「異邦人」を読んで

ムルソーに情状酌量の余地あり。

しかし多数の意見は、母親の葬儀に涙も流さず、翌日女性を家に連れ込み、神を信じないやばい奴とされる。

法廷の場で、自分の気持ちに嘘をつけば死を免れる状況があるにも拘らず、精神的自由が全てで、それ以外は面倒で、胡散臭いお説教に抗して胸ぐらを掴む。異邦人扱いされようが、人間のクズだと罵られようが、死刑囚になろうが構わない。

そんな多数の宗教に押し付けられた価値よりも、個人の心の自由こそが重要だと彼は考えている。

神を信じない人間は死刑になっても仕方ない、という考えがあったのだと思う。信仰の自由は、人間の基本だと思った。



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