誤魔化しの一切効かない世界がある。「俺はどんなことでも完全に隠し通すことが出来るよ！」「世の中は騙される方が悪い！世渡り上手でなきゃ、此の世じゃ生き残っていけないよ！」「もしそんな世界があったら、私なんて到底生きていけない！だって、これまで散々誤魔化して生きてきたから…」「これまで誤魔化したことなどないから、そのようなことを想像したこともないな。」「誤魔化すって、人だけでなく、自分に対しても？」誤魔化しの一切効かない世界とは一体どこにあるのか？それはあの世。人間、死を迎え、あの世に逝く時、すぐにこのことに気付く。なぜならば、完全に誤魔化せたと思っていたことを次々と見せられる。好もうが好まざろうが、誰もが死を迎え、あの世に逝くとそのようなことになる。そうしてこう思う。「ああ、全部見られて記録されていたんだな。本当に誤魔化しが効かないと分かっていたならば、あのようなことは決してしなかった…」と。あの世で気付いても時既に遅し。そのことも咎められる。知らなかったでは済まされないということだ。然らば、どうすれば良いのか。この世で、人間はどう生きるべきなのか？単純だ。人間、誤魔化さないことだ。他人に、自分に、嘘をついて、誤魔化して、いい加減に生きることを止めることだ。誰も見ていないからやる。あの人もやっていて大丈夫だからやる。なんとなく良心の呵責を感じているにも関わらず、このくらいは大丈夫だろう、その時は、そう思ってしまう。しかし、否。この世で誤魔化せたとしても、誤魔化せていないということは即ち、此の世も誤魔化しの一切効かない世界であるということ。そのことが分っていれば、生き方が随分と変わるはず。今の自分の胸に手を充てて聞いてみよ。自分は誤魔化しのない人間かどうか。もし、胸がざわつくようならば、そうした生き方から卒業すればいい。ただそれだけのこと。

そのことを肝に銘じ、一切、誤魔化しのない生き方をします。

有難う御座います。