記事一覧
余呉小中学校5年生森林学習
余呉小中学校5年生の森林学習「森林とわたしたちのくらし」に呼んでいただきました。
実際に現場を知る人にお話を聞こうという趣旨で、事前にいただいた学習内容には
・日本や余呉の山の現状(天然林、人工林など)
・林業で働く人について(間伐や下草刈りなど)
・森林を守る取り組みについて(ナショナルトラスト運動など)
とあり、あまりに広範囲でましてや私は林業職でもないので、どう進めようか頭を悩ませ
本の小さなコミュニティ
ながはまコミュニティカレッジでの「2022年に読んだ本を紹介しあう会」が終了しました。
参加者6名で本を持ち寄って語らいました。
本を媒介に偶然のメンバーで、たった40分の小さなコミュニティの創造が今回の試みの隠れたテーマでした
カレッジよりもコミュニティに主眼を置いた今回の取り組み。何人来るのかどんな人が来るのかわからないながらも、終わってみればこのメンバーだからこその内容になりました。
哲学カフェnagahama 自己肯定感
哲学カフェnagahamaに参加。テーマは「自己肯定感」
投票を経て決まった問いは「自己肯定感はいつから言われだしたのだろう」というもの。
思い起こせば昔はこんなに「自己肯定感」とは言われなかった。自己肯定力と言われていたものが途中から自己肯定感に変わったという証言もあり、「力」と「感」の違いについて考える。
「力」は比べることを求められ、「感」は自らの中に認めるものではないか。
比べるこ
「「美食地質学」入門~和食と日本列島の素敵な関係」を読んで
山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会の森だより1月号に書いた書評です。
巽 好幸著「「美食地質学」入門~和食と日本列島の素敵な関係 (光文社新書 1230)」
光文社 946円(税込)
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院生時代に集中講義で著者の授業を受けたことがある。細かな内容は忘れてしまったが、プレートの沈み込みに伴うマグマの挙動から地殻変動を論じるその鮮烈な論理展開に驚いた
モリカケ問題を森で考える
奥びわ湖・山門水源の森に地元の永原小学校6年生が自然学習に訪れました。今日で4回目の訪問です。学習の最後には森でこんなことをすると面白いんじゃないか、つまり、森×○○を考える時間を作りました。これをモリカケ問題と呼んでいます。
昨年学校へ私が訪問して、授業でモリカケ問題については考えてもらったのですが、今回は実際に森での学びを体験してあとなので、また違った答えが出てくるんじゃないかと思いやってみ
感じるオープンダイアローグ 森だより書評 2021.11月号
長浜で哲学カフェを開催している仲間がいる。哲学カフェとは飲み物を片手に進行役のもと暮らしや社会に関するテーマについて参加者同士で対話を行う営みである。私も何度か参加したことがある。ある時のテーマは「多様性」だった。
哲学カフェにもいろんなやり方があるようだが、ここのスタイルは最初にテーマについて考えたいトピックを参加者がそれぞれ挙げ、その中から多数決で決めるというものだ。その時に決まったのは「多
「寝ながら学べる構造主義」読書会に参加して
内田樹の「寝ながら学べる構造主義」についてのさくら里BookCafe読書会に参加しました。読書会といってもオンラインで21時スタート。ご飯を食べた後に、お茶とミカンを頬張りながら炬燵で参加という地方在住にもありがたいものでした。
オンラインの読書会の参加は3回目です。1度目は近所のどっぽ村の松本茂夫さんが主宰されている読書会、2回目は名古屋の猫町倶楽部の読書会で、両方ともカミュの「ペスト」でした
地磁気逆転と「チバニアン」
山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会の森だよりに書いた書評に追記したものです。
奥びわ湖・山門水源の森と同じ西浅井町に集福寺環境保全林という200haもの森があります。バブル期にゴルフ場開発の話が立ち上がったのは山門水源の森と共通していますが、山門がその後、保全にむけて県有林化されたのに対して、集福寺は業者による買収、転売がおこなわれ、乱開発の恐れかから当時の西浅井町が買い戻した歴史があります。
2021.3.23 こっとん~cotton~森のスコラ Study with forest 「するとされるの間で森をみつめる。中動態と森」
こっとん~cotton~さんと一緒に開催している大人向けの森での学びの場「森のスコラStudy with forest」
タイトルのスコラ(schola)はschoolの語源でラテン語で「学校」の意味。同時にギリシャ語では「暇(ひま)」を指し、そこから働かない、暇な人が集まるところという意味もあったそうです。一方でフォレスト(forest)の語源はfor=restつまり「休むための場所」とも言わ
植物の生の哲学 混合の形而上学を読んで
不登校の子を持つ保護者グループ「cotton~こっとん~」さんと一緒に11/20に「森のスコラStudy with forest」という学びの機会を設けました。今回は大地に触れる喜びと学びがテーマで地層見学のほか堆積実験や地質図を通して地面の下がどうなっているのかについて自然に触れ学びを深めました。内容は小学6年生の地層学習で行ってきたものを基にしたものです。学習の中で水を入れたメスシリンダーに砂
もっとみる私はどこまで私なのか
森だより10月号に書いた書評です。
地元6年生の学習で森に出掛けて保全作業をする前に「森を守ってなんになる」というお話をしました。
最初の導入では「私はどこまで私なのか」を考えることにしました。例としてウンコは自分か他人かを聞いたところ、どっちかわからないという返事が多数でした。子どもたちから逆に爪はどうだろうかという問いかけもあり一緒に考えてみました。それまでまぎれもなく自分の一部だった
ドーナツ経済学が世界を救う 人類と地球のためのパラダイムシフト
かつて理科の授業でならった考え方に生態系ピラミッドというのものがありました。食物連鎖と生物数を組み合わせたもので、生態系を構成する生き物の種数や個体数が底辺ほど多く、頂点に近づくほど少なくなるというものです。一番底辺には土壌のなかの菌類や土壌動物などが生息しており、頂点には肉食動物が君臨しています。肉食動物を支えるにはそれだけ豊かな生態系が必要であるという説明に使われたりしますが、この図を見たと
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