齋藤和哉

文章書いたり

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記事一覧

ドラマだけでは見えなかったVAULT、BOS、シェイディサンズ、ヌカコーラ等の新事実【Amazonプライムオリジナル「フォールアウト」…

アマプラオリジナル作品がようやくいい形で脚光を浴び始めたドラマ「fallout」を観た。 シーズン1は基本的にストーリーで見せていくと言うよりは世界観紹介と核心は見せ…

齋藤和哉
1日前

ガンダム史に残る不正解エンドだが貧困問題を浮き彫りにした意欲作【鉄血のオルフェンズ】

ミームでしか知らなかった鉄血のオルフェンズがアマプラで追加されたのでようやく観ることができた。 2期からがひどいと聞いていたがその噂通り実際に観ていると唖然とし…

齋藤和哉
4日前
1

ガンダムSEED DESTINYだけなぜつまらなかったのか。【SEED FREEDOMの役割】

ガンダムSEEDFREEDOMの公開を機に過去作も配信で届きやすい距離に来たのでようやくみた。 SEEDからDESTINYまで約100話分あるがあまり興味ない人は総集編でも十分だろうと…

齋藤和哉
10日前

ネトフリ実写版を踏まえて読む新一とパラサイトの共生【寄生獣】

先日ネトフリにて寄生獣 ザグレイが配信され早々話題になっている。 自分はネットフリックスにも入っていないので予告でしか情報が見えていないが早速シーズン2も見える…

齋藤和哉
1か月前
3

誰も知らなかったGTアカデミーが果たした功績【映画「グランツーリスモ」】

公開当時はトップガンに匹敵するほどの好評を得ていたが、確かに実際に観てみるとゲーム映画とは思えない出来だった。 自分はアマプラで観たがこれもトップガン同様、映画…

齋藤和哉
1か月前
4

新基準バットは高校野球にどう影響を与えるのか【第96回選抜高校野球】

今大会一番話題になったのは今年から新基準に変わった低反発バットの影響だろう。 全日程を終えて大会ホームラン数は昨年の12本から3本に明らかに減少したが、得点率は7点…

齋藤和哉
1か月前

【考察】「走るゾンビ」はなぜ生まれ進化したのか。元祖「バタリアン」と映画「呪呪呪」までに観る時代観変遷

走るゾンビの元祖とも言われる(諸説アリ)映画「バタリアン」をこの令和に初めて観た。 なぜそこまで辿ったかは個人的な「ゾンビ観」の変遷について研究したかったから。…

齋藤和哉
1か月前
2

キムハソンから学ぶアジア人内野手がMLBで活躍した方法

ソウルシリーズの開幕も控え韓国だけでなく日本などのアジア野球大国全体でMLBの開幕が盛り上がり始めている。 そもそもなぜソウルで開幕することになったのか疑問に思う…

齋藤和哉
1か月前
5

「子供嫌い文化」のアメリカが紡ぐ下手くそな継承物語【映画「トップガン マーヴェリック」】

トップガンマーベリックをアマプラで観た。 相変わらずのスタントなしのアクションやマニアのツボを突くような戦闘機やバイクの撮影は一作目当時にリスペクトしか感じられ…

齋藤和哉
1か月前
3

【阪神タイガース】生観戦でしか見えないオープン戦9連敗していた理由と開幕までの不安要素

オープン戦9連敗していた阪神とロッテの試合を観戦しに行ったので、連敗していた理由と 生観戦する上で各選手についての個人的な見方と雑感を動画で語った。 倍速で作業…

齋藤和哉
1か月前

フェリーニ監督の鬱がそのまま剥き出されたカルト映画【8 1/2 (ハッカニブンノイチャ)】

一部の映画マニアから未だに愛され、映画監督からも模倣されているフェリーニ監督作品の映画を観たので動画で語った。 テレビ版エヴァのラストシーンもここから来てるとか…

齋藤和哉
1か月前
1

松山と東出がいい男すぎな映画。大人とは被査定マインドから外れて余計な問題を起こさないこと【映画「Blue」】

アマプラでひっそりと追加されていた映画「Blue」を観たが久しぶりに邦画で食い入るように観れた。 低予算で公開当初も上映が多い方ではなく出演している役者のファンぐら…

齋藤和哉
2か月前
2

原作再現はできたけど微妙な冒険のまま打ち切られた実写版【ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第一章】

ジョジョの微妙な冒険で打ち切られた実写版。レビュー。 同じ内容を動画でも語っているのでこちらでもどうぞ。 ただのコスプレ映画と巷では酷評されていた実写版ジョジョ…

齋藤和哉
2か月前
3

実写ドラマでは分からなかった海江田の思惑~核保有を発信したワケ~【沈黙の艦隊】

ドラマではイマイチ分からなかった海江田の思惑について。 沈黙の艦隊が実写ドラマ化されたが海江田の目的について結局よく分からないという感想がちらほら見られた。 な…

齋藤和哉
2か月前

悪魔が神父に憑依する「お決まり」の訳が初めて解明される【映画「ヴァチカンのエクソシスト」】

話題だった映画がアマプラに入ったので早速観た。 ここにきて王道のエクソシストモノが最近は復活してきているがここでもう一度描く意義を感じられる作品が増えているので…

齋藤和哉
2か月前
5

アニメ版海江田艦長の思惑「もしも日本が核を保有していたとしたら」【沈黙の艦隊】

Amazonスタジオにて制作された実写版が話題の「沈黙の艦隊」をアニメ版から見てみた。 原作は何となく知ってたがスルーしてたし実写版も観てないのでほぼ初見であるが面白…

齋藤和哉
2か月前
2
ドラマだけでは見えなかったVAULT、BOS、シェイディサンズ、ヌカコーラ等の新事実【Amazonプライムオリジナル「フォールアウト」】

ドラマだけでは見えなかったVAULT、BOS、シェイディサンズ、ヌカコーラ等の新事実【Amazonプライムオリジナル「フォールアウト」】

アマプラオリジナル作品がようやくいい形で脚光を浴び始めたドラマ「fallout」を観た。

シーズン1は基本的にストーリーで見せていくと言うよりは世界観紹介と核心は見せすぎずにシーズン2に向けた伏線を散りばめていく展開だった。

シーズン3ぐらいまでは見据えてかなり大きな風呂敷を広げたなというのが正直なところだが、原作が完成されている分資金力のあるAmazonに世界観再現に特化させたら最強なのは伝

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ガンダム史に残る不正解エンドだが貧困問題を浮き彫りにした意欲作【鉄血のオルフェンズ】

ガンダム史に残る不正解エンドだが貧困問題を浮き彫りにした意欲作【鉄血のオルフェンズ】

ミームでしか知らなかった鉄血のオルフェンズがアマプラで追加されたのでようやく観ることができた。

2期からがひどいと聞いていたがその噂通り実際に観ていると唖然として終盤の畳みかけを迎えることとなる。

キャラの扱いや脚本の作りなどの制作観点から批判が多いのは理解ができるしそのことも書くとは思うが、敢えてこれを一つの意欲作品として向き合った上での視点でも語りたい。

完璧すぎて言うことがない1期

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ガンダムSEED DESTINYだけなぜつまらなかったのか。【SEED FREEDOMの役割】

ガンダムSEED DESTINYだけなぜつまらなかったのか。【SEED FREEDOMの役割】

ガンダムSEEDFREEDOMの公開を機に過去作も配信で届きやすい距離に来たのでようやくみた。

SEEDからDESTINYまで約100話分あるがあまり興味ない人は総集編でも十分だろうと思う。フルで観ても結局混乱することも多い。

最初に全部観た感想としてはSEEDは面白かったがDESTINYで続編の結び方をミスりまくってたのは否めない。当時考察の発信なんて流行ったたら誰も報われないシリーズだった

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ネトフリ実写版を踏まえて読む新一とパラサイトの共生【寄生獣】

ネトフリ実写版を踏まえて読む新一とパラサイトの共生【寄生獣】

先日ネトフリにて寄生獣 ザグレイが配信され早々話題になっている。

自分はネットフリックスにも入っていないので予告でしか情報が見えていないが早速シーズン2も見える綺麗な出来なのはうかがえる。さすがサスペンスジャンルにも脂も載っている韓国制作なだけある。

ドラマの軽いネタバレも食らったのでそれも踏まえてもう一度原作を観たら一貫するテーマである人間とパラサイトの「共生」と共通する人間における振る舞い

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誰も知らなかったGTアカデミーが果たした功績【映画「グランツーリスモ」】

誰も知らなかったGTアカデミーが果たした功績【映画「グランツーリスモ」】

公開当時はトップガンに匹敵するほどの好評を得ていたが、確かに実際に観てみるとゲーム映画とは思えない出来だった。

自分はアマプラで観たがこれもトップガン同様、映画館で音の臨場感を楽しむ映画だったのだろうと惜しまれる。

驚いたのはGTアカデミーやヤンは実在し、史実を元に描かれた作品だったということ。映画ストーリーとしてもここが終始面白さの肝だった。

後半からは実際のレース映像と展開が話の軸になっ

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新基準バットは高校野球にどう影響を与えるのか【第96回選抜高校野球】

新基準バットは高校野球にどう影響を与えるのか【第96回選抜高校野球】

今大会一番話題になったのは今年から新基準に変わった低反発バットの影響だろう。

全日程を終えて大会ホームラン数は昨年の12本から3本に明らかに減少したが、得点率は7点代から6.4点代と数字上はそれほど影響は見られなかった。

自分は全試合フルでは追えていたわけではないが青森山田高校による木製バットの使用の話題や、数試合観ても明らかにそれまでの高校野球にはない新たな戦い方が見られ新基準のバットは確実

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【考察】「走るゾンビ」はなぜ生まれ進化したのか。元祖「バタリアン」と映画「呪呪呪」までに観る時代観変遷

【考察】「走るゾンビ」はなぜ生まれ進化したのか。元祖「バタリアン」と映画「呪呪呪」までに観る時代観変遷

走るゾンビの元祖とも言われる(諸説アリ)映画「バタリアン」をこの令和に初めて観た。

なぜそこまで辿ったかは個人的な「ゾンビ観」の変遷について研究したかったから。名作と呼ばれる映画には制作側が意図していなくても社会的な先見性や雰囲気がどこか含まれてしまっているとよく言われる。

最新のKゾンビ映画「呪呪呪」から観た令和の視点で見るとザックリとではあるがその変遷と「走るゾンビ」だから見える感染症社会

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キムハソンから学ぶアジア人内野手がMLBで活躍した方法

キムハソンから学ぶアジア人内野手がMLBで活躍した方法

ソウルシリーズの開幕も控え韓国だけでなく日本などのアジア野球大国全体でMLBの開幕が盛り上がり始めている。

そもそもなぜソウルで開幕することになったのか疑問に思う方は下記の記事を読めば大体の経緯は分かると思う。

要約すると、

・そもそも大谷がドジャースに入団する前からソウルの開催は決まっていた
・パドレスにはキムハソンという韓国のスターがおりソウルの開催を望んでいた。相手がドジャースなのは歴

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「子供嫌い文化」のアメリカが紡ぐ下手くそな継承物語【映画「トップガン マーヴェリック」】

「子供嫌い文化」のアメリカが紡ぐ下手くそな継承物語【映画「トップガン マーヴェリック」】

トップガンマーベリックをアマプラで観た。

相変わらずのスタントなしのアクションやマニアのツボを突くような戦闘機やバイクの撮影は一作目当時にリスペクトしか感じられない作品で、ただただ面白かった感想は同じだった。

今作はそれから30年後のマーヴェリックが教官となり英雄となった彼が下の世代に教育していく設定になっていく。日本で言えば師弟関係、継承の話である。

作品全体の展開だけで見ればそこまで深み

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【阪神タイガース】生観戦でしか見えないオープン戦9連敗していた理由と開幕までの不安要素

【阪神タイガース】生観戦でしか見えないオープン戦9連敗していた理由と開幕までの不安要素

オープン戦9連敗していた阪神とロッテの試合を観戦しに行ったので、連敗していた理由と

生観戦する上で各選手についての個人的な見方と雑感を動画で語った。

倍速で作業用にでも聴いてもらえれば。

ちなみにオープン戦連敗していた理由については主にこの3点だったと思う。

詳しくは動画で語ってます。

フェリーニ監督の鬱がそのまま剥き出されたカルト映画【8 1/2 (ハッカニブンノイチャ)】

フェリーニ監督の鬱がそのまま剥き出されたカルト映画【8 1/2 (ハッカニブンノイチャ)】

一部の映画マニアから未だに愛され、映画監督からも模倣されているフェリーニ監督作品の映画を観たので動画で語った。

テレビ版エヴァのラストシーンもここから来てるとか。

初見ではラストシーンしか理解できない今作独特のテーマ性の理由を主に考えた。

サブスクでも観れるが短期間で追加されたり外れたりするので、たまたま見かけたら一度観ておくべきクラシック作品。

松山と東出がいい男すぎな映画。大人とは被査定マインドから外れて余計な問題を起こさないこと【映画「Blue」】

松山と東出がいい男すぎな映画。大人とは被査定マインドから外れて余計な問題を起こさないこと【映画「Blue」】

アマプラでひっそりと追加されていた映画「Blue」を観たが久しぶりに邦画で食い入るように観れた。

低予算で公開当初も上映が多い方ではなく出演している役者のファンぐらいにしか届いていなかったようだが、主演の松山ケンイチと東出がボクサーという設定に負けない絶妙に良い大人を演じていて良かったのでその辺りを書く


試合をすればするほど負け続ける瓜田とその幼馴染で日本チャンピオンに迫る小川の二人を主役

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原作再現はできたけど微妙な冒険のまま打ち切られた実写版【ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第一章】

原作再現はできたけど微妙な冒険のまま打ち切られた実写版【ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第一章】

ジョジョの微妙な冒険で打ち切られた実写版。レビュー。

同じ内容を動画でも語っているのでこちらでもどうぞ。

ただのコスプレ映画と巷では酷評されていた実写版ジョジョの奇妙な冒険。

舞台はファンにも人気である第4部の杜王町を設定し、実写化する意義は確かにあるが映像化する上ではそこそこ難しいところをチョイスしてしまったのは正直なところだろう。

実際に見たところ役者陣は本格派の顔ぶれが揃っており、コ

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実写ドラマでは分からなかった海江田の思惑~核保有を発信したワケ~【沈黙の艦隊】

実写ドラマでは分からなかった海江田の思惑~核保有を発信したワケ~【沈黙の艦隊】

ドラマではイマイチ分からなかった海江田の思惑について。

沈黙の艦隊が実写ドラマ化されたが海江田の目的について結局よく分からないという感想がちらほら見られた。

なのでここでざっくりとではあるが彼の目的は何だったのか今一度整理しておく。

ちなみに同じ内容を動画でも解説してるので読むのが面倒な方はこっちでも観れます。

ドラマでは分からなかった海江田の思惑

海江田の思惑をざっくり言ってしまうと全

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悪魔が神父に憑依する「お決まり」の訳が初めて解明される【映画「ヴァチカンのエクソシスト」】

悪魔が神父に憑依する「お決まり」の訳が初めて解明される【映画「ヴァチカンのエクソシスト」】

話題だった映画がアマプラに入ったので早速観た。

ここにきて王道のエクソシストモノが最近は復活してきているがここでもう一度描く意義を感じられる作品が増えているのでとてもいい傾向だと思う。この作品もよかった。

初代「エクソシスト」から続く神父が最後に悪魔に取りつかれて終わるあのフォーマットは理にかなっていたものだと今更ながら分からせてくれる作品だった。

それまでの悪魔映画では主に三点の行動を繰り

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アニメ版海江田艦長の思惑「もしも日本が核を保有していたとしたら」【沈黙の艦隊】

アニメ版海江田艦長の思惑「もしも日本が核を保有していたとしたら」【沈黙の艦隊】

Amazonスタジオにて制作された実写版が話題の「沈黙の艦隊」をアニメ版から見てみた。

原作は何となく知ってたがスルーしてたし実写版も観てないのでほぼ初見であるが面白かった。

政治ファンタジーではあるがこういう「もしも」の危機や未来を想定する作品が映画やドラマでは少ない日本にとっては意味のある実写なのだろうとは思えた。実写では現代的に加えたオリジナルな展開もあるらしいので、敢えて原作に忠実なア

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