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暑さ寒さも彼岸までというものの、温かい日と寒い日を行ったり来たり。朝は寒いのに昼間は暑かったり、夕方になって冷たい風が吹いたり。
大阪はモクレンが咲き始め、サクラのつぼみも膨らみ始めています。
田中弥三郎です。鍼灸マッサージ師をしています。

春に体調を崩す方、知らない間に疲れているのかも知れませんよ、というお話です。

春に体調を崩す人が多いので

春に弱い自覚のある人も多い

重いコートを脱いで、お出かけしたくなる時期です。卒業入学シーズンで集まる予定があったり、新生活に向けての準備で慌ただしくなったりする方も多いかと思います。

皆さま、体調はいかがでしょうか?
春先からゴールデンウィークにかけて、毎年のように調子を崩す方が多くいらっしゃいます。

一年の内でも、春に体調を崩す方が多いように感じます。夏秋冬よりも、とくに多い気がしています。
私なりにその原因と対策を、少し考えてみました。

あくまで私の肌感覚で、患者さんとそのご家族に限った話ですので、気軽に読んでもらえたらと思います。

春眠暁を覚えず、というけど

春になるとやけに眠い日がありませんか?
『春眠暁を覚えず』なんて言葉もありますし。

春は心地良いからよく寝ちゃう、みたいな意味なのでしょうか。確かに、それもそうかも知れません。

でもそれって、
本当に身体が疲れてるんじゃないですか?】

眠くなるのは、暖かくなって心地良いからだけとは限りません。
疲れが抜けていないと、身体は休息を求めて眠ろうとします。

眠いときは、ちゃんと寝ておく。

いつもと同じ時間だけ布団の中にいたとしても、眠気が来るということは、
それだけ身体が睡眠を要求していると考えるべきではないでしょうか。 
 

春、いろいろな変化が身体にも影響して

春に体調を崩すといえば、花粉症

春に体調を崩すといえば、まず最初に浮かぶのは花粉症ではないでしょうか
かくいう私も、花粉症で市販薬を飲んでいます。
薬でずいぶん抑えられていますが、鼻も目もスッキリしない毎日です。

くしゃみが出たら止まらないし、1日に何度も鼻を噛む。これって結構なストレスですし、重労働です。

鼻を噛んだりすすったり、肩や首周りの筋肉は結構な運動をしているんです。
事実、肩や首周りの筋肉の緊張が強い患者さんが多くなります。

それに鼻がつまると、呼吸もしにくくなりますね。ただ呼吸するだけでも、余分なエネルギーを消費しているのです。

そしてそれは、睡眠時もです。
鼻がつまると、熟睡できません。
熟睡できないと、疲れがたまるのです。

余分なエネルギーを消費するわ、熟睡できないわ。

こんな状態では眠気が来るのも当たり前ではないでしょうか。

陽の光が強くなる→紫外線が強くなる

春の日差しは暖かく、心地良いものですね。
日差しが強くなると、草花は一気に成長を始めます。それだけ太陽からエネルギーがもらえるのでしょうね。

ですが人体にとっては、
陽の光が強くなるということは、紫外線が強くなるということになります。

目にも肌にも、紫外線ダメージがかかるのです。
春は日差しが眩しく感じませんか?
目も肌も、ダメージを受けるのです。そしてそれを修復するのに、エネルギーを使っています。

もちろん日光浴は必要です。体内時計を整えるのには日光浴が一番です。
てすがそれも、程度の問題です。
「紫外線対策は春のうちから」なんて聞いたことありませんか?

日焼けも度を過ぎればヤケドと同じです。身体の負担になり得ることは頭に入れておきたいですね。

そして花粉もそうですが、まぶしさに目をしょぼしょぼさせるのにもいろんな筋肉を使っています。
これも、肩こりや頭痛の原因となり得ます。

ディスプレイを見ていて、やけに目が疲れるようなこと、ありませんか?

春は寒暖差が激しい

皆さまのお住いの地域は、今日は暑いでしょうか?
それとも、寒いでしょうか。
三寒四温と言いますが、1日の内でも朝は暖かかったのに夕方から急に寒くなったりしますよね。

この目まぐるしい気候の変化に付いて行くのには、自律神経がフルパワーで働いています。 
暑ければ熱を逃がすように、寒ければ熱を逃さぬように、常に調整して体温を維持しています。
気温が安定しない春は、体温を一定に保つだけでも疲労してしまうのです。

私などは、日中に歩いて汗をかいて夕方に急に冷え込んだりすると、すぐ風邪をひいてしまいます、、、
冷えと自律神経のnoteを貼っておきます。

それともうひとつ、急に冷え込んだときの身体の反応について。
急に寒くなったら無意識に肩をすくめたり、身体を丸めたりしてしまいますよね。これは筋肉を使って熱を作り、身体を温めているのです。

体温を保つために必要なことですが、これも筋肉を疲労させ、肩こり首こりの原因となるのです。

急に冷え込むこともありますので、服装で調節できるように気を付けておきたいですね。

せっかくの春ですから

暗く寒い冬も終わり、明るくて暖かい春。
真冬ほど寒くもないから、ちょっとくらいの不調があっても乗り切れてしまうかも知れません。

でも、無理は禁物です。
必ずそのツケが回ってきます。
楽しい予定を全力で楽しめるように、体調のことを考えてもらえたらと思います。

眠いときは、ちゃんと寝るに限ります。
ちゃんと寝て疲れを取って、素敵な春をお過ごしください。


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