原口政也

日本の広告会社に勤務してます。45歳の時に、ひょんなことから、海外のスタートアップとの…

原口政也

日本の広告会社に勤務してます。45歳の時に、ひょんなことから、海外のスタートアップとの協業を担当するようになり十年。留学経験も海外赴任経験なく、スタートしました。お察しの通り,無数の失敗でへこたれそうになりましたがようやく形になってきました。英検1級取得。

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Xの、どなたかのポストで、邱永漢の「食える経済学」という著作に対するコメントがあって、そのタイトルのストレートさに、なんとも邱さんらしい表現だな、となつかしくなり、彼の著作をKindleで数冊買って読みました。40年近く前、僕が大学生の頃、「第三の新人」と呼ばれる作家、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作の作品を読んでいて、彼らとの交流録に邱さんがよく出てきてたので、何冊か手に取った記憶があります。

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DUO 3.0の効果について

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久々に英語の勉強のことを書こうと思います。
一昨年に英検1級に合格してからは、スピーキングの勉強を強化しています。発音の矯正と、フィラーを治す練習。それから、話す際の語彙の増強に取り組んでいます。
そんな中、様々な方が推薦しているDUO 3.0を購入し、毎朝、音読暗記に励んで一ヶ月になります。

結論としては、大満足です。普段、仕事で、英語を使う機会が多いのですが、DUO 3.0で暗記したフレーズ

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介護問題に取り組むシンガポールのデザイナー

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「知り合いにノルウェー人の友人がいてね、彼の父が老いて、認知症を発症したんだ。父を認知症を対処してもらえる老人ホームに入所させようとしたのだけれども、父の年金と彼の財産でカバーできる施設はノルウェーでは見つからなくて、解決方法としてタイの施設に入所させたんだ。彼も父も、何の縁もない遠いアジアの国にお世話になることになったのだ。介護問題は、これから世界中で深刻化する問題なんだ。」

先週、高齢化、特

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大学のフランス文学専攻が将来ビジネスに活きてくるのか?

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僕は、大学ではフランス文学を専攻しました。高校時代、作家になりたいと思い、多くの日本の小説家が大学でフランス文学を学んでいたので、何か、コツを得られるのだろうと思いました。実際は、そんなことは全然なかったのですが。それと、ヨーロッパへの強い憧れがあったこともこの選択をした大きな理由の一つです。アメリカには、なぜか興味を持てず、圧倒的にヨーロッパに魅了されてました。
高校三年生の時、大学受験の選択希

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先週の金曜日の夕方、上野公園から九段下まで歩きました。嵐の後の快晴、その黄昏。気づいたことがあります。道すがら覗いた居酒屋やカフェ、レストランで会社員が集まって盛り上がってました。なんだろう?と思いましたがすぐに気づきました。日本の多くの企業が4月が年度始まりで、3月最終週の金曜日は年度末だったんですね。本当にみなさん楽しそうでした。いろいろあったけれども、とりあえず次の章へ行こう、というような前

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2022年に気候変動問題の課題を解決を目指すインド人の起業家の方と知り合い、それ以来、脱炭素の領域で自分がやってきたオープンイノベーションや戦略コミュニケーションの経験が活きることに気づき、書籍を読んだり、日々日経新聞を丹念に読んで、脱炭素の基礎知識を身につけよ

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今週、仕事で来日したアメリカ人の知人と歌舞伎座の裏の古い喫茶店でお茶をしました。アイビーリーグを卒業し、著名なメディアでジャーナリストとして働き、著作もある彼女は、言葉を本当に丁寧に扱って生きている人です。僕が話す英語で不明点があると、とことん、質問してきて、理解しようとします。前にも書いた通り、僕は、発音を課題としているので、彼女は聞き取れないと「なんて言ったの?」と聞き返し、僕が繰り返し発話し

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高校生だった自分に伝えたい効果的な英語の勉強法

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45歳の時に、たまたまフランスのスタートアップとがっぷり四つに組んで事業開発をする責任者になってから、英語を本格的に学ぶ機会を得ました。それから14年経ち、日々、英語でビジネスをするようになり、さまざまな国の人たちとの縁ができ、来年定年してからも一人会社を作ってその縁をベースにした仕事をしていこうと思ってます。まさに英語が僕の人生を変えてくれました。いくつからでも変われるもんですね。
ただし、中年

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環境省認定制度脱炭素アドバイザーベーシックの資格を付与された「炭素会計アドバイザー3級」を先週末受験しました。

2年前に脱炭素の領域で、世界で活躍するインド人の起業家と知り合い、この領域のコミュニケーション領域は日本では未発達で、必ず必要とされる時が来るから、広告会社のビジネスとしてチャレンジしていったほうがいい、と何度も言われ、少しずつ学び、仕事として形にしていきました。

脱炭素の領域は、あ

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今回は、たまたま、米国をベースにしているビジネスコーチのプロとオンラインで雑談する機会があり、とても良い話を聞いたのでシェアしようと思います。

Collin Dayleyというシアトルをベースにしているコンサルタントの方です。前に紹介したLunchclubで紹介され、小1時間話しました。その中で、最も印象深い言葉が、Drown proofです。

Drown proofとは、水難にあった時に、溺

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住宅地の梅は、庭先のクリスマスオーナメントのようなもの

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2月は本当に寒くて苦手なのですが、それでも、我慢してこの一ヶ月を乗り切る方法あります。住宅地の梅です。
散歩していると、あちこちで梅を植えている家を見つけます。今は、ちょうど見頃で、その色と香りに癒されます。3月まで、あと少しとポジティブな気分になれます。

僕は、昨日、梅を眺めながら、ふとヨーロッパ北部の住宅地で庭に飾られるクリスマスオーナメントのことを思い出しました。日照時間の短くなる、寒く、

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「仕事の辞め方」(鈴木おさむ著)を読んで:気持ちよく会社を去る事について

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「仕事の辞め方」(鈴木おさむ著:幻冬社)を読みました。
 僕も来年5月60歳、定年で会社を去ることにしているので気になりました。広告代理店に大学卒業以来勤務していますが、テレビ業界と仕事をしたことはなく、テレビを見ないで生きてきた人間なので、マスコミ、芸能界における著者の鈴木おさむさんの地位の凄さは知りませんが、この本を読み始めれば、すぐに彼の才能を理解できました。

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