木村ライダー

無意味を探求する、ギター漫談&文筆家&ロッカー。2009年GV-rec…

木村ライダー

無意味を探求する、ギター漫談&文筆家&ロッカー。2009年GV-recordsより「行けたら行くわ」でインディーズデビュー。年間数十本のLIVEをこなす。関西電力生協情報誌KASSEにて「木村ライダーが行く 銭湯経由ぶらり旅」を連載中。

最近の記事

笑いのシステムについて

今日から一週間、天満天神繁昌亭昼席に出演するのだが、最近楽屋に入る前は中之島図書館で過ごすのがルーティンになっている。 小難しい本を読むワケではなく、あまから手帖を相変わらずパラパラやっていると、数ヶ月前に友人と訪れた大衆酒場、新開地・冨月が取り上げられていた。写真はここの名物である「サンドイッチの中身」。卵サラダ、ハム、きゅうりがセットになっており、まさにサンドイッチのパン抜きである。これを肴に一杯目のビールを飲むと、昼酒の背徳感がやや薄れる。 さて、ここ数日、チャリや電車

    • アレやコレやについて、外野から話してみる

      大前提として、私のような木っ端芸人が語ることではないのだが、大阪でマイナーではあるが舞台に立つ人間として、そしてひとりの普通の人間として書いてみたい。 まず、中田・松本問題。 これは一点突破できると思う。 芸人の世界で唯一の正義は「そいつがおもろいかどうか?」であり、おもんない奴は何もいう資格はない。その時点で、中田完敗。芸人の世界から逃げて、エセ物知り博士(俺にはそう見える)みたいなことでババほど儲けてるんやったら、そっちで生きていきなはれ。お笑いのことなんも言うたらあか

      • 映画「アートなんかいらない」を観て、アートについて考えてみた。

        アートという言葉を聞くと「うん私好きです」という人と、「なんかようわからんわ、興味ないわ」という二派に分かれる。特に関西、大阪ではそれは顕著であり、阪神と吉本新喜劇は観るけど美術館なんか行くことないわ、という人が大半であり、そんなとこでアートを観賞する暇があったら、風呂入ってビール飲んで屁こいで寝るわ、というのが大阪人の規範である。 現代アートより、アート引っ越しセンターの方が愛着がある、という大阪人は多い。だから、この映画『アートなんかいらない』は非常にしっくりくる言葉でも

        • 劇場出番までの暇つぶし

          今日明日と天満天神繁昌亭昼席、ギター漫談で出演する。両日とも持ち時間10分、仲入り後すぐの出番なので、15:00前ぐらいか。13:00には楽屋入りしたいので、それまでの時間は中之島の図書館で暇をつぶす。土曜というのに人はまばら・・・それにしても静かである。都会のど真ん中でこれだけ静寂が支配する空間は、図書館と美術館ぐらいだろうか。 本日の演し物を心の中で繰りながら、スマホのストップウォッチで時間を測る。3ネタをMCでつないでほぼジャスト10分。芸人の体内時計はなかなか正確であ

        笑いのシステムについて

          沢庵で飲む

          家賃8000円の風呂なし、共同トイレのボロアパートで暮らしていた大学時代(壁はほぼベニヤ板であった)、あまりの金の無さに、行く居酒屋は「学生のみポップコーン食べ放題」という大学正門前の八剣伝、家飲みのお供は沢庵であった。若い頃についた癖はいくつになっても抜けないもので、未だに「沢庵で飲みたいなぁ・・・」という時がある。今夜がまさにそうであった。スーパーで1本198円のブツを購入し、いま飲んでいる。。。非常に美味い。

          結膜炎と雨とカレー

          数年ぶりに結膜炎になってしまった。瞼が開かないぐらい腫れており、目やにでジュクジュク。今の私の顔面は「お岩さん」そのもの。しかし、結膜炎てなんか昭和の匂いがする眼病ですな。今どき結膜炎て・・・いう感じである。 ま、なってしもたもんはしょうがない。外出もままならんし、ちょうど今日明日と雨予報やし、家に籠ることにした。 こういう時間は嫌いではない。眼病と雨予報があれば、外出というものにあきらめがつく。そんな日にしかできないことをしよう、と。 ライターという職業に就いているにも関わ

          結膜炎と雨とカレー

          からあげくんと女性巡査

          午後2時に図書館で原稿を一本書き上げ、帰り道LAWSONで大好物のからあげくんとカリッと堅揚げボテトチップスを購入し、自宅マンションまで帰ると駐輪場に女性巡査がいた。なんかあったんかいな?と思いつつ、チャリンコを停めようと右手でからあげくん等が入った袋でサドルを持ち移動させていたら、なんとからあげくんが袋ごと後輪と車体の隙間に挟まる、という難儀な事態に。 「なんやねん、たまらんわ」 そのオレのつぶやきに女性巡査が反応する。 「最悪ですねぇ」 「ほんま最悪」 「ズタズタなってん

          からあげくんと女性巡査

          ChatGPTに俳句を詠んでもらう vol.3 お題「引きこもり」

          ChatGPT先生、完全に独自の領域に突撃された模様。俳句といえば五→七→五であるが、これまでも字余り字足らずはあったが、今回はなんと四→十→五。これはもう純粋な俳句というより、枠に囚われない自由律俳句の世界である。 廊下に 立ち込める孤独感 引きこもり ・・・これは素晴らしい。引きこもりというお題に対して「廊下に立ち込める孤独感」という表現は普通の人間にはなかなか書けない。自由律俳句の巨匠・種田山頭火の匂いを感じる。前回の「ガスボンベ」作品には中学2年生のような青臭さを

          ChatGPTに俳句を詠んでもらう vol.3 お題「引きこもり」

          ChatGPTに俳句を詠んでもらう vol.2 お題「ガスボンベ」

          第一回の俳句(お題は『冷蔵庫』)の出来があまりにもシュールだったので、今度はガスボンベで一句詠んでもらうことにした。 力強く 炎を吐き出すぞ ガスボンベ ・・・だそうだ。今回は一転して、男らしく猛々しい一句である。しかし、ガスボンベはあくまでも燃料タンクであり、直接炎を吐き出したとしたら、それは明らかに事故である。かなり危ない状況といえるが、ChatGPTはその事故現場を悪びれることなく高らかに詠い上げる。 二句の「炎を吐き出すぞ」は字余りなので「炎を吐き出す」でええので

          ChatGPTに俳句を詠んでもらう vol.2 お題「ガスボンベ」

          ChatGPTに俳句を詠んでもらう vol.1 お題「冷蔵庫」

          いま何かと話題のChatGPTであるが、なんでも文章作成だけでなく、作詞や作曲などのクリエイティブ制作もできるという。そこで、ChatGPT君に日本が誇る極短の文章表現「俳句」に挑戦してもらうことにした。 第一回目のお題は「冷蔵庫」。これを使って俳句を書いてくださいとお願いしたら、写真のような解答が返ってきた。 扉を開け 冷気に包まれた 夏の島 季語は「扉を開け」らしい。なんでや?そして、「冷気に包まれた」が冷蔵庫を表す。 下の句の「夏の島」とは一体なんであろうか? Ch

          ChatGPTに俳句を詠んでもらう vol.1 お題「冷蔵庫」

          ChatGPTで消滅する仕事 ~ライター編①

          最近、YouTubeやネットの話題で「ChatGPTやAIで無くなる仕事10選」という動画や記事がよく取り上げられております。ほんまかいな?そんなことあるんかいな?と平静を装っておりましたが、これは現実のものとしてすぐそこにある非常事態のようです。 ChatGPTの登場で、多くのライターが仕事を失う、と噂されております。実際、僕が昔働いていたリクルートでは、今後求人広告の9割をAI(おそらくChatGPTと連動した独自開発ソフトではないか?)で制作していくらしい。つまり、こ

          ChatGPTで消滅する仕事 ~ライター編①

          2023.2.23木曜~3.1水曜 「LIVEあり、稽古あり」

          🔹2.23 木祝 天皇誕生日である。世の中は祝日であるが、私ら自由業者には関係ない。この日は前日のホテルでの余興仕事と明日のLIVEとの狭間、谷底、割れ目みたいな日なので、set listなんかを考えつつ基本的に呆然としていたのだと思う。 さて、誕生日ってなぜ祝うのだろうか?人間全員、誕生日なんかあるわけで、特別祝う必要あるの?とオレはずっと思っていたが、ある人の言葉で目から鱗が落ちた。 「生まれてきてくれて、ありがとう」 という感謝を表す日、だそうだ。もしあなたが生まれてい

          2023.2.23木曜~3.1水曜 「LIVEあり、稽古あり」

          2023.2.17金曜~2.22水曜 「余興、稽古、家籠り、そして・・・」

          🔹2.17 金曜 夕方からイベント余興の打合せで元近鉄投手の佐々木修さんと会食。佐々木さんは野茂選手とプレーを共にした近鉄黄金期の先発の要。引退後は野球解説や「おはよう朝日です」などのパーソナリティーも務め、タレント業でもかなりのベテランである。去年の暮れから、佐々木さんがイベントを仕切る某団体の余興に呼んで頂くことになり、今回で2回目の出演になる。 佐々木さんと会食すると、野球マニアの私はファン丸出しで「あの時はどやったんでっか?」とプロ野球の裏側を聞ききまくることとなる。

          2023.2.17金曜~2.22水曜 「余興、稽古、家籠り、そして・・・」

          2023.2.10金曜~16木曜

          🔹2.10 金曜 スケジュール記載も、記憶もなし、笑。 🔹2.11 土曜 ヨドバシカメラへノートパソコンを見に行く。なかなかどれか決められない。ちゅうか、どれがええのかようわからん。新品は高いし。 昼から芝居の稽古。夜は元嫁と息子とビートルズのLIVE BAR ヒアカムザザサンへ。その後、LIVE BARサダクロ。息子の弾き語りを久々に聴く。 🔹2.12 日曜 酒場サダキチにて「北新地落語会」。北新地落語会とは、数年前曽根崎界隈の飲み屋のマスターで結成したアマチュア落語会

          2023.2.10金曜~16木曜

          2023.2.3 金曜~2.9木曜 「一週間」

          🔹2.3 金曜 前夜芝居の読み合わせの後、またもや朝まで飲んでしまい、朝7:30に帰宅。アホは死んでも治らない、とはよく言ったもので、何度これを繰り返せば気が済むのか?自問自答。 夕方まで使いものにならず。無意味な一日。 🔹2.4 土曜 神戸元町BAR Moon Light にてLIVE「元町カオス」。共演は琉球民謡・ヒガシミカさん、即管Jazz・有本羅人くん。去年、大正・スタジオT-BONEでトライした、三人が即興で絡む(僕は朗読)ステージをメインに、前半はそれぞれの個別

          2023.2.3 金曜~2.9木曜 「一週間」

          2023.1.29 日曜~2.2 火曜 「転がる日々」

          🔹1.29 日曜 新世界まで撮影に行く。寿司屋で半助豆腐をアテに一杯飲った後、ポルノ映画館・国際地下劇場へ。さすが言わずと知れた“ハッテン場”、喫煙所でセーラー服姿のオッサン2名を眺めながら一服するという、貴重な体験からスタート。男娼のリアル・フェ●チオ音がチュパチュパ響き渡る薄暗い館内で、レトロなポルノを鑑賞する、というこれまたレアな状況下で「人間とはなんぞや?」などと哲学的になったりする日曜の午後。 🔹1.30 月曜 請求書を書く。書き仕事の取引先は3社あるのだが、今や

          2023.1.29 日曜~2.2 火曜 「転がる日々」