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うつ病改善のためにできること

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うつ病から回復するためにできる健康法や、受けると役に立つ治療法、コミュニケーションのヒントなどをまとめて紹介します。 うつ病から回復するために脳機能を鍛えるとか、食事を改善する… もっと読む
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#読書メモ

【読書メモ】逆境に生きる子たち -トラウマと回復の心理学

【読書メモ】逆境に生きる子たち -トラウマと回復の心理学

幼少期の家庭環境が劣悪でも社会的に活躍している人はたくさんいます.周りの目を気にしすぎてしまうとか,過去の出来事を思い起こして怒りを感じてしまうといった性質を抱えながらも,逆にその性質を活かす方向で生き方を考えていくことが一つの解答になります.

怒りは,ゴール志向で前向きな行動と組み合わさるときにこそ,生産的なものになりうるという考え方を,脳科学は支持している.

人ではなく,問題に怒りを向けた

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【読書メモ】スタンフォードの自分を変える教室

【読書メモ】スタンフォードの自分を変える教室

5年以上前に一度読んだことがあるのですが,再読してみると新たな発見があったのでまとめます.

瞑想をすると,前頭前皮質への血流が増えるのです.

瞑想の練習を8週間続けたところ,日常生活において自己認識の同愛が向上し,脳で自己認識をつかさどる部分の灰白質の量が増えているのがわかりました.

瞑想により,実際に脳が変化することを説明されています.前頭前皮質への血流を促進することで,脳の潜在能力を引き

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【読書メモ】ポリヴェーガル理論入門

【読書メモ】ポリヴェーガル理論入門

トラウマやうつ病を克服しようとして,「考え方を変えよう」「気にしないようにしよう」と努力することがあると思います.ただ,実はトラウマやうつ病は身体の生理的な反応であり,考え方や気の持ち方を変える以前に,身体反応を正常化させるために神経系を調整する必要があります.

トラウマを体験した人が抱えている状態について,神経生理学的な説明を行っているものとしてポリヴェーガル理論があります.

この理論によっ

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【読書メモ】脳を鍛えるには運動しかない

【読書メモ】脳を鍛えるには運動しかない

運動が脳機能を向上させることについて,神経科学を元に解説している本です.この記事では主に,うつ病からの回復に役立ちそうな内容をまとめました.

ストレスという概念を再定義するストレスは身体の均衡を脅かすものだ.脳でいえば,ニューロンの活動を引き起こすものはなんでもストレスとなる.ニューロンが発火するにはエネルギーが必要で,燃料を燃やす過程でニューロンは摩耗し,傷ついていく.ストレスという感覚は,基

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【読書メモ】「人見知り」として生きていくと決めたら読む本

【読書メモ】「人見知り」として生きていくと決めたら読む本

私は人付き合いが苦手なタイプで、なるべく人付き合いは減らしたいと考えています。内向的で人見知りでも、人とのかかわりはゼロにはなりませんので、人と関わるうえで最低限どういった配慮をすると良いかというラインを知っておくことは大事だと考えられます。

次の本が非常に参考になりましたので紹介したいと思います。

・外交的になる必要はない内向的な人が外交的になろうと努力するのは、自分の本質に逆らう行為であり

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【読書メモ】捨て本

【読書メモ】捨て本

「モノの量は思考の密度を奪う」

多くのモノで溢れる現代。実物としてのモノだけでなく、情報や人間関係、執着など、本来必要のないものまで大事に抱え込んでしまうと、やりたいことに取り組む時間が失われてしまいます。

モノを捨てる”断捨離”や、モノを減らし豊かな人生を目指す"ミニマリスト"のように、モノを取捨選択することは生きていくうえで大事なスキルなのではないかと感じます。

今年(2019)の7月に

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【読書メモ】善人ほど悪い奴はいない

「善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学」著:中島義道

善人とは弱者であるゆえに自分は善良であると思い込んでいる人のこと、言い換えれば、弱者であるゆえの「害悪」をまったく自覚しない人のことである。

弱者とは、自分の弱さを「正当化」し、自分の無知、無能力、不器用、不手際、魅力のなさに気が付いているのであるが、それをちょっとでも責める他人の視線に遭遇するや、その傲慢さを、見識のなさを、優しさのな

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