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ライターが考える「読みやすい文章」の書き方(基礎編)
ありがたいことに、文章が読みやすいと言われることがそこそこあります。
「文章が読みやすい/分かりやすい」はライター冥利に尽きる褒め言葉ですし、おそらく私の武器なのだろうな、と思っています。
ただしこの技術は目立ちにくく、強みにするにはたいへん地味なものです。
特に、作家やタレント、インフルエンサー志向のある人は文章のクセが強くなる傾向があります。そのため、クセがなく読みやすい文章が評価されるこ
survivor 生きのこった子ども(桜庭一樹で創る 応募作)
2019年1月にシミルボンで募集されていた「桜庭一樹 2次創作コンテスト」応募原稿です。
普段なら落選作品はそのまま破棄しているのですが、思うところあり公開しました。
『砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない』より、「survivor 生きのこった子ども」
「お兄ちゃんはしっかりしてるから」
電話口の母の声に、心がえぐれる音が重なる。
「私もそろそろ身体がしんどくてね。あの子、バイトもしたことないじゃな
文フリ振り返り(売りたい人のための覚書)
まさかの完売でした!
2019年5月6日の文学フリマで出した『昭和十二年十一月、東京』、おかげさまで、全数完売いたしました!
いやー、びっくりした。
作りすぎたかな、一冊も売れなかったらどうしようってビクビクしていたのがウソのように、開始からたくさんの方に来ていただき、余分に印刷していたぶんもあわせて42冊が2時間半ほどで売り切れてしまいました。(勢い余って献本予定のぶんも売ってしまった…どう
クッキーフリマおじさんみたいな人が文学を不良債権にしてんじゃねえの?
ジェンダーバイアスの加齢臭がキツすぎて鼻が曲がりそう。かけまくもコスパの悪い椅子に座ってらっしゃる老害の大神たちが一刻も早くお隠れあそばしますよう畏み畏み申す。
煽りここまで。
エコ出版と文学フリマ
Amazonにて、祖父の自伝『昭和十二年十一月、東京』を上梓しました。「このくらい」までなら、やろうと思えば誰でもできちゃうなと思いました。
大手版元に頼らない「じぶん出版」。どこまで出来てど
文学フリマに出店します(売るため準備編)
ニッチな歴史資料だから…
プロパガンダ臭のない戦争の一次記録って、たぶんそろそろ貴重だと思って。
なので、祖父の自伝を文学フリマ『ノンフィクション・郷土』カテゴリにて頒布します。
前々回・前回のコラムで「出版までの工程・出版してから知ったこと」を書けたので、今回は「出店までにやったこと」を記録しておきます。
何はともあれ申し込み
文学フリマ公式サイトから申し込みます。
申し込みには先着枠
本を出してわかったこと
何事もやってみるもんだね。
賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ とか、
お前がどこにもない素晴らしいアイディアだと思っているものは過去に誰かが捨てた選択肢だ とか言いますよね。
私はガチンコの愚者なので経験しないと学べません。先人が散々やってきたことをなぞって、ここに経験知を残します。どこかの賢者の糧になりますように。
ミスはする
見本誌見て、何回も読み返して、朱入れもしたのにな~~!!!ミス
爺ちゃんの自伝を出版しました(まえがき)
うちには、爺ちゃんの自伝がある。
私が生まれたのは田舎の小金持ちの家で、祖父はそこの帝王だった。
キツくなってくるので詳細は省くが、いわゆる田舎の家父長制ファミリーにありがちな闇エピソードにはだいたい既視感がある。(興味のある人は「膿家」で検索どうぞ……)
小金はあったが文化への感度は低く、図書室に入り浸る私に、積極的に本を与えるようなことはなかったように思う。のちに、祖母は私の高校進学に反対
【逃げる男】禁欲的な様式美から漏れ出る男の色気、すき……
最低のスタートでごめんなさい。
B面の名曲ってあるじゃないですか、あんな感じ。
たとえとして古すぎて出すのもツライのですが、
DREAMS COME TRUEなら「ドラゴンフライ」
奥田民生なら「ワインのばか」
みたいな、ベスト盤では収録されない名曲。本作『逃げる男』は、そんな感じです。
じゃあ本作の「前」に収録されていそうなメイン楽曲はっていうと、眼鏡老紳士の大洪水・カレセン☆パラダイスこ
【車輪の下】中二病誘発剤みたいな本
思春期に読んでやらかした思い出
リアル中二の時に読んだ。
当時は中二病という言葉がまだ無くて本当に良かった。
というくらい、中途半端に成績が良い反抗期の小娘には毒になる作品であった。
まんまと何かに中てられて、大変恥ずかしい思春期の黒歴史を数多く残してしまった。当時TwitterやFacebookがなくて本当に本当に良かった…
こんなの推薦図書にしないでくださいよ、こじらせやすい年代にこんなの与