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心のざわつき

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彼氏と死別した後の心のざわつく事をつらつらと書きます。 話し合って解決も、正直に聞いてみる事も、ぶつかって喧嘩してでもざわつく心の抑え方はあったのに。
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価値のない価値感の話

価値のない価値感の話

 引越す前は暖地だったので、そろそろ桜が咲き始めているのだろう。
とは言っても田舎なので道路脇の斜面などに生えているのは山桜が多かった。たぶん私は自然に咲いている花が好きだ。
 自己肯定感云々の話は横に置いておいて、何故に自分が好きか嫌いかという単純な問題の答えに「たぶん」という単語が付いてしまうか。

たぶんそれは、彼が花に興味がないからだと思う。自分の中で物を判断する時の基準が彼の気持ちベース

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変な方向に走ってる私

変な方向に走ってる私

 どうしたもんだか。今日覚えた言葉「ツインソウル」「ツインレイ」
スピリチュアルの世界に疎すぎて、危ないんだか危くないのかも良くわからない。変なカルト宗教にハマってしまった高学歴理系の脆さみたいなのを思い出してちょっと怖い。ここには自分の中を素直に吐き出しているので誰か私の危険性を感じた時に「止まれ!」と言ってくれる人がいたらいいなという気持も出てきた。

と、ココまで書いて寝た 読んだばかりの「

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フランス食パン

フランス食パン

 息子が食い盛りだった頃にお菓子を作りを始めた。オークションで青いシリコン製のケーキ型とパウンド型、捏ねるシートのセットが格安だったのを買ったのだが、海外性なのでそこらで見かける18cmのパウンド型用のレシピで作ると型がデカすぎて高さが出ずに見栄えが悪い。
 彼と暮らしている時に、100均でシリコンの18cmのパウンド型を買ったのだが、シリコンが薄すぎて生地を入れるとイビツに膨らみこれまた見栄えが

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Valentineの鍵と錠

Valentineの鍵と錠

 出会いの夏は、私は受験生を抱えたシングルマザーだったし、彼は起業のために脱サラした平たく言えば無職。年を超えて初めてのValentineは、彼は顧客確保に出張を繰り返し、幼い娘達に会いに毎週末は実家に通っていた。私は生命保険や定期預金を解約して彼に渡して、彼の工場へ長距離バスと電車を乗り継いで通う足代にも事欠いていたので、たぶんチョコは渡していない。その翌年は私大の学費で必死だったし、更に次の年

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悲しみの中で怒りにふるえる

悲しみの中で怒りにふるえる

 16歳になった犬の健康状態があと数ヶ月で安楽死させてあげなくてはならなくなるだろうとわかったのが昨日。心にポッカリと穴が空いている身に、
まさかもう一つポッカリと穴が空くとは思っても見なかった。
 さすがに今日は何も手がつかず、洗濯をして食事をし、あとはただ座っていた。犬はいつものようにご飯を喜んで食べて、足りませんけど!と元気にアピールした後は、これまたいつものようにまどろみと昼寝で過ごす老犬

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偏光のサングラスとnoteのID

偏光のサングラスとnoteのID

 このサングラス「これお前使う?」と彼がくれた偏光グラス。たぶん怪しげなサイトかアマゾンの最安値か...、そういった類のモノである事は確かなのだが、セルロイド臭い(50代以上でないと通じないと思うが)ので使い物にならない。強烈に臭いメガネフレームを勿体ながって捨てられずに、私に横流ししただけで、彼が亡くなった今でこそ「最後にもらったプレゼント」として今もここにあるけれど、通常なら捨てられているであ

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喪中な私

喪中な私

 臨時職員募集の面接と資格試験の勉強の気合を入れるために出来上たメガネを受け取りに行き、洗い流さないトリートメントを買って来た。
このネガネでようやく老眼鏡の上に拡大鏡をかけてないとテキストが読みづらい環境から抜け出せる。
いち髪の香りが「山桜」だと書いてあったので、元燻製屋さんとしては最高のお守りになると思い買いに行ってきたのだが、もちろん同じ山桜でもコチラは「花の香り」であって、燻製屋さんの幹

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1週間

1週間

 1週間考えて、彼が貼ってくれたこの部屋のカーペットを守るために上にクッションフロアを敷くことにした。今後するであろう老犬の粗相と、猫の爪とぎから守るために。ダニの温床になる...とネットで怖い事が書いてあるけれど、今はなんとなくこの安かったカーペットを守りたいのである。

しかしながら、無職ゆえに限られた予算で犬猫が主にいる場所のみをカバーするだけ。何回も測ってイメージしていたとは言え、ぐぐっと

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やっちまった!

やっちまった!

 赤い携帯。彼と出会った頃に使っていたので思い入れがある。大事な小物を放り込んでいる引き出しにずっと入れてあった。

 記憶の中では、当時Mac使いだった私はクラリスメールというメーラーで知り合ったばかりの彼とやりとりをしていた。すでにWinに乗り換えた私は過去のバックアップしたメールを読むこともできず、Old Macとソフトがまだあるという聖地のような妹にデータを復元できるか送ってみたばかりであ

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ちょっと参ったな

ちょっと参ったな

 昨日保健所まで犬の転居の届けを出しに行った。保健所は日赤の真ん前。
この前日赤に行ったのは、彼が救急搬送された伊勢の日赤だった。
もしトラウマという言葉を自己判断で使っていいのなら、「病院」がトラウマになってしまっているのかも知れない。

自己分析
 私はたぶん基本的には臆病者だと思う。しかしビクビクしながら考えて後がないと腹を括り踏み出す事はできる。だけど、臆病なので人に臆病者だとバレるのも怖

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空き箱たち

空き箱たち

 紙ゴミの日まで一週間ある。15年目にしてゴミになる箱を潰せずに手を止めてしまうので部屋はちっとも片付かない。
当時の私は仕事場と自宅と買い出しにしか車を使っていなかったので、そもそもカーナビなんていらなかった。遠距離だった彼の所へ行くためだけに買ったカーナビ。しかもその後車ごと息子に譲り、車も乗り換えたのであるのは箱だけ。

携帯電話の空き箱は上記の記事で書いた時のものだ。箱の中のものをプラゴミ

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歪なハート

歪なハート

 私が子どもの頃には「毒親」という言葉は無かった。親が死んだら長男がすべてを引き継ぎ他の兄弟の面倒を見る。当たり前のように言われて育った。女は嫁に行くものでどこの馬の骨かもわからないところへ行かれても迷惑が親兄弟に掛かるのだから結婚の約束をする前に親に報告をしろ。行かず後家になったら~ etc.
ただし、これは物心ついたときから言われ続けていたので、親がいない時には~のくだりを印籠にして兄に叩かれ

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