「私の青い星~Bluestar~」第六話 創作大賞2024 #恋愛小説部門
第六話
「吉村さんはさ、まだ高校生でしょう。本当はさ、いろいろなことが経験できるはずだよ。でも、この街にずっといたらそれに気づかないまま歳を取っていく。本当は何かやりたいことを叶えるパワーがあるはずなんだよ。それを自分で押さえつけている。周りに気を遣い過ぎてもいるように見えるのだ。東京ってさ、びっくりするくらい他人に無関心なのだよ。多少変なやつでも否定も肯定もされない。おかしなことをしていてもお構いなしだ。だから、本当にやりたいことをやっても否定されない。その代わり、よほど