鵠更紗(くぐいさらさ)

童話、小説、エッセイ、詩(歌詞)を執筆中。 受賞歴あり(童話2、エッセイ1) 作品はホ…

鵠更紗(くぐいさらさ)

童話、小説、エッセイ、詩(歌詞)を執筆中。 受賞歴あり(童話2、エッセイ1) 作品はホームページに掲載中。 http://kuguisarasa.com 夫、息子と暮らす主婦。 東京都在住。社会福祉士。二代目社長。

マガジン

  • エッセイ 「専業主婦、社長になる」

    44歳、お気楽専業主婦が、故郷にある父の会社を継承することになりました。9歳の頃、家を出て行った父。なぜ三女の私が事業継承者なのか?全てが実話です。月に一度以上更新します。

最近の記事

フランスパンdives into the キャラメルミルク紅茶

大のフランスパン好きな私が、note創作大賞2024に応募する為にに考案したオリジナルレシピの第四弾です。 (ちなみに、キャラメルミルクティー味のフレンチトーストです) 第一弾はこちら↓↓↓ 第二弾はこちら↓↓↓ 第三弾はこちら↓↓↓ 【材料】 ・フランスパン ・卵 1つ ・牛乳 100cc ・砂糖 大さじ1 (今回は黒糖を使用) ・紅茶 ティーバッグ1袋 ・キャラメルシロップ ・シナモン (なくてもok) ・バター 大さじ1 【作り方】 ①フランスパンを3cm

    • フランスパンenjoys夏

      大のフランスパン好きな私が、note創作大賞2024に応募する為に考案したオリジナルレシピの第三弾です。 (ちなみに 夏 は 夏みかん のことです) 第一弾はこちら↓↓↓ 第二弾はこちら↓↓↓ 【材料】 ・フランスパン(今回はパリジャンを使用) ・夏みかん(甘夏でもはっさくでもok) 4房 ・はちみつ 大さじ4杯くらい ・バター(クリームチーズでもok) お好みの量 ・ミックスナッツ 【作り方】 ①フランスパンを3~4cmくらいにカットしてバターを薄く塗る ②夏

      • 「フランスパンlovesさけ」note創作大賞2024 #レシピ部門

        大のフランスパン好きな私が、note創作大賞2024に応募する為に考案したオリジナルレシピの第二弾です。 (ちなみに さけ は 鮭と酒にかけてます) 第一弾はこちら↓↓↓ 【材料】 ・フランスパン(今回はバゲットを使用) ・鮭 刺身用切り身 4枚くらい ・お好きなチーズ 1切れ ・水菜 (きゅうりやトマトなどお好きな生野菜) 一つかみ ・バター(マーガリンやクリームチーズでもok) ・にんにくチューブ 1cmくらい ・しょうゆ 10cc ・砂糖 小さじ1くらい (今回は

        • 日本で初めてフランスパン🥖を作ったお店。「関口フランスパン」の低温醗酵バゲット🥖。  グルテンフリー生活をやめてから、落とした体重9kg、3年かけて戻ってしまったので、今日は2万歩ウォーキング。

        フランスパンdives into the キャラメルミルク紅茶

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        • エッセイ 「専業主婦、社長になる」
          14本
          ¥550

        記事

          「私の青い星~Bluestar~」第十二話 (最終話)創作大賞2024 #恋愛小説部門

          第十二話(最終話)  母の運転で実家に戻ると、何だか疲れがどっと出て風呂に入ることにした。ひび割れた洗い場の床のタイルは変わらないままだった。熱めの湯に肩まで浸かり、店長にかけられた言葉を思い出していた。 そうか、彼女がいるのか。私のことなど覚えてすらいないに違いない。あのクリーム色の車にも彼女を乗せるのだろうか。 Bluestarでまた黒崎健吾と働いている自分を想像してみた。その懐かしい景色は、繰り返したくなるほどのものだろうかと考えた時、答えは否だった。  

          「私の青い星~Bluestar~」第十二話 (最終話)創作大賞2024 #恋愛小説部門

          「私の青い星~Bluestar~」第十一話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          第十一話  それから二週間後の月曜日、実家の母から珍しく留守番電にメッセージが入っていた。  母の姉である私の伯母が、入院しているというのだ。 伯母は、ミシンの販売会社で勤めており生涯結婚せずに定年を迎えた。その後は、趣味の園芸サークルに通ったり陶芸を習ったり、趣味の城めぐりをして楽しんでいると聞いていたが、乳がんが進行し、手術する為に入院しているらしい。 私のことは、流行りの洋服を買ってくれたり、同級生が食べたことのないようなデパートの甘味を食べさせてくれたり、いわゆ

          「私の青い星~Bluestar~」第十一話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          「私の青い星~Bluestar~」第十話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          第十話    季節が廻り、卒業して初めての冬、佐々木里奈から手紙が届いた。結婚式の招待状だった。地元の先輩と結婚して、婿養子をもらうのだと書いてあった。 結婚式はだいぶ先の日程だったから、土日で休みをもらって参加できそうだった。会場は、佐々木里奈の実家であるホテルだった。自分ができる目いっぱいのお洒落をして自分の名札が置かれているテーブルを探すと、 「おーい、こっちこっち。」 と手招きをする懐かしい顔があった。市澤祐介だ。卒業した頃と何も変わらないその笑顔は、見知らぬ場

          「私の青い星~Bluestar~」第十話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          「私の青い星~Bluestar~」第九話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          第九話 専門学校に入って、市澤祐介と佐々木里奈に出会い、私は本当に笑えていると思う。周りから見たら「お上りさん」の私。もし二人に出会えなければ、ここ東京で、周りに合わせることに必死で打ちのめされていただろうと思う。二人といると、気負わずに話せる。 静岡では標準語で話していると思っていた言葉が方言だったこともあったが、佐々木里奈の話し方を聞いていて、自分も方言で話していることに気づいた時も、それを馬鹿になどされなかった。  秋になり、就職に関する話題が増えてきた。本当は、

          「私の青い星~Bluestar~」第九話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          「私の青い星~Bluestar~」第八話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          第八話   入学式の翌日、寒くて布団から出たくなかったが、授業の初日から遅刻するわけにもいかず、「よし」と気合を入れて布団をはいだ。  裏起毛のセーターにジーンズ、靴下を2枚重ねに履いて、食パンにジャムを塗って、麦茶で流し込んだ。  学校へ着くと、元々知り合いなのかそれとも人懐こい性格の者が多いのか、いくつかのグループで談笑している姿が目に入った。  「さっちゃん、おはよう。」と市澤祐介が大きく手を振ってくれた。私がかすかに微笑むと、「あの子はさっちゃん。さっちゃんもおい

          「私の青い星~Bluestar~」第八話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          「私の青い星~Bluestar~」第七話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          第七話    夏休みが終わって秋になり、私は憧れていたブランド物の財布を買うことなく、アルバイト代は銀行口座へ預けた。  九月からは週末だけアルバイトをすることが許された。シフト表から黒崎健吾の名前が消えていた。  大学の試験や就職活動で一時的に休んでいるのだろうと思うことにした。また時期が来たら会える、そう信じたかった。  暇さえあれば、私は黒崎健吾と再会した時のことを想定して会話をシュミレーションしたり、鏡に向かって笑顔を作ったりしていた。聞きたいことがたくさんあったし

          「私の青い星~Bluestar~」第七話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          「私の青い星~Bluestar~」第六話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          第六話 「吉村さんはさ、まだ高校生でしょう。本当はさ、いろいろなことが経験できるはずだよ。でも、この街にずっといたらそれに気づかないまま歳を取っていく。本当は何かやりたいことを叶えるパワーがあるはずなんだよ。それを自分で押さえつけている。周りに気を遣い過ぎてもいるように見えるのだ。東京ってさ、びっくりするくらい他人に無関心なのだよ。多少変なやつでも否定も肯定もされない。おかしなことをしていてもお構いなしだ。だから、本当にやりたいことをやっても否定されない。その代わり、よほど

          「私の青い星~Bluestar~」第六話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          「私の青い星~Bluestar~」第五話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          第五話 聞こえていたのかいないのか、黒崎健吾は雨風が吹きすさぶ中、職員専用の遠く離れた駐車場に向かって走って行った。  私は、閉められたドアに向かって立っていると、自分の身体が緊張して体が震えているように感じた。 父以外の男性が運転する車に乗るのは初めてだと思う。小学生の時に、友達の親戚のお兄さんが運転するトラックに乗せてもらってバーベキューに行ったことがあるが、あの時は二人きりではなかったし、それにまだ異性に対しての緊張感など持ち合わせていなかった。   何を話せば良いの

          「私の青い星~Bluestar~」第五話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          「私の青い星~Bluestar~」第四話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          第四話 八月に入り、最初の土曜日、私は十七時から二十一時の勤務だった。その日の黒崎健吾の勤務時間は十八時から閉店までだった。 リビングに置いてあるテレビのニュースでは勢力を増して近づいてくる台風の予定でもちきりだった。 静岡県に最も接近するのは日曜日の明け方の予報であったが、外は風が吹きすさび、窓ガラスを雨が打ち付けていた。  「今日もアルバイトに行くの?お休みしても良いのじゃない?」 という母の言葉は正論だと思ったが、今日はどうしてもBluestarに出勤したかった。久し

          「私の青い星~Bluestar~」第四話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          「私の青い星~Bluestar~」第三話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          第三話  七月三十日になり、ようやく八月の二週間分のシフトが完成した。  ディッシュウォッシャーの大きな機械の陰に隠れて、私は自分のシフトと黒崎健吾のシフトを指でなぞった。  私が夜の時間帯に入っているのは二週間のうち三日。そのうち二日が黒崎健吾と一緒だった。 あと、私の昼間の時間帯が十四時から十八時という日が二日あり、両日とも十八時から黒崎健吾が出勤予定だった。つまり、二週間のうち四日会えるということだ。  私はその日が待ち遠しかった。少しでもきれいになりたいと思った私は

          「私の青い星~Bluestar~」第三話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          「私の青い星~Bluestar~」第二話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          第二話  私が十七時から二十一時という夜のシフトに入る初めての日は少し緊張していた。昼よりも夜の方が忙しいと聞いていたからだ。 昼間の時間帯は、店長と社員の鈴木さんという男性、パートの女性二人と私というメンバーになることが多いのだが、その日は鈴木さんが十八時上がりだった。 いつも私が帰る時に「お疲れ様」と言ってくれる鈴木さんに、私が「お疲れ様でした」と声をかけて見送るのは、何だか変な感じがした。婚約者のご両親に挨拶に行くため、今日は慣れないスーツ姿で出勤したのだと、パー

          「私の青い星~Bluestar~」第二話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          「私の青い星~Bluestar~」第一話 創作大賞2024 #恋愛小説部門

          「私の青い星~Bluestar~」あらすじ 主人公の吉村幸子は、高校2年生。 初めてのアルバイトでBluestarと名のついたレストランでウェイトレスとして働き始める。 そこで知り合った大学生の黒崎健吾に想いを寄せるが、伝えられないまま時が過ぎる。 健吾を追いかけて、東京への進路を選ぶが、大都会で出会えるはずもなく時間だけが流れていく。 ようやく再会した時、現れた健吾は・・・。 純粋な女子高生から大人の女性へと変わっていく幸子の揺れ動く心を描いた恋の物語。  

          「私の青い星~Bluestar~」第一話 創作大賞2024 #恋愛小説部門