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学生時代、最高に青春してた生きづらい人間はいないんじゃないか

高校を卒業して、早10年が経とうとしているこの頃。
街で学生を見ると、「ああ、青春だな~」って懐かしくなるのと同時に、古傷を抉られて「ウッ……」となる事が、今だに多い。

ぼくの学生時代は、そんなにいいものじゃなかったから。

もちろんその場その場では楽しい思い出もあったし、そこまで悪いものではなかったと思うけど、やっぱり全体的に思い返すとイヤな思い出の方が多いし自分的にもイケてない学生時代だったと思う。

幼少期から、ずっと生きづらさを抱えていたし。


ぼく的に思う事として、学生時代が最高だった、充実した青春を送っていた生きづらい系人間というのは、
いないんじゃないかって事。

リアルの周りやネットを見てみても、「学生時代楽しかった‼」って言いきっている生きづらい系の人を、全く見かけた事がない。
皆口を揃えて「馴染めなかった」、「辛かった」、「不登校だった」。そもそも何も言わない、話題に出さない人ばかり。

彼らと「学生時代はどんな感じだった?」なんて会話は一度も交わした事がない。
そんな話したってしょうがないしつまらないって事もあるけど、
一番の理由は、お互いに「触れたくない」部分だからかななんて考える。


友達に囲まれて、制服デートして、学校行事や部活を楽しんで、笑顔でクラス写真の真ん中でピースしていた生きづらい人間を、ぼくは知らない。

発達障害、精神疾患、HSP、INFP、その他生きづらさを抱えている皆。
学生時代が楽しかった人は手を挙げてくれ。
最っ高に輝く青春時代を謳歌していた人がいるなら、教えてくれ。





たぶん、誰一人としていないと思う。



どうせ君も、冴えず生きづらい学生時代だったんだろうね。

クラスに馴染めなかっただろ?
そもそも学校自体が苦痛だっただろ?

友達いなかっただろ?
いたとしても、孤立感でいっぱいだっただろ?

クラスメイトから、ずっと遠巻きにされてただろ?
教室の隅にしか居場所なかっただろ?

グループ学習で、いつも自分だけあぶれただろ?
体育の授業はいつも仮病使ってただろ?

体育祭の練習、いびられて泣いただろ?
文化祭ではしゃいだ事ないだろ?
修学旅行は一日目朝からホームシックだっただろ?
そもそも行ってないだろ?

卒業式、寄せ書きなんて書かなかっただろ?
記念撮影なんてしなかっただろ?
書いてくれる人なんていなかっただろ?
撮ってくれる人もいなかっただろ?

一人でひっそり帰っただろ?
アルバムなんてすぐに押し入れの奥に入れただろ?

捨てた?燃やした?
まあそうだろうね。


良い思い出なんてなかっただもんね。
輝く青春には縁がなかったんだもんね。
お互いつまんなくしょうもない学生時代でござんしたね。

12年間ごくろうさま。
生きづらい中、よう頑張ったよ。

アクエリアスのCM見るとサブイボ出るんじゃない?


生きづらい人は、学生時代、それこそ幼少期の頃から生きづらさに悩まされていたと思う。
孤立感、疎外感、不安感、自分だけ周りと違う違和感、そういった事が学生生活の中で積み重なって膨れ上がっていき、社会人になっても解消されずある日とうとう爆発、中には学生時代でもう爆発してドロップアウト、今に至るって人が多いんじゃないかと思う。

学生時代何の生きづらさも抱えていなかった人が、社会に出て、大人になってはじめて生きづらくなる、なんて話は聞いた事がない。
生きづらい人間というのは、もう子供の頃からずっと生きづらい。
とくに学校生活という環境は、なおさらその生きづらさに拍車をかける。

9年間、高校も入れたら12年間、息が詰まるようなルールと意味不明な規則で埋め尽くされた中で、クソガキ(同い年だけど)と腐った大人たちとのデンジャラスな共同生活という環境は、繊細な人間にとっては地獄。
ただでさえ集団生活に向いてないのに。

人格形成に大きく関わる多感な年頃に、性格も気質もバラバラな子たちと過ごすというのは、メンタル面に多大な影響を受ける。
苦手な子とも、合わない子とも、果ては性格の悪い子やいじめっ子とも、強制的に一緒の場に置かれる状況は、恐怖でしかない。

だけど義務教育だから、避ける事もやめる事もできない。
学校を休んだら勉強が遅れる、進学できなくなる…
そして追い詰められて、メンタルを壊してしまう。

生きづらい子にとって、学校という環境は非常に心理面に大きな負担がかかる場なんだよね。
だから、苦痛とイヤな思い出だらけの学生時代となる。
何の生きづらさもない普通の子たちにとっては、楽しい青春の思い出なんだけど。

イェーイ、打ち上げ行こうぜ‼とか言ってたような人たちとは、今後の人生でもう二度とお目にかかれる事はないし、関われる機会もないし、友達になれる事もないんだろう。
それくらい、ぼくみたいな人間とは生きる世界が違う奴らでした。

青春を楽しめる人種に生まれたかった、という気持ちはいまだにあるし、「10代、もっとこういう風に過ごせばよかった…」という後悔はたくさんあります。

だけど、過去は変えられないし、もうどうしようもない。
生まれ直す事もできない。
生きづらい人間は生きづらいなりに、自分の人生と未来を生きていくしかない。

学生時代なんて、100年生きるとすればたった12年間の間の話だ。
今が20歳なら、あと80年空白の未来がある。
その80年を、自由に楽しく、自分らしく輝ける幸せなものにするのが、過去の自分へのお返しになるんだと思う。

ぼくは逆に今、大人になってからの方が、楽しく自由に生きられています。



クソみたいな学生生活は終わったんだ。
もうここには自分を縛る校則も、憂鬱な体育の授業も、うるさい教師も大嫌いなクラスメイトもいない。

まぎれもない、まっさらな自分一人だけ。
学校なんかじゃ叶えられなかった、自分の人生を生きてやろう。


アオハルもアクエリアスもクソくらえ、ぼくらの青春はこれからだ。


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