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アパレル人の本心

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・「お洒落」「洋服」「ファッション」について様々な視点で考察、問題提起する
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#お洒落

【アパレル人の本心⑫】パンツの仕上げは恐ろしく重要

40歳以上のおじさんにお伝えしたい。

あなたのパンツの仕上げは長すぎる!仕事柄、街歩く人のファッションは常にチェックすることが習慣となっているのは業界人あるあるですが、習慣を通り越して病気じゃないかと思うぐらいいつも自然と目がいってしまいます。

大体、足元から見ていることが多いでしょうか。長年のルーティンのひとつでもあるので、足元を見ればその人の性格や生活だけでなく経済力や洋服へのこだわりまで

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【アパレル人の本心⑨】高齢者のファッション

今日の九州は豪雨。実家の長崎で降り続く雨はまさにバケツをひっくり返したような状況です。佐世保市では観測史上最大の雨を記録しました。恐ろしい。いやはやなんとも梅雨はイヤです。

さて、今回は年を重ねていくとお洒落からはどんどん興味が離れていくというお話。

40代、50代になると若い時にかがやいていた肌も髪も衰えて体型までもが大きく変わっている人は決して少なくないと思います。経済的にも子供が大学に進

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【アパレル人の本心⑧】ハイウエストデニムと日本人体型

タイトシルエットから、エフォートレスを経て、世の中のファッショントレンドはルーズ&ビッグになりました。

いつの間にか、女性が愛用するデニムパンツのシルエットはローライズからハイウエストに変わり、市民権を得たハイウエストデニムは街中いたるところで目にするようになりました。

私の専門はメンズファッションですが、このウィメンズのトレンドには、正直否定的です。脚長効果などの謳い文句は、業界の都合、雑誌

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【アパレル人の本心④】洋服が好きって言っているけど本当ですか?

「お金がなくなって、洋服なんか買う余裕ないよ。」日本のGDP4−6月は、マイナス25%となるとの予測が強まっています。そうなれば、リーマンショックを超えるもので、1955年以降最悪の状態です。ほとんどの人が年収が2割程度減となり、人によっては職を失うことにもなるでしょう。

アパレル業界の様々なビジネスモデルの変化に着目していますが、最近危惧していることは、消費者が賢くならないと真摯なものづくりを

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【アパレル人の本心③】「お洒落 」「洋服 」「ファッション」なんて本当は不要

前回は、サスティナブルについてお話しましたが、今回は、ストリーについて。その前にそもそも何?という人は少なくないと思いましたので、サスティナブルについて、少し補足しておきます。

SDGsという国連の取り決めが発端です。2015年に2030年の世界の目標を決めました。以下みなさんおなじみの表(内容)です。

最近では、ピンバッジも販売されており、企業経営者の方は、たまにスーツに付けています。

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【アパレル人の本心②】「お洒落 」「洋服 」「ファッション」なんて本当は不要

前回、自虐的な意味を込めた内容のものを発信しましたが、続きです。最近家で過ごしている時間が長い人が増えていると思います。この機会に部屋の掃除や断捨離に励んでいる人も多数いるでしょう。そこで、みなさんが感じていること.....。

眠ってる「洋服」の量ってすごいなあ。ファストファッションが台頭して洋服の供給量が増加、購入できるチャンネルも多種多様となり、どこでも、いつでも気軽に買えるマーケットとなり

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【アパレル人の本心①】「お洒落 」「洋服 」「ファッション」なんて本当は不要

今日は、自分の専門分野であるファッションについて自虐的な意味も込めてお話します。最近、今まで長年携わってきた自分の仕事は何だったのかと自問自答する毎日ですが、それと同時に最近「お腹いっぱいだなあ」と感じていることがあります。それは

1.ファストファッションを礼賛しすぎ
2.ブランド信者が多すぎ
3.トレンドを追いすぎ
4.パーソナルスタイリストが多すぎ
5.質(素材や縫製)やTPO(着る場所、時

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