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アパレル人の本心

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・「お洒落」「洋服」「ファッション」について様々な視点で考察、問題提起する
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記事一覧

【アパレル人の本心⑬】洋服は組み合わせを考えず買ってはいけない

九州は、豪雨で緊急警報が出される事態になってしまいました。明日の朝まで降り続くそうです。

豪雨による災害はここ数年続いています。河川の決壊や土砂崩れは多発しているので、政府には最も積極的に治水事業に予算を投入してほしいものです。我々人類が想像する以上に地球環境は悪化しているのかもしれません。

さて、今回は洋服の買い方のお話。

みなさんは「かわいい」「かっこいい」と子供心に踊らされて洋服などを

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【アパレル人の本心⑫】パンツの仕上げは恐ろしく重要

40歳以上のおじさんにお伝えしたい。

あなたのパンツの仕上げは長すぎる!仕事柄、街歩く人のファッションは常にチェックすることが習慣となっているのは業界人あるあるですが、習慣を通り越して病気じゃないかと思うぐらいいつも自然と目がいってしまいます。

大体、足元から見ていることが多いでしょうか。長年のルーティンのひとつでもあるので、足元を見ればその人の性格や生活だけでなく経済力や洋服へのこだわりまで

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【アパレル人の本心⑪】ブランドロゴ

今日は東京都知事選挙。

「コロナでかつ梅雨のこの時期にわざわざ投票所まで出向かなければ投票できないこの国ってどうよ」と思うのは私だけでしょうか。

選挙がネットでできないなんてまさに時代遅れも甚だしいと思います。当然政府はそんなこと百も承知でしょう。インターネットが普及している世の中でその気になれば導入することは簡単なハズ。ゆえに選挙支援の開封作業や事務作業を担う業者との癒着や改ざんが背景にある

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【アパレル人の本心⑩】アパレル販売員の人生

今日はちょっと哲学的な話。

「洋服が大好き。人と話すことが大好き。」そういう動機からアパレルの販売員となった人は多いと思いますが、その人生はどんなものでしょうか?

今回のコロナ禍の影響で、販売員は休業や失業の目に合うことになりました。私の知り合いにも派遣契約が終了となったり、リストラされたりした販売員がいます。残念ながら今後売上が伸び悩み、企業の収益が落ち込むと店舗の閉鎖だけでなく倒産するケー

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【アパレル人の本心⑨】高齢者のファッション

今日の九州は豪雨。実家の長崎で降り続く雨はまさにバケツをひっくり返したような状況です。佐世保市では観測史上最大の雨を記録しました。恐ろしい。いやはやなんとも梅雨はイヤです。

さて、今回は年を重ねていくとお洒落からはどんどん興味が離れていくというお話。

40代、50代になると若い時にかがやいていた肌も髪も衰えて体型までもが大きく変わっている人は決して少なくないと思います。経済的にも子供が大学に進

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【アパレル人の本心⑧】ハイウエストデニムと日本人体型

タイトシルエットから、エフォートレスを経て、世の中のファッショントレンドはルーズ&ビッグになりました。

いつの間にか、女性が愛用するデニムパンツのシルエットはローライズからハイウエストに変わり、市民権を得たハイウエストデニムは街中いたるところで目にするようになりました。

私の専門はメンズファッションですが、このウィメンズのトレンドには、正直否定的です。脚長効果などの謳い文句は、業界の都合、雑誌

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【アパレル人の本心⑦】クリエーターに対する畏敬とAI

最近、アレッサンドロ・ミケーレがファッションショーの回数を減らすことについて投稿しましたが、

【アパレル業界の話④】GUCCIはファッションショーの回数を減らす?!|クスオのフクオ @kusuonofukuo #note https://note.com/kusuofukuo/n/nf4fc3fc3607d

今回は彼のようなクリエーター対する私見を。

ファッションの世界には数多くのクリエータ

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【アパレル人の本心⑥】ファッションにおける同調性と協調性

今日は、お世話になっている人がちょっと相談があるからと、福岡の天神まで足を運びました。結構深刻な内容だったので、辛い気持ちになってしまいましたが。

さて、仕事柄、街中の人間観察というかファッション観察はクセになっています。最高気温が30℃を超えると誰しもが一気に夏休みスタイルとなり、華やかな街中もしまりがない雑踏な印象になるのは私だけでしょうか。

毎年夏になると、いつもおじさんである私は思って

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【アパレル人の本心⑤】アウトレットモールで聞いたアパレル関係者の声

先日、地方では緊急事態宣言が解除されたので、久しぶりに近隣のアウトレットモールに足を運んできました。

目的は、市場調査です。ファッションモールの賑わいや買いまわりの傾向など働いている知り合いを尋ねて、現場の状況を聞くことです。

見ていつもと違うなあと思ったのは、大型ブランドは入場制限していたこと、当然ですが、歩いている人、販売員全てマスク姿であること。どこに行ってもそうなので、随分慣れてはきま

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【アパレル人の本心④】洋服が好きって言っているけど本当ですか?

「お金がなくなって、洋服なんか買う余裕ないよ。」日本のGDP4−6月は、マイナス25%となるとの予測が強まっています。そうなれば、リーマンショックを超えるもので、1955年以降最悪の状態です。ほとんどの人が年収が2割程度減となり、人によっては職を失うことにもなるでしょう。

アパレル業界の様々なビジネスモデルの変化に着目していますが、最近危惧していることは、消費者が賢くならないと真摯なものづくりを

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【アパレル人の本心③】「お洒落 」「洋服 」「ファッション」なんて本当は不要

前回は、サスティナブルについてお話しましたが、今回は、ストリーについて。その前にそもそも何?という人は少なくないと思いましたので、サスティナブルについて、少し補足しておきます。

SDGsという国連の取り決めが発端です。2015年に2030年の世界の目標を決めました。以下みなさんおなじみの表(内容)です。

最近では、ピンバッジも販売されており、企業経営者の方は、たまにスーツに付けています。

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【アパレル人の本心②】「お洒落 」「洋服 」「ファッション」なんて本当は不要

前回、自虐的な意味を込めた内容のものを発信しましたが、続きです。最近家で過ごしている時間が長い人が増えていると思います。この機会に部屋の掃除や断捨離に励んでいる人も多数いるでしょう。そこで、みなさんが感じていること.....。

眠ってる「洋服」の量ってすごいなあ。ファストファッションが台頭して洋服の供給量が増加、購入できるチャンネルも多種多様となり、どこでも、いつでも気軽に買えるマーケットとなり

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【アパレル人の本心①】「お洒落 」「洋服 」「ファッション」なんて本当は不要

今日は、自分の専門分野であるファッションについて自虐的な意味も込めてお話します。最近、今まで長年携わってきた自分の仕事は何だったのかと自問自答する毎日ですが、それと同時に最近「お腹いっぱいだなあ」と感じていることがあります。それは

1.ファストファッションを礼賛しすぎ
2.ブランド信者が多すぎ
3.トレンドを追いすぎ
4.パーソナルスタイリストが多すぎ
5.質(素材や縫製)やTPO(着る場所、時

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