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🌈私の夢と、肯定の力のこと。【BOOK・賢者の書/喜多川奏】

賢者の書
喜多川 奏
ディスカバー・トゥエンティワン


◇大学4年生。就活。
性格診断。適性検査。

「あなたにあっている職種は…」
「あなたの適性は…」
「それは安定しないし、稼げないよ…」



数年後に社会人になる。
色々な選択を迫られる時期。
便利な社会のおかげで、具体的な情報が次から次へと私のもとにやってくる。
途方もないほどの選択肢。




「あなたは何になりたいの?」
「夢は?」



私の夢は、上品で可愛らしいおばあちゃんになること。それがずっと変わらない夢。

この夢を叶えるために掲げている人生のモットーは、外見も心も常に豊かに澄んだ美しい状態であること。これもずっと変わらない。


「社会人になる」と考えて浮かぶ夢は、
一緒に働く人々が、なんだか気が抜けてほっとできて、なんだかぬくぬく優しい気持ちになれる存在になること。



“どんな肩書の役職につくか”
一生懸命そういうことに目線を向けようとするけれど、息苦しくなってしまう。
もちろん気になる業種はいくつかあるけれど、そういうことに私はさっぱり重きを置いていない。
“どんな存在であるか““どんな人であるか“そういうことが何よりも一番大切だと思う。


肩書きは、別に、なんだっていいの。
ただただ素敵な人でありたい。

これはきっと大学の先生が求めている答えじゃない。
でも、私にとっての夢は変わらない。
誰にも言わないけれど。


誰にも肯定されることがなくとも、
自分が考え抜いて出した答えであるのなら、
自分が信じると決めたことなら、
それでいいのだと、そう、私は思っている。

私は否定されることが怖くて、考えていることを伝えるということが上手くできない。

どれほど親しい人に対しても、なかなかできない。



けれど、たった一人でも理解者がいること、他者から肯定されるということは、
力んでいた肩の力がふっと抜けるような、なんだかほっとして涙が込み上げてくるような、そんな安心させてくれる優しいパワーを持っているとも思う。

否定される怖さと、肯定される喜び。

どっちが受け取れるかわからない。
やっぱり私は「否定だったら…」と怖気づいてしまう。
これを読んでいるあなたはどちらでしょうか。

私の「夢」の捉え方。
それはなかなか理解されない考え方。
でも、やぱっり私は信じてる。
でも、まだ確固たる自信も持てなくて、ぐらぐらぐらぐら。
心の中に秘めている不安定な考え。

そんな私の考え方を、さっき読んでいた本の言葉たちが全部まるっと肯定してくれたのです。

「肯定」の優しさに包み込まれて、なんだか泣きそうになりました。





人生における成功を、何になるかに求める人は多い。
これになれたら成功、幸せなどという職業は存在しない。
なぜなら成功は職業についてくるものではなく、人についてくるものだからだ。
何になるかを目標にしても成功を収めることはできない。
まず考えなければならなのは、どんな人間になりた いのかである。
自らの理想とする人間像を追求することによって、驚くほど強い意志の力を人間は身につけることができ、その過程の中で自らの進むべき道を自然と見出し、 何をやるベきかということは自ずと決まってくる。
大切な のはそのときに何をやっているかではない。 最終的にどのような職業についていようとも、その日標とする人間像が成功するに足る素晴らしい人間像で、そこに向かって日々努力する限り、成功は約束されているのである。

(賢者の書 P107)

わたしの「夢」の捉え方は間違っていないと、この文が肯定してくれたのです。


もちろん、就活生として、これからきちんと勤め先を決めなくてはいけません。
でも、私には夢があるから、どんな場所であっても、どんな肩書きがついても、絶対大丈夫。

この本に、このタイミングで出合えうことができて良かったと、強く思います。

「本」も私たちを肯定してくれる存在になりえます。
肯定してくれる存在は、必ず、現れます。


だからどうか、
誰にも肯定されることがなくとも、
自分が考え抜いて出した答えであるのなら、
自分が信じると決めたことなら、
それでいいのだと、まず、自分を信じ続けていてほしいです。

あなたの夢はなんですか?

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