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いろんなおはなしたち

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なにかについての、おはなし。
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13回目、くらいか。

中学生の頃から始まったこの習慣。
自分が生まれたらしい日の近くになると遺書と称して感情を落とし込むことにしている。
明日27歳になる私と26歳の自分の振り返り、という側面が大きいけれど。

26歳。色々あった気がする。
職場が変わったり、休職したり、いろんな遊びをしたり。24を超えたあたりからこんなことばっかりしているから特筆してこれ!みたいなニュースはないかもしれない。恋人は変わらないし、彼女も

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内側のはなし。

人の感情が大好き。
理性の裏にある獰猛さとかどうしょもなさとか、愚かさ、とか。

怒られるのは嫌いだけど、怒っている人を眺めているのは不快で愉快だなと思っている。
泣き顔も、好き。
快感でも憎悪でも歪んでいるその顔がいっとう愛おしくて仕方ない。蜜柑の薄皮がぷつりと弾けたみたいな、脆くて甘美な内側のことをここ数年で好きになった。

昔はそういったものを汚いとか面倒臭いとかそういうふうに思っていたこと

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久しぶりにトンチキしたはなし。

とんちき、好きな言葉。
密度低そうで好きって感じ。

最近あったとんちきのはなし。

昔の知り合いと今の恋人といろんな遊びをした。

まぁありていに言えばこれで全部終わりなんだけども。女の子が好きな私と女の子が好きな男と好奇心の強い女の子が噛み合った結果…なのかなぁ。

飲んで遊んで終電を逃して。辿り着いた先はバリ風のホテルだった。

何をするでもなくナニをして。1対1を何度かした、そんな感じ。分

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労働について。

ようやく1年を越え、当初の目標は達成したわけなんだけども。いろんな思ったこと。

なんか。
会社って、オセロみたいなもんだよなーって。

黒いところがない会社なんてきっとなくて、ひたすら真っ白な会社があるわけでもない。つまるところ自分が合わせられるか、合わせてもいいと思うかしかない気がする。どこに重きを置いて、どう耐えていくか。確かに黒と白の比重が違かったり、どうしようもないことがあったりもするけ

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待つ時間のはなし。

人を待っていて暇なので。いつからか忘れたけれど、人を待つことへの抵抗がかなり無くなった。ほぼ0と言っても過言ではないくらい、何時間でも待っていられる。待たせることに関しては悪いなと思いながら仕方ないとも思っているけど、最近は人との待ち合わせを寝過ごすことはなくなった。大学の頃は酷かったな。

最初に人をたくさん待ったのは、それこそ大学一年生の時。サークルの先輩が1.2時間くらい遅れてきた。待ち合わ

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お酒のはなし。

ずっと書こうと思いながら書いていなかったテーマ。おさけ。酔う、ということについて。

私は酔っ払うのが好きだ。お酒が好き、と大声で言えないのは、なんとなくそこまでお酒というものを味わえてないのかなぁと思うから。ビームハイと角ハイの違い、甘口と辛口、赤と白、とかの差なら多分分かる気がするけど、「何年の云々」とか言われちゃうとちんぷんかんぷん元気よく(ちょっと古い)って感じ。分かるようになりたいなぁと

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恋を自覚したはなし。

「愛は育てるもので恋は落ちるものだよ」

よくある陳腐な台詞。分からんでもないな、と思うし、確かに愛には時間がかかるが恋はうっかりハマってしまう、みたいな意味ではそうだなぁと思っていた。そう、思っていた。今迄は。

何度かの恋愛をして、恋とか愛とか齧ってみたなぁと傲慢にも考えていた私は槇原敬之の有名な歌のタイトルみたいなことを思っていた。恋に落ちるなんて今更出来るわけないし、そんなうっかり発生する

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春について

春だねぇ。朝と夜の凍て付くような寒さが和らいで、道端の茶色が少しずつみどり色になっていく。木々の先っぽがじっくり膨らんで、淡い色をつけていく。おひさまは温度を取り戻して、月の湿度が高まる季節。

昔から、この季節がどうしても得意になれない。冬が好きとか暑いのが嫌とか花粉症だから!みたいな理由ならきっともう少し楽だった。服は脱げばいいし花粉症もマスクとか薬とかなんかしらの対処法はあるから。身体ではな

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SMの話①

実のところタイトルに反してえすえむ、ってよくわかってないんだけど。SMみたいな行為をしたことがあるから書いてみる。よく行く飲み屋で初めて会った人に言われたけれど、私はハードマゾっぽい、らしい。その評価が正しいのか正しくないのかは置いといて、まぁ、うん。

おそらく私はマゾヒストなのだろうと思うし、自認としてもそうである。他人を加虐することに愉しそうともやりたいとも思わない。だからって痛い姿を見るの

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諦念と執着のはなし。

あー、年取ったなぁ。

なんてことを思うことがよくある。それは例えばやりきれない事への割り切りだったり、辛い時の開き直りだったりするんだけど。あ、あと恋愛の仕方、とか。諦めることが上手になって固執することが下手になっていく。その事象を年をとった、という風に考えている。落ち着いたな、みたいな。

「何かを求めないことと何も求めてない事、っていうのは明確に違う」

好きな本のフレーズ。本当の文章は

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おわりのはなし。

恋人がいなくなった。失踪したとか突然死したとかではなく、恋人という呼称をつける対象が消えた、という話。男の人も女の人も両方、無くしてしまった。失う選択をしたのは紛れもなく私自身なのだけれど。

どうしてそうしたのかは、未だによくわからない。仕事を辞めた理由を覚えていないしわからなかったように、何かを自ら失う時の気持ちというのは何故だか酷くぼんやりとしている。自衛なのかもしれないし、単に短期記憶の容

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思い出のはなし

思い出、言い換えれば記憶は、きっと喉のあたりに存在しているんじゃないかと思う。それは息をしていて、平素は別にそこにあるだけなのに膨らむと喉につっかえてくる。呼吸する思い出。

ふと思い返した時にしんどくなるやつと、ちょっとだけ愉快な気持ちになるのが、ある。どっちにしろ思い出は綺麗になってしまうからにこにこしながら見つめてしまうのだけれど。前者も後者もずっと同じ形をしていることってあんまりなくて、同

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現在進行形のはなし 1

ああ、そういえば。と思った。唐突に。

今の恋人の話をしていなかった気がするし、今までしようとも思ったことがなかったのにちょっと残しておいてもいい気がするなぁって気持ちになったので、やってみる。

出会ったのはバイト先、お客さんと雀荘のメンバーとして。別の大学で歳は1つ上、身長は30センチくらい違う、性別も違う、そんな人。第一印象は、真面目そうな人だなぁ?くらい?当時は別の彼氏がいたわけで、特に仲

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誰かのはなし

これは、誰の話だろう。夏の太陽みたいにまぶしいのに、冬の空みたいに灰色のひと。北陸出身なので、どうしても冬の空は灰色のイメージになる。たまにさす晴れ間も、どうせすぐいなくなっちゃうんでしょ、くらいの距離感。

人を疑わないひとが、この世に存在するのだろうか。いや違うな、人を信じられるひとってとても尊くてきらきらしているのに、世界で一番怖いな、と思う。信じた結果、裏切られた時のことを考えると、どうし

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