私は猫になりたい。

好きな食べ物は魚介。きのこの山出身。ドイツに暮らして18年。身支度と旅支度と逃げ足がは…

私は猫になりたい。

好きな食べ物は魚介。きのこの山出身。ドイツに暮らして18年。身支度と旅支度と逃げ足がはやい。 苦手なこと、洗濯。頭のなかが主に食べ物の事でいっぱい。趣味は水泳。

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  • おすすめクラシック

    クラシック音楽、何を体験してみようか、と思った人に楽しめてかつ、人に話したくなるような作品をプロ目線で紹介します。

最近の記事

おせっかい

サーシャは同業者にして、何か縁を感じる友達だ。いつも忘れたころに再会する。彼のいう事はいつもすごくよくわかる。これは言葉の話ではなくて、相性の問題なのだ。母国語以外の言葉を話す人はわかると思うが、すんなりコミュニケーションが成り立つ人と、何言っているのかわかんない人というのがいて、それは語学力が発達してもある。  再会する度に彼は離婚したり、また結婚したり、結構でっかい節目を経験しているが、中年になってから時々二人で会うようになってから彼の事をずいぶん見直した。彼は優しい。人

    • 歓喜の明太子スパゲッティ

      数日前、リュウジのバズレシピで見たジェネ明太子スパゲッティのレシピで震え上がった私ですが、再現してみたらかなり明太子でおどろきでした。 口に入れて噛む前すでに明太子なんですよ、これが。後味の癖になる辛味と魚臭も明太子。あえていうならやっぱりプチプチの食感は難しい。長めに炒めて水分を飛ばしても麺の水分で柔らかくなっちゃう。 でも、正直いうと一年くらいは明太子食べてない。明太子スパゲッティはもう何年も食べてない。どんなだったか忘れたけど、私の記憶の彼方にある明太子スパゲッティが蘇

      • ジェネリック明太子

        最近、在外邦人がざわついたYouTubeの番組がある。 https://youtu.be/4R5CtppIKTo 明太子大好きだけど、存在忘れたことにしている海外住み日本人、狂喜乱舞しちゃう。明太子はいまだに外国では手に入りにくい。 見た後すぐ、ブンブンチョッパーをAmazonで注文。 今日、届いたので早速作り始めたらなんと家にパスタがなかった。ショックのあまりしゃっくりが止まらなくなった。 明日は起きたらスパゲッティを買いに行く。 明太子スパゲッティなんて何年食べてな

        • 世の中の金

          よくある話だが、老人は不安から意味不明な金融資産を買ってしまう。私の母もそうだ。変な保険とか、外国通貨とか、妙な投資信託とかだ。  お金に関する事は本当に人それぞれで、これといった正解はないが、誰だって損をしたくない。儲けたいはその次の話で、守りたい、というのが一歩目だ。 100円で買えた牛乳パック一本が、来年はコップ一杯かもしれないとしたら人はお金を価値の違うものと交換してしまおう、となる。土地とか純金とか宝石とかだ。古くから人は知恵を絞ってきた。 金融商品もその一部だ

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          7本

        記事

          Opus

          昔から坂本龍一の選ぶ和音のセンスにドキドキしてしまう。おしゃれで、センチメンタルな響きに少し涙もでてしまう。 フィルムの冒頭に、癌の治療で一晩のコンサートを弾くのが難しいので一曲ずつ録音した、と語っていた。 文字通り、命を思わせる演奏であり作品群であり、氏が亡くなった今は映画そのものが走馬灯の様だった。 映画音楽といえば、モリコーネ、ウィリアムズ、坂本だと、私は思う。映画が終わったあと音楽が強烈に後を引く、そういう音を残した人だった。 子供の頃に見たYMOはエキセントリック

          悲しみのベルリン

          昔、友達がベルリンに住んでいて、時々遊びに行っていた。ベルリンは都会なのだが、私はどういうわけかあまり好きにならない。東京ほど華やかでもないし、ミュンヘンやハンブルクの方が洗練されているし、アメリカの都市のほうが人が明るい。その人と会う以外は、お気に入りの靴屋があるくらいしかベルリンには思い入れがなかった。 数年前その人が亡くなった。最期を看取るときに呼ばれたが何をしてよいかわからずぼんやりした頭で泣いていたら本当に逝ってしまった。人が若くして亡くなるというのは、周りの人間

          悲しみのベルリン

          ご趣味。

          水泳を大人になって再開した。子供の時水泳教室に数年通っていたのでまあ泳げるが才能ないのはわかっている。 三十手前で色々体を痛めたりして体を楽にするのに水泳を再開したら効果的だとわかって以来、水泳が緩く定着した。大体1キロくらいをのんびり泳ぐ事を週数回というマイペースさでやっている。 コロナの間はジョギングにでていた。何せプールがしまっているし、唯一できそうだったのがジョギングだったのだ。 運動して驚いたのは、私にもできた、という事だ。速くはなくても5キロくらいなら走れるもん

          イシビラメをたべた。

          魚はどんなものでも醤油かければ美味い。焼いてよし、時に生で食べてよし。でも知らない魚はとりあえずフライパンで焼いてる醤油かけて食べる。 今日初めてイシビラメを食べた。淡白だがブリブリしていて美味い。皮も脂が乗っていてよい。ヨーロッパでなら割とある魚だが日本で食べた覚えがない。 またもや魚屋さん、お手柄である。これはリピート決定だ。

          イシビラメをたべた。

          劇場という場所

          劇場には定期的にきてくれるお客さんがいる。年間で通しのチケットを買ってくれる人たちだ。 コロナ前まで必ず定期演奏会では中央ド真前に座っている老夫婦がいた。いつのまにかアイコンタクトが始まり、偶然街中で会ってコンサートの感想を話してくれたなんて事もあった。しかし名前は知らない。子供のコンサートをやったときは孫を連れてきてくれて遠くから手を振ってくれた。 コロナの後すごく久しぶりに娘さんかなと思う人とど真前の中央に座っていたので挨拶に行った。何せコロナでたくさん死んでいたから劇場

          ヤク漬けの音楽家

          咳が止まらない。風邪かな、と思ってか6日経つ。コロナチェックはネガティブだが、匂いがしないし、耳の聞こえ方がおかしい。朝は咳で演奏を中断した。同僚に、お前今日の夜は仕事休めと言われ、その足で医者に駆け込んだ。 「なんでもいいのから、明後日までに咳を止めてください。」 医者は音楽家の無茶ぶりに大量に処方箋を書いてくれた。鼻からスプレーして、抗生物質飲んで、朝用、夜用の喉のシロップ、途中に舐める強力のど飴、痰を溶かす薬。 明後日は結構大事な本番がある。私が弾けないと代わりはいない

          ヤク漬けの音楽家

          ポーランド人

          まだ、ろくにドイツ語が話せなかったころ、そう仲良くもない人が一方的に話して満足して、バイバイ、と去っていくことがよくあった。 おしゃべり大好きポーランド人だ。周りにいたポーランド人たちは私のリアクション如何に関わらずペラペラと喋り、ついでに、誕生日会においでよとか言って去っていく。誕生日会にいくと、さらにいっぱいポーランド人がかわるがわる喋りかけてきて、なんか適当にうんうん、と言って聞いているうちに、あいつはいい奴だとか言われてる。 私は話を聞いて、わかった所とわからなかった

          食欲の冬

          脂の乗ったはまちをたべた。美味い。魚の油は体にいいのだ。海のもののコッテリ味はどうしてこんなにクセになるのだろう。 いつもの魚屋さんだが、ほんとお手柄だ。 しかし、最近こっそり浮気をしている。 比較的新しいフレンチビストロが美味い魚料理を時々出していることに気がついてしまった。小さな店で昼間しかやっていない。一度、ムール貝を頼んだら、ふっくらの貝と、とっても優しい味に貝の出汁が沁みたお野菜。さらに美味しいバゲットが出てきて、皿に残ったスープを浸して食べたらあんまり美味しくて、

          馬に蹴られて死ぬ。

          人の恋愛事情なんて論じるのをやめたらどうだろう。不倫にしても関係ない他人が何か言って役に立つことはない。 恋愛とかセックスはとても個人的なことだから、綺麗に納得のいく結果が出ることはない。 しかし、個人的には宮台真司がガン治療に二十歳の恋人を連れて行った話がおもしろかった。さすが60代ともなると連れていく先が違う。介護か。そして、ラブホテルに行った言い訳も意味不明でそれ以上聞く気が失せた。うまく煙にまいたのではないだろうか。明日になったら忘れるような事に出来たところが宮台氏の

          馬に蹴られて死ぬ。

          ちがう、そうじゃない。

          電車の中でアルミフォイルからサンドイッチを食べている人たちがいた。 美味しいよね電車で食べるお弁当、と思っていたら、ガン見していたらしく、一つ食べますか?と勧められた。 ちがうよ!そういうつもりじゃない。ていうか次で降りるし、てゆうか次終点だし、そりゃ、電車で弁当って美味しいけど、あんた達なんで今食べてんのさ。

          ちがう、そうじゃない。

          小さなパニック

          今日仕事に行ったら楽器ケースのチャックが詰まって開かない。うんともすんとも言わない。 死んだ貝みたいに開かない。 どうすんのさ、リハーサルどうすんのさぁぁ?と慌てて、駆け上がって3階の事務所にカチ込んで、ケースが開かないんだよぅ、開けてよぅ、と泣きついた。なんで、事務所に行ったら開けてもらえると思ったのかはわからないが、うちのオケのマネージャーは憎たらしいほど優秀だ。あいつなら今いるし、あいつなら冷静だし、あいつなら開けてくれる人を知っているはず、とどこかで思った。 マネージ

          スシパーティー

          年明け初の日記ですが、二日酔いだ。 昨日はまた寿司を食べて、しこたま酒を飲んだ。シャンパンが2本、赤ワインが3本空いた。いやそして、机の上にウイスキーの瓶も出ているから、締めはウイスキーだったんだろうが、記憶にない。 せっせと料理をして憂さを晴らすタイプなので、昨日は鮨飯四合をせっせと仕上げ、エビしんじょを作り、生春巻きを作り、にんじんを唐揚げにし(これが結構うまい)枝豆を茹で、酔っ払い4人でぺろりと平らげた。 べろべろ酔いながら仕事が忙しい愚痴を言い、上司の悪口を言い、実に