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子ども達へのお金の教育(マネリテ教育)その①

 子育て世代の受講生さんからの質問に多いのが
 【子どもへの金融教育について】です。
 このことにはかなり力を入れて子育てをした我が家のマネリテ教育について数回に分けて書きたいと思います。
 最後までお読みいただけたら嬉しいです。

15年前、小学生の息子が現金出納帳を付ける様子

◆マネリテとは?


 そもそも、マネリテとは?
 マネーリテラシーの略で、お金の教養や知識のことを指します。

経済的に自立し、より良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力を指す言葉です。 早めに身につけることで、お金を使う場面で適切な判断を下せるようになります。 金融リテラシーの代表例は、家計管理・生活設計などです。 

 よくマネリテが高いね!とか、金融リテラシーが高い人とか、言いますが、深い意味としては上記の様に総合的なお金の知識が備わっている人のことを言う場合が多いです。我が子にはマネリテとお料理だけは、一緒に暮らせる間にしっかり身につけて欲しかったので、丁寧に育ててきたつもりです。

◆私へ、母の教え

 私の子供時代にさかのぼってお話しすると、幼稚園くらいのときからおこづかいをもらっていました。当時近所に駄菓子屋さんがあって、月に数回母から50円もらって、母と一緒に買い物に行きます。
 その際、まず10円玉を5枚もらってすぐに母は「今手にしたおこづかいから2割の10円を貯金しようね」と、赤い貯金箱に入れるよう促されます。
 「この缶がいっぱいになったら、郵便局に行って貯金しようね。そして誰かにプレゼントを買ったり、少し高いほしいものが見つかった時に、その貯金から買うんだよ」と言って、毎回10円チャリンと赤い缶に入れるのが楽しみでした。

 お年玉やおばあちゃんからのおこづかいも同じ様に、もらった何割かを先に貯金箱に入れていたら、そのうちいっぱいになって郵便局に持っていったら3,000円ちょっとだった記憶があります。
 まだ10歳にもならない子供にとって3,000円という単位はとても大きく感じて嬉しかったのを覚えています。(お年玉にその貯金を足してファミコンを買った事が良い思い出です)
 今は硬貨を大量にゆうちょ銀行に持ち込んだら手数料を取られてしまいますから、時代は変わってしまいましたが考え方は同じです。

◆我が子へのお金の教育

 私のそんな幼少時代の経験が、後の金銭感覚に繋がっていったので、私も我が子達には幼い時からそういった金銭感覚が身につく様に色々と試行錯誤しながら教えてきました。
 中でも小学生時代のおこづかい帳には力を入れていて、特に学習障害がある息子には、金銭感覚だけは身につけさせたいという強い想いもあって、お金のことはかなり厳しく教えてきたと思います。

 まず、お金とは親が一生懸命働いて、会社からいただいた、とても貴重なものだから大切に扱うということ。そして「余ったら貯金する」のではなく「最初から貯金も予算に組み入れて、残金を上手く使って過ごすということ。欲しいものは先に手に入れるのではなく貯めてから買うこと。

 それから、スーパーに食品を買いに連れて行ったり旅行の計画を建てたり、世の中の物やサービスの価格を知ること。
 そう言ったことを大切に育てました。

◆日常的にお金の話をする


 とにかく、日常的にお金の話をしました。
 何にいくらかかるのか?だとしたら、それはその金額に値するのか?すぐに必要なものなのか?おこづかいを貯めて買うべき?

 欲しがっているものをすぐに与えるのではなく、考える時間を作って家族みんなで本当にそれに、その金額を出してまで手に入れる価値があるかを話し合い購入を決めていきました。

◆おこづかい帳の導入

 小学生に入ると、現金出納帳を自分の貯金で買わせて、収入と支出を一緒に付ける様にしました。できるだけレシートをためない様に、毎日夕飯後にやると決めて「書いておきなさい!」ではなく、「一緒に書こうか」と誘ってテーブルで向き合い一緒に取り組みました。
 月末にきちんとお財布の中身と帳簿の合計が合えば、翌月のおこづかいが1日に満額もらえます。合わないときは、何が原因だったのか一緒に考えたり、次はちゃんとできるようにするにはどうしたらいいか?一緒に考えました。
 駄菓子屋はレシートがでなかったりするので、書き漏れやミスがたびたびありましたが、叱らず、次はどうしたらいいのか?を考えることに時間を使いました。

◆少しずつお金の価値観や感覚が身についてきた高学年

 小学校高学年くらいになると、娘はおこづかいの使い方が上手になってきました。
  息子は相変わらず序盤に使い果たしてしまい、後半はお姉ちゃんからお菓子を分けてもらったりしていましたが、まぁそれも生きる力ということで、細かいことは気にせず続けました。
 毎月、余ったおこづかいは近所の郵便局に入金しに行って、子供達名義の通帳に自分でコツコツ貯金をする習慣をつけました。
 そのうち、母の日や家族のお誕生日には、ちょっとしたお菓子や文具を自分のためたおこづかいから買ってプレゼントしてくれるようになって、とても嬉しい気持ちになりました。
 (息子はお姉ちゃんのように計画的にできなかったので、プレゼントが買えないときは、折り紙で花を折ってお手紙を添えてプレゼントしてくれていました笑)

◆お金はきれいなもの


「一生懸命働いていただいたお金はきれいなもの。だから大切に使おうね」
と、そんな風に教えてきました。
 家族でお金の話をすることは、下品なことでも欲深く汚いことでもないと思っています。

「きれいなお金を、本当に必要なことやモノに大切に使う」
 このことを、我が家は大切に子育てをしてきて、よかったと今大人になった我が子の様子を見て実感しています。

◆次回へつづく・・・


 子育てというものを25年間してきましたから、この話はまだまだ続きます。
 長くなりそうなので、今回は子供達が小学生までのお話までで終わりにします。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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またつづきを読みに来ていただけたら嬉しいです♪

FPちいさなそら 


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