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読書のこと

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最近の中学英語の教科書って!

最近の中学英語の教科書って!

ジャーナリストの池上彰さんが好きで
よく著作を読むんですが

このたびこんなのを読みました。

世の森羅万象を知り尽くす名ジャーナリスト
池上彰が
元外務省主任分析官で作家の
佐藤優とともに

地理 歴史 公民 理科 数学 国語 英語 道徳
8科目12社54冊の
中学校教科書を読み比べ。

座談会形式で書かれた著作です。

いやあ〜スゴイですよ。
最近の中学教科書。

昔とはずいぶん様変わりしてい

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ただ一人、傷ついたのは

ただ一人、傷ついたのは

さくらももこさんの
『おんぶにだっこ』
というエッセイを読みました。

「ちびまる子ちゃん」の作者
さくらももこさんの
2歳半〜小学校低学年頃の幼年期を描いた
心温まる自伝的エッセイ。

何気ない日常から切り取られた 
情緒的なエピソードの数々が
さくらさんの豊かな感性を鮮やかに映し出しています。

中でも心に残ったのは
「盗んだビーズ」というお話。

ある日ももちゃんは
近所の京ちゃんの家に遊び

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白い巨塔 読了

白い巨塔 読了

マイペースに読み進めてきた
文庫版『白い巨塔』。
(全五巻)

先日
半年近くかかってようやく読了しました。
(マイペースすぎ)

↑一巻ごとに所感を記事にしていたんですが
四巻の記事を下書きに眠らせたまま
五巻まで読み終えてしまいまして。

もう四・五巻まとめて書いちゃう。笑

白い巨塔は
あとからまとめて記事にしようと思っていて
読みながらこんな風にメモをとっていたんです。

今日はこれに沿っ

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白い巨塔3

白い巨塔3

白い巨塔第三巻を読み切りました。

文章が堅く専門用語も多いので、初めの頃はとても時間がかかっていましたが、
二巻、三巻と読み進めるにつれ面白くなってきて、読むスピードも上がってきました。

これまで、財前派vs東派で繰り広げられてきた熾烈な教授選の構図が、今度は財前側vs患者側という医療裁判にとって代わります。

教授に昇進した財前はドイツの学会にお呼ばれし、観光も兼ねて長期滞在しますが、外遊中

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ゆるい読書ノートとささやかなポリシー

ゆるい読書ノートとささやかなポリシー

簡易なものですが、読書ノートを作っています。
歳をひとつとるごとに1ページめくりながら、読んだ本の題名、著者名(作者名)、出版社を記すだけです。

こちらは現在進行形のページ。
あと半年で次のページへいく(=ひとつ歳をとる)というのに、15冊しか読めていません。
1年に20冊前後です。そんなもんです。

活字を読むのが好き、紙に文字を書くのも好き。
読んだ本を並べて「羅列」するのも好き。
今年はこ

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『白い巨塔』と海坊主

『白い巨塔』と海坊主

『白い巨塔』第二巻を読了しました。

教授選のドロドロ工作の話が最終巻まで続くのかと思っていましたが、二巻にして決着がついてしまいました。

教授になったあとの財前五郎のおごりっぷりには、胸焼けすら感じます。
周囲も、自分の利益のためにこれでもかと財前にゴマをする、持ち上げる。

また、里見助教授と東佐枝子のただならぬ雰囲気も気になります。アバンチュールな展開になっていくのかしら、、、。

ところ

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森見登美彦氏 『太陽の塔』

森見登美彦氏 『太陽の塔』

森見登美彦氏の小説が好きです。
ファンタジーかつコメディでありながら、京都らしい風情、風流な言葉遣い、、、森見ワールドにどっぷりとハマっております。

森見登美彦氏を初めて知ったのは大学生のとき。
友達みんなで宅飲みをしているときに、ある男の子が、面白いアニメがあるんだと言って観せてくれたのが、『四畳半神話体系』でした。
バラバラだったストーリーが繋がっていく感じとか、硬いのに無駄がなくリズムの良

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『白い巨塔』途中経過

『白い巨塔』途中経過

読書が好きです。
好きなんですが、読むスピードは遅めです。

先日、1か月くらいかけてようやく、『白い巨塔』の文庫版第一巻を読み終えました。

『白い巨塔』、まだまだ途中ですが、権力者たちのおごりや汚さに、嫌悪を覚えずにはおれません。
忖度、汚職、大人の事情、、、。
大学病院業界の利害関係が、なんともリアルです。
(現実、あるいは現代では、これほどまでの裏があるのか否か、分かりませんが)

最終的

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『天然知能』読了

『天然知能』読了

郡司ペギオ幸夫さんの『天然知能』を読了しました。

大変難解な内容でした。
難しすぎて、すべてを理解することは出来なかったのですが、特に面白いと思った部分について、書いてみたいと思います。

「現実とVR(仮想現実)は違うのか」という一節です。
前提として、「天然知能」というのは、「知覚できないが存在する外部」を受け入れる、新しい概念だといいます。
「現実とVR(仮想現実)は違うのか」の節では、「

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