shi_s

ポートレートじゃない写真を撮ってます。

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最近の記事

  • 固定された記事

わかりにくいから記憶に残る。

なんでこれ撮ったんだろう。 たぶん、T2でフラッシュ使ったことあんまりないなーとふと思って、そのタイミングで撮った。 記憶の中ではそれくらい。 でも、たぶん10年後には意味が変わっている。 もし私が北海道にでも移住してたら、「京都で淡路島牛乳買ってた激務の晩秋ごろの生活の記録」という意味が、自然に生まれてくる。 写真を好きになったきっかけでもある川内倫子さんの作品の中にも、なんでこれ撮った?って思うものがある。 被写体そのものはもちろん、なんでそんな構図?とか、なんでそ

    • 評価されたくない写真

      とても気に入ってるけど、どこにも公開してない写真が山ほどある。 何度もインスタやTumblrにアップしよう、と思うけど 眺めているうちにやめてしまう。 たぶん、人に評価されたくない写真なんだと思う。 自分が好きなんだからそれだけでいい。 ネットにあげれば、否が応でもいいね数やリアクション数で評価がつくし Tumblrだと特に組写真にすることが多いので、その中のストーリーを作る必要も出てくる。 写真同士の構図も考えないといけない。統一感も必要。 最近そういうのがどうでもよ

      • この半年間のこと

        前回から1年以上経ってしまった。 新しい生活様式の半年間。 感染はせずにすんでいるものの、リモートワークの代償は大きかった。 4月末から耳鳴りとめまいが続き、不安で食べられない眠れない。 検査で異常は出ないのにちゃんと聞こえない。でも騒音は響く。耳栓がないと電車に乗れない。 音楽をきいてめまいを起こしたときが一番ショックだった。 好きなものが凶器になるのかと。 20代前半でブラック企業に3年いたことがあり、今思えばあの時期はけっこう危険な精神状態だったのだけど それに近づ

        • もやもやを形にしたら、誰かに寄り添ってた

          Tumblrのフォロワーさんは圧倒的に外国人が多いけど、日本の方もちらほらいる。 その中でも、日記としてTumblrを使っている女の子が意外と多い。 Tumblrっていわゆるいかがわしいページもたくさんあるので、定期的にそういうの外していくんだけど(リブログされたくないので)、その過程で「日本語っぽいなー」と思って気まぐれに見てみたサイトが、けっこうな確率でそういう日記だったりする。 たぶん多くが10代〜20代半ばくらいで、彼氏と別れたけど忘れられずにいる子や、漠然と将来に

        • 固定された記事

        わかりにくいから記憶に残る。

          文字の方が素直になれる

          3、4年ほど前からTumblrとインスタで相互フォローしてる、とても好きな写真を撮られてる方が「改めてあなたの写真が大好きです」とコメントをくださった。 それがとてもとても嬉しかった。 家族や顔見知りの友人知人(写真にこだわりがない人含め)は、私の性格も背景も雰囲気も、どんなスタイルで撮ってるのかも知ってるから、良いと言ってもらえると嬉しいけど8割はお世辞だ、と控えめに受けとめている。本気で言ってくれてる方には失礼な話ですけど・・・汗 そもそも世の中から良いと言われそうなも

          文字の方が素直になれる

          受け身と発信

          音楽が好きだ。 小学生の頃から筋金入りの音楽好き。 作るわけではなく、聴くのが大好き。 好みの系統もいろいろ変わり、最初はJポップしかわからなかったけど、音響派やブラックミュージックやファンクやあれこれつまみ、今はジャズとかアンビエントとかエレクトロとか。たまにヒップホップとかも。 来週には、好きなミュージシャンがたくさん出る野外イベントに行くというのに、新譜をほとんど聴けていない。 それにはたと気づき、いそいで夕方からずっとSpotifyでjizueを流してる。Ovall

          受け身と発信

          自分のための付箋

          親が実家で育てたキク。 仏花用にと畑からとってきて、裏口に置いてあったもの。 花びらについた花粉や揃ってない茎の長さ、とりあえず置いた感とか、雑だけど魅力的だなと思って撮った。 私は、楽しい思い出が記憶から消えやすい。 そのくせ嫌な記憶は何度も思い出して刻み込んでしまうので、やたら詳しく覚えている。 ふつうの毎日なんかなおのこと、会話もぜんぜん思い出せない。 以前、日記を書いていたのは、楽しかったことやふつうのことを、忘れないためだった。 自分でもひくくらい事細かに記

          自分のための付箋

          目から聞こえる、声の大きさ

          webで個人が自由に発言できるようになってから、20年近く経つと思います。 私はその過渡期に多感な時期を過ごし、BBS(懐!)に書き込んでた時期もあったし、初歩的なHTMLタグを手打ちして作った自分のwebサイトを持ってた時期もあります。 その当時は日記も自分でタグ打ちしながら書いてましたが、そのうちブログというものが登場し、そこで日記を書いたり写真用のブログも作ったりしてました。 そして今はTumblrになってます。(いちおう、Tumblrもブログサービスですね) 今それ

          目から聞こえる、声の大きさ

          人の気配を写す

          人がいなくても、人の匂いがする景色が好き。 私はポートレートを撮らない。(しつこいようだけど) 別に人嫌いってわけではない。コミュニケーション能力はあまり高い方ではないけど・・・ どちらかといえば、人々が盛り上がっているのを少し離れたところで観察していたい。 写真を撮る時は特に、そんな一歩引いた自分の視点が見えてくる。 キリッと硬質な建築写真とか、重厚で雄大な大自然の写真もかっこよくて大好きだし、どっちかというとそういう写真の方が好まれる傾向がある気がするけど。そういう

          人の気配を写す

          桜に焦る不思議

          びっくりするほど劇的な速さで咲いて散っていった今年の桜。 予想通りやっぱり今年も撮っていた。 しかも、今年は開花からほとんど雨が降らず、 ほぼ毎日がシャッターチャンスだったので、 過去にないほど撮りまくりました。 桜の時期のあの謎の焦りというか、 ああもう咲いた、ああ満開なのに週末雨が降る散ってしまう撮れない みたいなハラハラした気持ちはいったいなんなんでしょう。 毎年出会っているのに毎年撮らなきゃと必死になってしまう。 特にいま私は京都在住で桜があちこちにあって、春に出会

          桜に焦る不思議

          満足しないくらいで

          梅の写真を撮らなくなりました。 ちょうど今ぐらいが満開だと思うけど。 近所にはあまりきれいなところがないので、 京都の中でもわりと人の少なめな場所を選んで(観光地に行く勇気はない)わざわざ撮りに行ったりもしてたんだけど あるとき満足してしまって、それ以降はシーズンがきても思い出さなくなった。 そういう傾向があるようです私は。 自覚はないけど飽きたとも言うんでしょうかね。 ま、うんと昔は、飽く=満足する の意だったくらいですしね。 満足しないっていうのは、続けるための秘訣な

          満足しないくらいで

          年月の引き出し

          写真を撮り始めてずいぶん経ちます。 「写真始めてどれくらい?」と聞かれると、答えに困るくらい長い(笑)とりあえず10年は超えます。 こんだけ撮り続けてると、いろんな変化があります。 何を撮ってもわくわくしていた時期はもちろん、どれだけ撮っても納得できない時期もいやほど経験してきました。世間でいう良い写真が理解できなくて悩んだり、撮ることが無意味に思えて年間100枚くらいしか撮ってなかった時期も。あとで気づいてびっくりした(笑) そして、新しい才能を目の当たりにしては勝手

          年月の引き出し

          「最初は人を撮るな」

          私はポートレートを撮りません。 SNS全盛期の今、完全に時代に逆行してますけど。 モデルやってる友達も知り合いも周りにいないし、スナップであっても世代的に顔出しOKの友達がいません。(ある一定の年齢を超えると、ほとんどがそうかと)なので経験値もなく、当然モデル撮影に誘われることもない。 私がカメラを最初に学んだのは大学で、表現手法の一つとして半年間フィルム一眼レフでモノクロを撮るという勉強をしました。 そのときの先生からの忠告がこうでした。「最初は人を撮るな」 理由は

          「最初は人を撮るな」

          言葉も使ってみる

          はじめまして。shibuと申します。 ふだんはデザイン関係の仕事をしつつ、プライベートで写真撮ってます。 インスタは長いことやってますが、そんなにフォロワーさんいません。Tumblrはようやく1,200人を超えたところです。 写真に関してあまりがつがつ言葉で補足するのが好きじゃないので、SNS上でそういうことはずっとやってこなかったのですが、なにかコラムのような形で発信してみたいという気持ちはありました。 で、先日、某写真メディアサイトに寄稿したいと問い合わせてみたら

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