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暗号資産・ブロックチェーンコラム

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暗号資産・ブロックチェーンに(多少強引に)絡めて好き勝手書いてます。
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#暗号資産

年明けからなにやら騒がしい

年明けからなにやら騒がしい

年明けからなにやら騒がしいと思ったら、アメリカとイランで一悶着あったらしい。米軍がイランのソレイマニ司令官を殺害し、「ふざけんな!」と怒ったハメネイ最高指導者がイラクの米軍基地にミサイルをぶっぱなし報復した。その後、両国とも「戦争するつもりはない」との姿勢を表明したが、今も中東情勢には緊張が走っている。

今からもう15年以上も前になるだろうか。ぼくがまだ小学生だった頃だ。飛行機が高層ビルに突っ

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デジタルから離れた時間・空間こそ幸せ

デジタルから離れた時間・空間こそ幸せ

先週末、私は都内ある場所の公園でブルーシートを敷きながら友人たちと餃子をつまみにお酒を飲んでいた。すぐ近くで全国各地の名店が集まる餃子フェスが開かれていたからだ。あたりは盛況で、緑の芝生がほとんど覆われるくらいに、友人同士の集まりや家族連れ、カップルらで溢れ返っていた。最初その場に着いた時は外で飲むには少し肌寒さを感じたが、いざ飲み始めると会話が弾んでそんなこともすぐに忘れた。ふと周りを見渡すと、

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暗号資産・ブロックチェーンって何がすごいの?

暗号資産・ブロックチェーンって何がすごいの?

業界外の友人と話していると、たまにこんな質問を投げかけられる。この時頭に思い浮かぶのは価値レイヤーの話やコードガバナンスの話、トークンエコノミーの話だったりするのだが、これらの話をして「なるほど、でも…」と議論が深まった試しはほとんどない。大抵ちんぷんかんぷんな顔をされて、この話題は身近な結婚話に置き換えられてしまう。確かに周りが次々と落ち着き始める中で、果たして自分は結婚できるのだろうか、なんて

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"枠"外が生む波及的価値

"枠"外が生む波及的価値

貸し切るのに一体いくらかかったんだろうと頭の中で0を数えだす程に豪勢な会場、お揃いのロゴTシャツを着た何人ものスタッフ、フロアの隅に立ち並ぶスポンサー出展ブース、ゲストカードを首に下げながらあちこちで立ち話をしている業界人、そして暗がりの中で光を独占し皆の注目を一点に集める登壇スペース。あぁ、懐かしい。去年ヨーロッパでわけもわからぬまま参加したいくつかのイベントが自然と想起される。以下に述べるのは

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オタク殺しの音ゲー「ユニゾンエアー」

オタク殺しの音ゲー「ユニゾンエアー」

今週火曜日に「ユニゾンエアー」というオタク殺しのモバイルアプリがリリースされた。いわゆる音ゲーというやつで、欅坂46と日向坂46のライブ映像を楽しみながら遊ぶことができる。ガチャでメンバーのカードを集め、ミッションをこなしながら育成し、自分好みのデッキを組んで、曲に合わせて流れて来るアイコンを指でタイミング良くタップするという仕組みは、従来の音ゲーアプリと何も変わりないのだが、アイドル×ライブコン

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リニューアルにあたり改めて自己紹介

リニューアルにあたり改めて自己紹介

見知らぬ男女が机を挟んで向かい合った時、十分と経たずして始まるのが自己紹介だ。私はこの時間がどうも苦手でならない。名前は…、趣味は…、職業は…などと実に退屈な会話が目の前で順番に繰り広げられていく。かと言って、何か自分が面白い自己紹介ができるわけでもなく、その場では無難にやり過ごす。あぁ〜アイドルみたいにオリジナルの自己紹介フレーズがあったら良いのに、なんて思って頭で考えてみるが寒い。「ウイーン生

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「好き嫌いはしちゃダメよ」

「好き嫌いはしちゃダメよ」

この言葉を目や耳に入れると、家族みんなで食卓を囲った幼い頃の記憶が自然と蘇る。苦手な野菜を恐る恐る避けて食べる私に気づいた母が、一言そう言って注意するのだ。しまった、と思い私は嫌な顔をするのだが、「1口だけで良いから」という母の甘い文句に誘われて、結局は口にする。それを繰り返すうちに、気づけば皿の上で見るのすら嫌だった野菜(例えばナス)も1口2口と言わず何口でも抵

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暗いマーケット環境の中、日本で灯るいくつかの明かり

暗いマーケット環境の中、日本で灯るいくつかの明かり

なんだか今週は日本の暗号資産・ブロックチェーン業界にとって良いこと続きだな。まず初めに楽天ウォレットのサービスがようやく始まった。Androidアプリだけかと思いきやすぐにiOS版もリリースされたので、すかさずダウンロードして口座開設を申し込んだ。普段の生活では基本Amazonユーザーだけど、去年エストニアに行く時に作った楽天アカウントが役立ち簡単に手続き。TaoTaoの口座開設した時も思ったけど

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ネット社会で新しく起こる移住と文化形成

ネット社会で新しく起こる移住と文化形成

インターネットや録画技術の発展によって私たちのテレビ離れが進んでいる、とはよく言われるが、確かにここ数年の間に私も気づけばテレビ番組を“生”でほとんど見なくなった。それはリアルタイムで番組を見なくても、予約録画をすれば後日時間のある時に同じものを見ることができるし、次の日にはYoutubeなどの動画配信サイトで見ることもできるからだ。少し前にはこの時間のズレが“テレビ離れ”とされていたが、今の生活

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やっぱり日本は異常であり平和だ、何一つ解決されない茶番劇

やっぱり日本は異常であり平和だ、何一つ解決されない茶番劇

やっぱり日本はいびつな社会だ。日大アメフトや体操女子のパワハラ問題、ジャニーズの未成年飲酒問題、でんぱ組.incら著名人の大麻所持問題そして今回の吉本騒動など、本来国民で議論されるべき政治・経済の話を隅に置いて、スポーツや芸能の話ばかりが話題を集める。それだけではない。どの問題を取っても、その根底にある歴史的構造の中で保身に走る当事者たち、それを面白おかしく取り上げるメディア、そして風説を煽るSN

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子どもの成長環境に見る時代の変遷

子どもの成長環境に見る時代の変遷

今日は休日なのに珍しく電車の中が空いている。空いていると言っても座席は全て埋まっていて、車内に自分のスペースを確保できる程度である。普段の満員電車では、車内にいる全ての人がまるでトラックに積めこまれる荷物であるかのように感じ、早く降りたい一心で大した考え事もできないのだが、この時は違った。同じ車両にいる人たちの表情や会話、動作が自然と私の中に入ってくる。子どもとみんなで出かける幸せそうな家族、一人

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還元されたお金はきちんと使おう、デジタル社会において開く格差

還元されたお金はきちんと使おう、デジタル社会において開く格差

この前、知人と話していた時のことだ。携帯を楽天にして、日用品もまとめて楽天で買うようにしたら、ポイントが有効に貯まって使えて、わざわざスーパーに買い物に行く手間も省けて、生活コストが大幅に下がったという話があった。今でこそPayPayやLINE Payのバラマキキャンペーンで消費者へのお金の還元が強く意識されているが、企業はこれまでもポイントという見えづらい形でお金をみんなにばらまいてきたのだ。し

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ブロックチェーンが現代社会に提議するもの

ブロックチェーンが現代社会に提議するもの

Dappsプラットフォームを“国”に、その上に開発されるDappsを“企業”に置き換えて考えると、ブロックチェーンが現代社会に提議するものが見えてくる。

最初に“国”と“企業”の関係について考える。一般に“国”は“国債”(トークン)を発行し、“企業”は“株式”(トークン)を発行することで、その“国”の通貨(例えばETH)を調達する。“企業”を立ち上げる際に、その“国”すなわちDappsプラットフ

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年金制度が破綻しかけている今考えるべきは個の生産性である

年金制度が破綻しかけている今考えるべきは個の生産性である

2017年に起きたICOの流行。当時、世界中の多くの人が「ICOをすればお金が集まる」「ICOに投資すればお金が儲かる」という迷信にとらわれていた。まるでペーパーカンパニーの株式投資に皆が踊り狂った18世紀イギリスの南海バブルのように。
そんな中、業界で一際話題になったICO詐欺がある。アメリカ発祥のBitConnectだ。彼らは世界中の投資家に高額配当を謳い、ポンジスキームで多額の資金を集めた。

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