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やんちゃ坊主だった頃の思い出、トレーナー・フィジカルコーチ、指導者だった頃に感じた事、…

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やんちゃ坊主だった頃の思い出、トレーナー・フィジカルコーチ、指導者だった頃に感じた事、少年院の教官時代に感じた事、その時その時に思い考えた事、今リアルに思う事、ふとした時に感じた事、これからの事、伝えたい事、残したい事・・・             書いてみようかと・・・

最近の記事

まさか・・癌‥多くを感じ学んだ・・・

「町田さ〜ん、どうぞ!」 「失礼しま〜す!」 「こんにちは、この間の血液検査ね・・バッチリだね!文句なしだ!」 「そうですか、体調もすこぶる良いです!」 「血圧・血糖も安定しているし、何か気になることある?」 「特に無いですけど、歳も歳だし、人間ドックとかも考えようかとか・・・」 「人間ドックも良いけど・・高いからね!」 「そうなんですよね・・脳ドックとか入れたら、結構いくんですよね」 「胸部・前立腺・大腸・胃とか自治体のでもやってみる?比較的安いし!」 「そうですね・・とり

    • 一通の手紙

      ある認知症で施設に暮らす男性のもとに一通の手紙が届いた。 「村田(仮名)さん、お手紙来ているよ・・読める?」 と女性スタッフが男性の部屋に入ってきた。 「えっ・・わかんない」 「もし良ければ読んであげようか?」 黙って頷く男性 「じゃぁ、ゆっくり読むからよく聞いていてね、わからない事とかあったら聞いてね、いい? うん、じゃぁ読むね」 封を切り、一度男性に手紙を見せた後に、ゆっくりと丁寧に読み出す。 “こんにちは、元気ですか? 孝です。わかるかな?突然の手紙驚いたかもしれない

      • 一輪の花に向けた優しさ…

        行動訓練の時だった・・ 真っ直ぐに隊が進むべきところ、何度やっても隊が蛇行する。 先頭の左端を行進している少年の歩調の乱れ、 時々内側に入って来てしまう。 それによって隊全体が右方向に蛇行する形になる。 指揮台の上・また隊の横に付きながら何度か注意をするが改善されない・・・ 行進を止めて・・ 「全体とまれ!・・注目!」機敏に動く少年たち 「何度も言っているけど、蛇行している!〇〇、お前途中で内側にさ・・」 と先頭左側の少年に言いかけた時、隊の真ん中左側に位置していた少年が・

        • 『爺様恋のメロディー』

          ある打ち合わせを終え・・ 腹が減った‥ 地理的によくわからない場所…どうするか… とにかく、何か定食の様なものが食べたい!…呑むか?…いや定食が食べたい! 和か洋・肉か魚か・・・ちょっと寂れた感じの商店街をキョロキョロしながら歩く 『家庭料理・お袋の味 さがみの』の看板に目が止まる。 かなり古めかしい佇まい、店先の食品サンプルもすでに色が落ちモノクロ状態・・うん? 焼き魚定食・刺身・カツ丼・トンカツ・焼肉・ハンバーグ・蕎麦・うどん‥そして ラーメン・ナポリタン・ピザ・ドリア

        まさか・・癌‥多くを感じ学んだ・・・

          幼なじみのイチから聞いた・・同級生の・・・

          その日は午前中に、親子体操の指導が2本、午後は幼児・ジュニアのスポーツ教室が3本!午前と午後の場所が異なるため、移動はバイクで・・ さて、午後の悪ガキどもとの戯れに向けてどこで何を食おうか・・決まっているのは食後のあのカフェでコーヒーだ! ボリュームタップリでリーズナブルな蕎麦屋で、もりそば(富士山盛り)を頂き・・若干の後悔とともに、お決まりのカフェで「アイスコーヒーMを・・」と注文していると、後ろからガタイの良い強面の男が覗き込むように・・ 「おぅ、やっぱりターちゃんじゃ

          幼なじみのイチから聞いた・・同級生の・・・

          レバ、塩で・・

          ふらっと暖簾をくぐった“やきとり屋”・・ 初めてではないが、かなり久しぶりの店だ・・・ カウンターの中から大将が「いらっしゃい三人さん?」 「いや、一人!」と答えながら振り返ると若いカップルが後に続いていた・・ ちょこんとお互い軽く会釈をし中へ・・・ 「カウンターしか空いてないけど、いいかな?」 「あぁ、いいよ!」 「はい、大丈夫です・・あっ良いですか?」と、こちらにも気遣いが・・ 「もちろん・・」 「ありがとうございます!」と一つ席を開けて二人は座った・・ 礼儀正しく、にこ

          レバ、塩で・・

          人情溢れるもんじゃ屋のお婆ちゃん

          中学の頃、よく授業を抜け出して行った、もんじゃ焼き(駄菓子屋)屋があった そこは同級生の家でもあり、隣の中学のワルどももよく来ていて・・ 色々悪い相談、いや楽しい企画会議を・・・ そこのお婆ちゃんはオイラたちヤンチャ坊主の良き理解者で・・・ みんな大好きだった。 ひとりでも良く抜け出しては行ったものだ・・行ってみると、すでに誰かいたり、後から来たりの超人気店! 「ばぁちゃん・・もんじゃとラムネ!」と入っていくと・・ 「あいよ〜、今何の時間だい?」 「数学」 「数学か・・あんた

          人情溢れるもんじゃ屋のお婆ちゃん

          勘違いしたエリート?

          時間潰しで入った喫茶店・・・ プレゼン資料について色々と若い部下にアドバイスをしている様子・・ 「前回の〇〇のまとめた資料・・お粗末だったろう!(笑)」 「ちょっと分かりにくっかったですけど・・〇〇さんは頑張っていましたよ!」 「ふんっ、笑っちゃうよ・・途中から見る気にもならなかったよ・・」 そんな言葉に何も言えずに困惑した表情を浮かべる部下・・ ある事を思い出した・・・ 心理学・カウンセリング・メンタルトレーニングを等を臨床とスポーツの観点から研究し実践していくある学会で

          勘違いしたエリート?

          変わらぬ笑顔と揺るがぬ姿勢

          小学校1〜2年生時の担任のK先生・・・ 新採用の明るく、優しく、何をやるにも一生懸命で、 まるでお兄ちゃんって感じの先生だった。 「みんなと同じ、先生も一年生!一緒に楽しく勉強したり遊んだりしようね!」と最初の挨拶で言った通り、休み時間も、放課後もいつも一緒にいてくれた・・ 休みの日には先生の家(場所はよく覚えていないが、小高い山の中で広い敷地に昔ながらの日本家屋・・庭はこの山です!みたいな感じで・・春には筍彫ったり、山菜取ったり、カブトムシ・クワガタ取ったり、近くの沢でザリ

          変わらぬ笑顔と揺るがぬ姿勢

          ふたつの3.11

          保護司さんから届いた手紙・・・ それはある少年の悲しい結末だった。 自分が拝命した時にはもう既に院生活も中間期に入っていたひとりの少年 自分が当直の時には、まるで自分を試すかの様に巡回中の自分に声をかけてきた・・ 「先生、何歳?」・「結婚しているの?」とか・・・ “独身だ”と答えると「女いるの?」とか “こいつ、俺を試しているなぁ”と感じるものの不思議と嫌な感じや警戒心はいだかなかった。 何でも知りたがり、聞いてくる小さな子供のようにすら感じた。 実際に彼は能力的にも低く、

          ふたつの3.11

          宿船のちゅう!

          横浜の南区から中区にかけて流れる二級河川で 山下公園から東京湾へと注ぐ中村川と言う川がある・・ 周辺には横浜橋商店街、横浜市立大学病院、日本三大ドヤ街で有名な寿町、 元町、中華街などの繁華街もある・・ 私が通っていた小学校も中村川の比較的近くにあった・・ 学校の裏手には商店街が、そのさらに裏には遊街が・・昭和33年に赤線が廃止されて表立って遊郭は存在しなかったが、まだその名残はあった・・ またその近くにはドヤ街と決して良い環境とは呼べない・・でもその街周辺の雰囲気もそこに暮

          宿船のちゅう!

          彼はどんな思いで・・・

          少年は職員に連れられしっかりとした歩調で、まっすぐ前を向き、寮に向かってきた… 「お願いします!」 担当職員が教官室を覗き込むように声をかけ、少年の名前と必要最低限の情報を伝える。 「はい、了解しました」 「今から、入院の挨拶をしてもらう、先生に、自分の気持ち、やる気をしっかり伝えるように・・・いいな!」 「はい」としっかりとした返答・・・ 「気をつけ!休め!気をつけ!・・・礼!」号令に合わせしっかりとした所作 「〇〇少年鑑別所から来ました〇〇〇〇です。よろしくお願いい

          彼はどんな思いで・・・

          突然の嬉しい知らせ・・恩送り

          ちょっとした時間調整である喫茶店に入る・・ とてもにこやかな明るく感じの良い女性がオーダーをとりに来た・・ 「いらっしゃいませ!こんにちは・・・何にします?」 「コーヒーください」 「はい!」明らかに知り合いって感じの対応・・ そのせいか・・何となく見たことがあるような・・・知っているような・・・ 「お待たせしました・・ごゆっくり」とにこやかに・・・ (あれ〜?やっぱり見たことがあるなぁ・・・?)しかし思い出せない・・ しばらくすると・・「お冷いかがですか?」

          突然の嬉しい知らせ・・恩送り

          張り込み?・・・あんた先生だろ!

          教職員の休憩(喫煙)室で先生方とたわいの無い話をしている時・・・ 一人の中堅クラスの先生が意気揚々と入って来て・・・タバコに火をつけ 「やりましたよ!パクりました!」 「おぉ、やりましたか!流石、〇〇先生!粘り勝ちですね!」と非常勤講師が 「3日目にしてな!(笑)・・疲れたぁ〜!」 「お疲れ様です!先生の情熱が実ったんですよ、良かったですね」 「うん、アイツら目丸くして、固まっていたよ!」 「でしょうね!ハハハ!」 自慢げにドヤ顔でその時の状況を話す〇〇先生・

          張り込み?・・・あんた先生だろ!

          ボロボロの張り紙から・・・

          ある場末の小さな大衆酒場・・・ そこの厠にボロボロの黄ばんだ紙に書かれた店主想いがあった・・ 「たった一言で・・・  たった一杯で・・  人を笑顔に出来る・・・  そんな人間になりたい・・  そんな店でありたい・・・  だから・・だから、俺は心を大切にするんだ・・  客の俺自身の心を・・・」 その横に・・まずい料理でごめんね・・でも、一生懸命作ってるからよ! とあった・・・・・ なんとなく「良いな・・」と思っていた店だが・・ より酒が美味く、つまみも絶品に、そして暖かく居心地

          ボロボロの張り紙から・・・

          電車の中で・・心を感じ・・・

          数日前の話・・・ 都心に向かう電車の中、オイラの前に何とも微笑ましい家族が座った 3歳くらいの可愛い女の子とお母さん、これがまた可愛い! お母さんと子供を挟むようにお婆ちゃん・・・ これまた・・・ 昔、ちょっとヤンチャで美人みんなの憧れのお姉さん的タイプと勝手に想像! お母さんの横にはお父さんが女性パワーにやや圧倒され気味にチョコンと座っている。 女の子は丸いぬいぐるみのような物を手に持ち静かに遊んでいる・・・ 可愛い子だなぁ〜(もちろんお母さんも!)と見ていると・・・ 女の

          電車の中で・・心を感じ・・・