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映画感想

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新旧問わず、映画館で観た映画の感想を書いています。 あくまでも個人の主観なので悪しからず。
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2018年2月の記事一覧

女のじゅんじゅわ~な『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』

男からしたらある意味、夢の園のような設定。
戦争で負傷した兵士が、女子学園に運ばれ、
(なんであんなところに女子学園があるんだよって思うけど)
そこにいた女性たちが、女の欲望をあらわにしていく、
とてもポルノ感ある世界観。

しかし、この映画、
実は1971年にクリント・イーストウッド主演ですでに映画化されている。
タイトルは『白い肌の異常な夜』。
こっちの方がポルノ感強いけど(笑)

今回の映画

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ツッコミどころ満載の『サニー/32』

『リバーズ・エッジ』に続く、鬱になる映画(笑)

予告見た感じだと、「アイドルを拉致」ってなってたから、
てっきりアイドルファンがアイドルを拉致して、
なんかもうやばいことする映画かと思ったら全然違ったよ(笑)
もっとやばかった(笑)

佐世保小6女児同級生殺害事件を元にした作品らしいんだよね。
あくまでもキャストの設定だけで、内容は別物だけど。
その時点で、俺の想像とは大きくかけ離れたものだった

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おっぱい全開の『リバーズ・エッジ』

『荒れる10代』というタイトルのドキュメンタリーかと思うほど、
みんな青春の闇を噛みしめているなと思う映画だった。
まあ、随所に登場人物のインタビューが挟まっているから、
余計にドキュメンタリー感があるんだけれど(笑)

しかし胸クソ悪くなる系の話だなあ、これは。
ちょっとネタバレになっちゃうかもしれないので、
嫌な人はこのままそっとブラウザを閉じていただければと思うけれど、
けっこうみんなクズな

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金属の爪を振り回していた男が夢と魔法を振り回していた『グレイテスト・ショーマン』

もうね、圧巻です、この映画。
ヒュー・ジャックマン、最高かよ、と。

『X-MEN』シリーズでウルヴァリンとして、
金属の爪を振り回して敵を切り裂いていた男が、
今度は夢と魔法を振り回して人々を笑顔にしているなんて、
その役の振り幅の大きさにびっくり(笑)
ちなみに、今回彼が演じたP・T・バーナムって人は実在した人のようで、
ここまでやれる人物が本当にいたっていうのも驚きである。

この映画、予告

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満身創痍すぎる『悪女』

初めてですよ、こんなにも満身創痍な映画は……。
予告を見た瞬間に「これは劇場に行かねば」と思った作品。

本編開始直後のアクションシーンがとにかくすごい。
おそらく役者の頭にアクションカムをつけて撮っているんだろうけど、
FPSゲームをそのまんま実写化したような映像に息を呑む。
単身、敵のアジトに乗り込み、
斬って斬られて、撃って撃たれて、蹴って蹴られて、殴って殴れて、
そして血がブシャーブシャー

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エル・ファニングが菅田将暉に見える『アバウト・レイ 16歳の決断』

トランスジェンダーの娘に、ビッチの母親、
そしてレズビアンの祖母。
これだけ聞くと、ちょっと重く感じるけれど、
実際に観るとなんかほっとする映画。

主人公はトランスジェンダーのエル・ファニングで、
彼女(彼)が手術を受けるために、
両親の同意書へのサインを得るまでを描いた話。

僕は男性で、かつ女性が好きな、ごく一般的な性の持ち主なので、
こういう真面目な意味でいろんな「性」を扱う映画は、
頭で

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マシュー・マコノヒーになら殺されてもいい『ダークタワー』

ホラー映画の巨匠、スティーヴン・キングの描くアクション超大作。

世界の均衡を保つ塔を破壊するマシュー・マコノヒーと、
それを守るイドリス・エルバの戦いである。

これも勧善懲悪モノのアクション映画なので、
当事者たちでドンパッチやってくれって話なのだけど、
この映画は、なんといってもマシュー・マコノヒーがかっこよすぎる!!

なに、あの胸の開いた黒シャツ。
で、黒パンツで、全身黒ずくめ。
普通だ

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あらゆる映画を内包した『ガーディアンズ』

タイトル、誤字じゃないからね。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』じゃないから。

人生で初めてかもしれないロシア映画。
でも中身は既視感しかない大作映画の全部乗せのような、
光麺もびっくりの内容である。
おそろしあ~おそろしあ~。

僕が感じただけで、この映画は、
『X-MEN』、『アベンジャーズ』、『ファンタスティック・フォー』、
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『ジャスティス・リ

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全然泣けない『今夜、ロマンス劇場で』

予告からして、これはもう絶対別れが訪れる、
すごく泣ける映画なんだなって思ってたけど、
実際はそこまでじゃなかったっていう(笑)

設定やお話が悪いとかそういうんじゃない。
むしろ、映画好きな人は一度は妄想する内容じゃなかろうか。
スクリーンの中の憧れの人が、現実世界に現れてしまうなんて。
(ただ、綾瀬はるかはてっきり女優として出てくると思ったのだけど、
 実際はあくまでもキャラクター、つまり姫と

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オリジナルを超えられなかった『マンハント』

これは、ちょっとひどいな。。。(笑)

元は1976年公開の『君よ憤怒の河を渉れ』っていう、
若かりし頃の高倉健や原田芳雄が出ている映画なのだけど、
これと比べてしまうと、いろいろお粗末だなと。。。

実は今回の『マンハント』を観る直前に、
予習としてオリジナルの方も観たのだけれど、
物語冒頭から強盗だの強姦だのの濡れ衣を着せられた高倉健が、
事件の真相を追いながらも、刑事たちから逃げるという、

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既視感たっぷりの『不能犯』

同じことを感じた人がいるかもしれないけれど、
ギアスを手にした闇に堕ちた日暮旅人って感じがした(笑)
目を使った特殊能力っていうと、そうなるよね。
『GetBackers-奪還屋-』に出てくる"邪眼"のようでもある(笑)

そして世界観は『DEATH NOTE』臭がすごい。
一般人からしたら、正体不明の謎の死だしね。

さらにドラマの『僕たちがやりました』のメインキャストが3人もいる上に、
爆弾に

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優香のエロさがほとばしる『羊の木』

予告からは想像もつかなかった。
こんなムラムラする映画だったとは。

原作は読んでないけれど、設定自体は完全にサスペンス。
元受刑者を受け入れることで過疎化を防ぐ計画を遂行する、
人が優しく魚がうまい魚深市という街が舞台。
今回は6人の元殺人犯が街に移り住んでくる。

この設定だけでね、もう絶対何か事件が起きるだろう、と。
先の展開にビビりながら観ていました。
僕はホラー系が大嫌いなんでね。
ちょ

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母の強さと広告のメッセージ性に改めて気づかされた『スリー・ビルボード』

これは秀逸。
予告で感じた以上に本編が面白かった。
もうね、先の展開がどうなるのか予想がつなかなくて、
ずっとハラハラできたし、
びっくりするようなシーンも随所にあって、
最初から最後までずっと見入ってしまう映画だった。

この映画、娘を殺された母親が、
3枚の看板に警察に対する嫌味のメッセージを掲載するのだけど、
シンプルな言葉で、すごい重みがあるんだよね。
なんでかっていったらそこには感情がこ

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悪夢のような『デトロイト』

本当に悪夢のような2時間半だった。。。
怒りと失望がこみ上げ、ここに正義はないのかと叫びたくなる。
デトロイト市警が狂気の沙汰すぎる。
もうデトロイトになんか絶対に行くかと思うほど(笑)

黒人に対する人種差別を根底に、
アメリカの暗い歴史と緊張感が張り巡らされた見応えしかない映画。

今回、改めて人間は恐いと思った。
暴徒と化し、歯止めのきかなくなった民衆のうねりはまさにカオス。
もちろん意志あ

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