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映画感想

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新旧問わず、映画館で観た映画の感想を書いています。 あくまでも個人の主観なので悪しからず。
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2018年4月の記事一覧

ターミネーター?アイアンマン?な『いぬやしき』

これはいい意味で裏切られた。

邦画のこういうCG全快のアクション系映画は、
ハリウッドと比べると映像クオリティが低くて、
「なんだかなあ」って思うことが多かったので、
あんまり期待していなかったんだけど、
CGもアクションもクオリティが高くてびっくりした!

木梨憲武と佐藤健がある日不思議な光に包まれてロボットになるんだけど、
木梨憲武は人を救う方に、佐藤健は人を滅ぼす方になり、
主に新宿を舞台

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キャラクター愛に溢れた『レディ・プレイヤー 1』

何年ぶりだろう。
映画を見て興奮して鳥肌が立ったのは。
小さい頃、新しいゲームが出るとき、
新作の映画を見たとき、
ものすごい高揚感に溢れるときがあった。
大人になった今ではそういうことも滅多にないけど。

でも今回あったんだ。
この映画で。
あの頃感じたような興奮と感動が、ここには詰まっていた。
これだよ。これが映画なんだよ。
俺が映画に求めていたものはまさにこれなんだよ。
さすがだ。。。さすが

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アクションもモザイクもない『レッド・スパロー』

これはちょっとびっくりなスパイ映画。
アクションもなければ、モザイクもない。
チ◯コ丸出しだったし、
ジェニファー・ローレンスも局部見えそうだった。
というか、半分見えてた。

しかし、これほど「スパイってこうなんだろうな」
と思える作品は初めてかもしれない。
これを見ると『007』のジェームズ・ボンドも
『ミッション・インポッシブル』のイーサン・ホークも、
もはやスパイというよりただの傭兵だろと

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エロ雑誌にノスタルジーを感じる 『素敵なダイナマイトスキャンダル』

母親が隣の家の息子と不倫して、
しかもダイナマイトで心中するって、
そんな過去あったら、俺、女性観変わってしまうよ、きっと。

しかもこれ実話というからね。
末井昭って人の。
この人の名前初めて知ったんだけど、この映画で。

そんな幼少期の暗い過去を持ちつつ、
(とはいえ、当時彼は小学一年生だったらしいので、
 あんまり覚えていないのかもしれないけど)
工場勤務を経て、キャバレーの看板デザインをし

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日本が舞台なのに日本人が日の目を浴びない『パシフィック・リム:アップライジング』

んー、ちょっと期待しすぎたかな(笑)

映像はね、相変わらずすごくて。
戦場となった東京の街(まあ架空の都市だけどね、あの街並み)が
グッチャグチャになってて。
巨大ロボットや巨大怪獣は特撮で日本も十八番のはずなんだけど、
あの映像は日本では到底無理だろうな。
ハリウッドに完敗。
エンド・クレジット見ると、
「DIGITAL ARTIST」の項目で1,000人以上いたから、金のかけ方が違う。
同じ

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サイコパスのアベンジャーズだった『ミスミソウ』

これはね、、、あかんやつですわ。。。
見終わった後にドッと疲れが出る。
今月分の生気、全部吸われちゃったよ。
同じところ10回ぐらい切って、
そこに粗塩とわさびを練りこみ、
ヒモでキツく縛って化膿させるみたいな、
なんかそんな気分になる。

田舎に引っ越した主人公の女の子が学校でいじめに遭い、
さらにその加害者グループに家族まで殺されてしまうという壮絶な環境の中、
彼らに復讐をしていく、という話な

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叔父役に感情移入した『honey』

タイトルだけ聞いて、
"乾いた風をからませる"方が思い浮かんだ人は、
年齢がバレるね。。。(笑)

邦画お得意の、いわゆる高校生の青春純愛炸裂映画です。
すっごくがんばって、寝ている相手にキスできる初々しさが、
このひとつ前に見たベロチュウばかりの『娼年』とは対極を成す。

新宿バルト9で見たのだけれど、
観客の9割が10代の女の子と40代以上の女性という二極化した状況。
(そして、若い女の子の方

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セックスにシンケンジャーだった『娼年』

これは、、、すっごい。。。
朝っぱらからすごいのを見てしまった。。。
もうね、、、松坂桃李のアダルトビデオなんだよね。。。

去年、『あゝ、荒野』を見たときも、
菅田将暉のセックスシーンすげーなって思って。
ボクシングで戦って、家に帰ってきたら、
本能の赴くままにヤリまくるっていう動物のような感じだったけど、
今回の松坂桃李の生々しさの方がもっとやばかった。

なんせこなす数が多い。
2時間で計1

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交差する時間軸が見どころな『ワンダーストラック』

全体の4割がサイレント映画な珍しい形式。

1927年に耳の聞こえない少女が、
1977年に事故で聴力を失った少年が、
親元を飛び出し、わずかな手がかりを頼りに、
自らの居場所を探す物語である。

その1927年は当時の状況も考慮し、
サイレント映画にしてあるため、音楽以外は無音である。

予告の時点で想像がつくと思うけど、
当然2つの時間軸は無関係ではなく、
それらが交差するところが一番の見どこ

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映像新世紀かと思った『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』

これは完全にナメていた。
どうせ『スター・ウォーズ』になり損ねた宇宙SF映画だろうと。

ごめんなさい。

マ・ジ・で!
映像がやっばい!!
映像新世紀かってぐらい!!
これまでいろんなアクションやSF映画を見てきたけど、
それをひっくるめてもすごかった!!

広大な宇宙を行き来したり次元間を移動するスケールのでかさ、
宇宙船のシーンなど臨場感あるカメラワーク、
魔法じゃねぇかってぐらい進歩しまく

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アメリカ人が好きそうな『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』

アメリカで大ヒットらしいっすね。これ。
いや、まあ普通に面白かったんだけど。
でも個人的には前作の方が好きかな(笑)

前作は1995年に公開。
今は亡きロビン・ウィリアムズが出ていたね。
ボードゲームで止まったコマの内容が現実世界に起こるという、
CGもふんだんに使った当時としてはけっこう衝撃的な作品だったけど、
今回はそのボードゲームがテレビゲームになり、
高校生4人がゲームの世界に吸い込まれ

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最っ高なクソババア映画の『あなたの旅立ち、綴ります』

いやー、ホント、新宿ピカデリーで上映される
海外のヒューマン映画は、どうしてこうも当たりが多いのか。
物語の設定が秀逸なのが多いイメージ。

今回の映画もまさにそれで、
予告編を見たときから、楽しみでしかなかった。

新聞に出てる他人の訃報記事を見た
口うるさい完璧主義ババアのハリエット(シャーリー・マクレーン)が
そこに美談が書かれていることに気をよくして、
「あたしの訃報記事も書いて」と
記者

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