日本酒沼にはまったMASAKI ~JAPANESE SAKE~

日本酒を幅広い世代に広げたい、イメージを変えたい 日本酒にかかわる仕事を日々模索、海外…

日本酒沼にはまったMASAKI ~JAPANESE SAKE~

日本酒を幅広い世代に広げたい、イメージを変えたい 日本酒にかかわる仕事を日々模索、海外の方にも広げていきたい I want to spread sake to a wide range of generations and change its image

最近の記事

個性豊かな 長野県

数字から見る長野県 日本酒生産数量:4,769kl 全国13位 国内生産量の約2% 特定名称酒の比率:約68% 全国27位 清酒免許場数:85場 全国3位 千曲川沿いに半数以上の酒蔵がある それ以外は、松本~安曇、諏訪~伊那 酒造好適米生産量:年間4,982t 国内生産量の6% 全国3位 主要品種:美山錦3,089t ひとごこち1,125t 金紋錦311t 山恵錦242t  しらかば錦138t 「酒米自給移出タイプ」 長野県特徴 多くの自然環境が残り、飛騨山脈(北アルプ

    • 美酒王国 秋田県

      数字から見る秋田県 日本酒生産数量:11,744kl 全国5位 国内生産量の約40% 特定名称酒の比率:約56% 全国33位 清酒免許場数:39場 全国17位 横手盆地に集中 酒造好適米生産量:年間4,613t 国内生産量の5% 全国4位 主要品種:秋田酒こまち2,343t 美山錦1,603t 美郷錦259t 吟の精198t 「酒米自給自足タイプ」 秋田県特徴 全国1位2位を争う成人一人当たりの日本酒消費量を誇り、生産量も全国5位 数々の酒米も開発 2003年「秋田酒こ

      • 米どころ酒どころ 新潟県

        数時から見る新潟県 日本酒生産数量:24,964kl 全国3位 国内生産量の約8% 特定名称酒の比率:約73% 全国21位 清酒免許場数:98場 全国1位 魚沼エリアに4割、下越エリア3割、上越2割、残り佐渡島 酒造好適米生産量:年間11,223t 国内生産量の13% 全国2位 主要品種:五百万石8,437t(全国シェア48%) 越淡麗1,385t 山田錦589t たかね錦359t 「酒米自給自足タイプ」 新潟県特徴 「辛口淡麗」が一世風靡した、平成の吟醸酒ブームの立役

        • 千年の歴史 京都

          数時から見る京都府 日本酒生産数量:55,262kl 全国2位 国内生産量の約18% 特定名称酒の比率:約16% 全国42位 清酒免許場数:52場 全国9位 半数以上が伏見にある 酒造好適米生産量:年間705t 国内生産量の1% 全国21位 主要品種:祝331t 五百万石219t 山田錦152t 「酒米移入依存タイプ」 京都府特徴 京都千年の歴史は日本酒の歴史でもある。 全国最大の消費地で、必然的に周辺部で酒造りが盛んになる。 明治維新以降、「伏見の酒」は醸造技術の向

          日本一の日本酒県「兵庫県」

          数字から見る兵庫県 日本酒生産数量:91,621kl 全国1位 国内生産量の約30% 特定名称酒の比率:約20% 全国40位 清酒免許場数:91場 全国2位 灘から西宮までの沿岸部に1/3が集中、ほとんど県南に酒蔵がある 酒造好適米生産量:年間22,338t 国内生産量の26% 全国1位 主要品種:山田錦 年間16,945t 国内生産量の約60% 全国1位 愛山669t 五百万石640t 白鶴錦314t フクノハナ248t 兵庫錦211t 兵庫夢錦183t 「酒米時給移出

          酒造好適米ってなに?

          日本酒造りに使われるお米って、実はかなり特別なんだ。稲の種子、つまり籾(もみ)から始まって、もみ殻を取り除いた玄米、さらに精米して白米になるまで、お米はいろんな段階を経てるんだ。 日本で主に栽培されてるジャポニカ種のうるち米が、日本酒造りの主役。このうるち米の中でも、酒造りに向いてるって特別に認められたのが「酒造好適米」ってわけ。 1904年に国立醸造試験所が設立されてから、この酒造好適米についてガッツリ研究されてきたんだ。酒造好適米に求められる条件っていうのが、大きく分

          香り高き革命 - 吟醸酒が紡ぐ日本酒文化の変遷

          香り豊かな吟醸酒の興味深い歴史とその進化について話してみたいと思います。吟醸酒は、その繊細な香りと味わいで多くの人々を魅了し続けている日本酒の一種ですが、その背後には技術革新と文化の変遷があります。 吟醸酒の誕生と革命的な進化 1927年、吟醸酒の概念が確立されたことは、日本酒製造における大きな転機でした。しかし、その概念が生まれた後も、吟醸酒の製造は非常に手間と技術を要するものでした。その状況が変わったのが、1933年に竪型精米機が登場したことです。この革命的な発明によ

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          栃木県 せんきん株式会社

          久しぶりにせんきんさんの日本酒を味わった。 モダンせんきんは、やっぱり格別に美味しいね。その心地よい酸味は、飲んでも飲んでも飽きさせない。 ドメーヌやオーガニックといった、酒造りの最先端を走り続けるせんきん株式会社。日本酒業界に一石を投じた薄井一樹氏によって開発された、甘酸っぱい日本酒は今や主流になっているけど、当時はきっと大変だったろうな。 実は、一度だけお会いしたことがあるんだ。それは、利酒師の講師として来てくれた時のこと。もう8年近く前の話で、内容はあまり覚えていな

          味覚の不思議 ~マヨネーズの酸味を探究する~

          私はマヨネーズが食べれません。 「人生損してる」「うそでしょ!?」 たくさん言われました。 しかし、「酸味」は好きなのです。 今回は雑談として書いてみようと思います。 味覚とは味覚とは、味覚器官に化学物質が刺激となって生じる感覚を指します。塩、酸、甘、苦の4種の基礎感覚(これらを味質という)に分けられ、これらが混合・融合して種々の味や旨みが感じられます。近年、グルタミン酸ナトリウムを原因物質とする旨みが第5の基本味として認識されています​​。 きっかけはソムリエ知り合いの

          味覚の不思議 ~マヨネーズの酸味を探究する~

          日本酒の歴史②

          1970年代、消費者たちは自分の好みに合った日本酒を選ぶようになったんだ。 「出張先でその町の地酒を楽しもう」 「郷土料理と一緒に地酒を味わおう」 っていう地酒ブームが起こったんだ。全国の酒蔵に注目が集まり、プレミアがつく地酒も登場したんだ。 1982年には吟醸酒ブームが起こり、生酒も人気になったんだ。 1992年には級別制度が廃止されて、酒蔵の皆さんは自社製品のランク付けを自己責任で行ったり、新しい品質認定制度を立ち上げたりして、どんどん品質を向上させようと頑張っていたん

          日本酒の歴史①

          日本酒の歴史は、弥生時代に水稲が渡来してから始まるんだ。その頃から米の酒が造られていたと推測されているよ。魏志の「東夷伝」には倭国の酒の記事が、播磨国風土記には「清酒」(すみさけ)の記述があるんだ。 奈良時代後半には、稲作が安定して国家組織に造酒司(ぞうしゅし/さけのつかさ/みきのつかさ)が設けられ、朝廷のために酒が造られるようになったんだ。 平安時代には、寺院や神社、民間でも酒造りが行われていたよ。 室町時代には本格的な酒屋が登場し、 16世紀後半には、原料米の精米や醪

          日本酒のラベルを読む

          日本酒のラベルには、ちゃんとルールがあるんだ。 原則として、8ポイント以上の日本文字で書かれていること。 主なルールはこんな感じだよ。 原材料名の表示: 使用した原材料を多い順に記載。特に米と米麹には、産地情報を表示することが多いんだ。 製造時期: 例えば「製造年月 令和3年10月」や「製造年月 2024.10」などと書かれているんだよ。 保存または飲用上の注意事項: 生酒など、加熱処理をしていない清酒には、保存や飲用時の注意事項が記載されているんだ。 原産国名:

          永山本家酒造場 貴

          山口県の永山本家酒造場が醸す「貴」 これは人生で衝撃を受けた日本酒の一本だ、間違いなくね。 酒質はとにかく綺麗で、雑味や不要な味わいは一切感じない。造り手の皆さんの「この味を飲んでほしい」という思いがしっかりと伝わってくるんだ。 初めて飲んだ「貴」は、「貴 純米大吟醸 プラチナ」だった。華やかな香りと上品な味わいで、甘すぎずスッと喉を通るんだ。 甘い系が好きな人も、淡麗辛口が好きな人も楽しめる味わいで、淡麗辛口まではいかないけど、許容範囲内の味わいだと思う。 実際、辛口好

          特定名称酒とは

          吟醸酒ってのは、「吟味して醸造する」って意味で、伝統的にもっと精米した白米を使って、低温でじっくり発酵させるんだ。そうすることで、酒粕の割合も高くなり、特有の芳香、つまり吟香を持つ日本酒ができるんだ。 僕が覚えた簡単な方法は、こんな感じ。 「純米」って表記されたお酒は、お米だけで作られた日本酒。 「吟醸」って表記されたお酒は、アルコールが添加されていて、香り高くすっきりとした日本酒。 「大」って表記されたお酒は、精米歩合が50%以下の日本酒なんだ。 そして、こうじ米ってい

          級別制度と特定名称酒の始まり

          昭和時代から平成初期にかけて、日本酒は「級別制度」というもので分類されていたんだ。特級、一級、二級に分けられ、それぞれに異なる酒税率が適用されていたんだ。 もうこの表現をする人達は少なくなったけど、おじいちゃん世代の一部は「特級酒くれやぁ」って話しているのを聞いたことがあるよ。 この制度は、もともと粗悪なお酒が横行していた時代に市場を立て直すために作られたんだけど、時が経つにつれて、酒質が画一化していく問題もあったんだ。 消費者のニーズが多様化する中で、蔵元たちは高い酒

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          一杯の旅路🍶地酒で巡る日本紀行 ~長野県 鼎~

          信州銘醸の『鼎』っていう日本酒、これがなかなかのレアものなんだ。全国で取り扱ってる店舗もほんの一握りで、実際に飲めるお店もそう多くない。公式サイトにも詳細が載ってないくらいだから、その希少さが伝わるよね。 味わいは、甘くてフルーティーで、女性や外国人の方にも飲みやすい日本酒ってわけ。それに、季節限定の『鼎』もあるんだけど、見つけたらラッキーなレベル。即買い推奨だよ。こんな特別な日本酒、逃したらもったいないからね! 仕込み水とは、酒造りにおいてめちゃくちゃ重要なんだ。特に、

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