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メディアが分かるマガジン

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雑誌の出版概況の解説からソーシャルのトレンド、効果的なオウンドメディアの作り方まで。メディア&コンテンツに関する解説マガジンです。
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#メディア論

ヒットコンテンツを作るには名もなきブームを探せ

ヒットコンテンツを作るには名もなきブームを探せ

世の中に存在する名もなきブームを探せ
ヒットコンテンツを生み出すには、世の中に存在しているけれども名前が与えられていない現象に名前をつけることからはじまります。名前が与えられて初めて人々に認知されるわけですから、それが一般に普及するスタートラインに立つことになるんです。
まずは、名もなきのブームに名前を与えた結果、ヒットコンテンツになった例をいくつか紹介します。

ソロ活にズボラ飯。名もなきブーム

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コンテンツが伸び悩んだ時に最初にやるべきこと

コンテンツが伸び悩んだ時に最初にやるべきこと

コンテンツマーケティングにおいてコンテンツの拡散に苦労している場合、その原因の多くが「物量不足」にあることが圧倒的なんです。なので、伸び悩んだときに最初にやるべきことは投稿数を増やすことになります。
コンテンツの量が不足していると、どうして上手くいかないのでしょうか。それには2つの理由があります。

理由その1:コンテンツプラットフォームのアルゴリズムに乗らない
理由その1として挙げられるのは、コ

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「いとをかし」はヤバくてエモくなった

「いとをかし」はヤバくてエモくなった

ヒットコンテンツを作るための方程式ヒットコンテンツを作成するためには、「インパクト × 分かりやすさ」というシンプルな方程式があります。この方程式は、見る人を引きつける力と内容がすぐ理解できるかどうかを組み合わせたものです。
今の時代、たくさんのサービスがフィード型のインターフェースを採用しています。そうした中でユーザーの目を引き、彼らにコンテンツをじっくり見てもらうためには、まずインパクトが必要

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ヒットコンテンツの方程式は、インパクト×分かりやすさ

ヒットコンテンツの方程式は、インパクト×分かりやすさ

ヒットコンテンツを作る方程式
ヒットコンテンツを作る方程式は、インパクトと分かりやすさの掛け算になります。

インパクト × 分かりやすさ

インパクトが重要であることは、なんとなく分かるのではないでしょうか。現在ほとんどのサービスはフィード型のインタフェースになっています。通り過ぎるユーザーを引き留めてコンテンツを見てもらうには、インパクトが必要です。

そして、インパクトがあるだけでもダメで、

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鉄板コンテンツを作るには巨人の肩に乗れ

鉄板コンテンツを作るには巨人の肩に乗れ

初心者がコンテンツ作成でつまづきがちなこと
コンテンツ作成に挑戦する初心者にとって、いくつかのつまづきポイントがあるんですね。まず、不必要にオリジナリティを追求しすぎることが挙げられます。確かに、独自の発想は大切ですが、最初から過度にそれを求めると、誰も求めていないコンテンツを作りがちです。

YouTubeやインスタグラムなどのプラットフォームでウケるコンテンツの「型」は、そのプラットフォームの

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温度の低いコンテンツは、賞味期限が長い法則~Mステのタモリさんに学ぶ

温度の低いコンテンツは、賞味期限が長い法則~Mステのタモリさんに学ぶ

温度の高いコンテンツと低いコンテンツ
先日テレビをつけたら「渡辺篤史の建もの探訪」のスペシャルバージョンを放送していたのですね。番組を知らない人に説明すると、俳優の渡辺篤史さんが個人の邸宅を訪問し、見学をするという番組なのですが、「え?まだやってるんだこの番組」と思うレベルの長寿番組で、初回放映日を調べたところ、なんと1989年4月1日となっており、30年以上も続いているのです。

「渡辺篤史の建

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週刊誌とSNSの悪魔合体の背景にある、インターネットの闇

週刊誌とSNSの悪魔合体の背景にある、インターネットの闇

週刊誌とX(旧Twitter)が悪魔合体した結果
最近、週刊誌が個人を社会的に消すことができるようになってしまった、ということが巷でよく言われるようになりました。
その原因は、情報の発信元である週刊誌と、X(旧Twitter)が悪魔合体したことにより、その威力が増幅された結果だとも言われています。

確かにここ最近は、週刊誌の報道とともにXでも炎上状態となり、Yahoo!のニュースランキングも週刊

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YouTubeでウケるコンテンツの条件。流行るコンテンツは、ソリューションが決める。

YouTubeでウケるコンテンツの条件。流行るコンテンツは、ソリューションが決める。

YouTubeで爆発した江頭2:50YouTubeで人気のチャンネルのひとつといえば、江頭2:50のエガちゃんねるです。登録者数は400万人を超え、人気の動画は数百万再生されています。

YouTubeではめちゃくちゃ人気のエガちゃんですが、テレビ時代にこれほど人気だったかというと、それほどでもありませんでした。
テレビでは、ほぼレギュラー番組を持っていかなかったからです。数少ないレギュラー番組と

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ブログはどこへ消えた?それでもnoteは盛り上がる理由

ブログはどこへ消えた?それでもnoteは盛り上がる理由

ブログ飯なる言葉も登場した2010年代
2010年代前半くらいは、ブログブームがすごかったんですよね。ブログ一本で生計を立てるというブログ飯なるワードも登場して、毎日大量のブログ記事を書くインフルエンサーが登場し「とにかくブログを書け」とネットで先導して、ブロガーになるために大学の進学を止めたとか会社を止めたというニュースも耳にしました。

同時に論考的なブログも盛り上がりを見せ、ブログプラットフ

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新しいコンセプトを発明すると、ベストセラーが生まれる

新しいコンセプトを発明すると、ベストセラーが生まれる

指のストレッチを「指ヨガ」と再定義するその昔、電車の中吊り広告で「指ヨガ」というタイトルを目にしたんですね。「指ヨガ」というタイトルを見た瞬間に「指でヨガをやるのか」と興味を惹かれたのですが、多分内容はふつうにヨガのストレッチなのです。
でも、指をストレッチしましょうとアピールしても誰も興味を示さないんですね。指のストレッチを「指ヨガ」と再定義することで、人の興味を惹けるようになります。多くの人の

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マス向けコンテンツの作り方。鍵は能動的から、受動的への変換

マス向けコンテンツの作り方。鍵は能動的から、受動的への変換

YouTubeやTwitterは延々見るけど、本は一冊読み通せない体は疲れているけど、YouTubeやTwitterを延々見てしまう経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
本を一冊読み通せないとか、そもそも本を手に取る気にならないという人も増えています。
これは、みんなYouTubeをただ観たり、Twitterのタイムラインを延々スクロールするという形で受動的にコンテンツを消費しているので、本の

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ビジネス書が最も“読まれる”のはYouTube?最強のマス向けコンテンツとは

ビジネス書が最も“読まれる”のはYouTube?最強のマス向けコンテンツとは

内容が易しいビジネス書と、難解なビジネス書に二極化本が売れないと言われて久しいですが、その中でもビジネス書はコンスタントに売れ続けているとはいいます。しかし、過去のビジネス書の年間ベストセラーを見ると、マス受けするビジネス書は「内容が易しくて分かりやすい」に集約されていることが分かります。

インターネットが普及しはじめた2000年代頃から、ビジネス書のタイトルが「面白いほど分かる」「ネコでも分か

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有料会員90万人に迫る日経電子版。キラーコンテンツは「空気」だった

有料会員90万人に迫る日経電子版。キラーコンテンツは「空気」だった

有料会員90万人に迫り、一人勝ちの日経電子版オンラインのビジネスメディアの勝者は日経電子版となっており、有料会員数が90万人に迫ります。2位はNewsPicksの約20万人(2022年末時点)、3位以降はダイヤモンドオンラインの3万5千人となっていて、いかに日経電子版がすごいかが分かります。

以前のnoteにて、有料会員の獲得のカギはただのニュースソースを提供することではなく、物語(ナラティブ)

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マンガがフルカラー×縦スクロールになる理由。ウェブトゥーン化で失われるもの

マンガがフルカラー×縦スクロールになる理由。ウェブトゥーン化で失われるもの

マンガをフルカラーで縦スクロールにすべきか?先日、堀江貴文氏が日本のマンガもカラー化するべきではという持論を展開して、話題になっていました。

ウェブトゥーンとは、韓国発祥のデジタルマンガで、縦スクロールとオールカラーの作品が連載されています。
カラー化のメリットを示すエピソードとして、自身のメルマガで連載中のモノクロマンガをInstagramに投稿したところ、予想外に「いいね」が少なかったと話し

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