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フィッシャーズのぺけたんとンダホが最後の「虹」を歌う

8/4 アスレチックなど運動系やエンタメで有名なYouTuberフィッシャーズのメンバーの1人だった「ぺけたん」がフィッシャーズで撮った最後の動画が公開されました。

少し系譜を追ってみます。

フィッシャーズは元々8人組のグループでした。

2012年から活動している彼らはYouTube初期から現在まで続いている古巣です。
2015年メンバーのダイブーという人が態度の悪さや掟破りによりフィッシャーズを脱退しました。

直接の大きな原因は掟破りとはファンと交際関係になったこと。
彼はファンを食うのは許せないみたいなことを他のメンバーに行っていたのでこの事実が発覚したことでメンバー内での不信感に繋がりました。

視聴者の中には「そのくらいならいいんじゃない?」と思う方もいるでしょうが、「何でもメンバー内で相談し合う」というルールを予め決めていることや、嘘や虚偽の他にもメンバーを見下したり友達と思っていない発言をしたりが目立ち「友達」として楽しくやるコンセプトのフィッシャーズとして不信感が強くなりすぎていたそうです。

あまり直接罵倒するのが好きではない大人しめのメンバーが多いので動画の雰囲気も悪くなることを懸念して最終的に彼を脱退させる結果となりました。

それから5年、フィッシャーズは7人で飛躍しました。
日本国内でトップユーチューバーとして登録者数、再生数ともに栄華を極めます。
現在こそ再生数が新しく人気になったYouTuberより落ちているように見えますが、定期的に強い企画などを差し込んだり夏や冬に仕掛けることでしっかり数字を取っています。
メンバー7人の内2人は社会人になってから本来の別の仕事の傍らたまに遊びに来るというスタンスでしたので、実質5人がレギュラーみたいな感じでした。

2017年、彼らは歌に手を出していました。
その内のオリジナルソングでメンバーのンダホが作成した一曲に|「虹」《にじ》という曲がありました。

この曲はメンバー全員がPVとして出ている動画で仲が良い描写が盛り込まれた「ザ・青春」という感じの動画です。

歌のメインは「ぺけたん」、コーラスなど補佐が「ンダホ」でした。
「ぺけたん」は高音を出せます。「ンダホ」はその高音域ギリギリで歌えるように設計して作曲。
なんとミュージックステーションに呼ばれるほどの影響力のある「人気曲」となりました。

これが今でもフィッシャーズの中で一番再生されている動画です。
なんと8000万再生越え

右上の並び替えから人気順に並べたのがこちら

「ぺけたん」もレギュラーメンバー5人の1人として数々の動画に出ました。
江頭2:50とのコラボでは面白映像を撮り、痩せ骨系の独特な容姿とトリッキーなワードセンスから一部に人気があり一部に濃いアンチもいました。

その内レギュラーメンバー1人がフィッシャーズ専属で入ることになりメインのレギュラー6人態勢が築かれようとしていました。


そして事件が起きます。

「ぺけたん」が複数のファンに手を出してしまっていました。それをメンバーに黙っていて他のYouTuberにバラされるという発覚の仕方をしてしまいました。

上記のような濃いアンチはまだ「ぺけたん」を叩いていても冗談の延長のような感じでしたが、このことは普通の視聴者や、他メンバーにとって衝撃で見過ごせないものでした。

2020年10月にリーダーの「シルクロード」とペアで動画出演した「ぺけたん」は状況の説明と謝罪をしてそのまま「ぺけたん」活動休止が決定しました。

最初に決めたフィッシャーズ内のルールではメンバー間で情報共有しつつも誠実なお付き合いをしていたならばまだ情状酌量の余地はあったのでしょうが、残念ながらそうではなかったのでしょう。
たとえファンだったとしても真剣な付き合いだったならバレたとしてもワンペナでここまで重い決定を下さなかったと思います。

ですが各種関係者などに迷惑は掛かってしまいました。
歌関係もあったでしょうしメンバー複数人でTVにもよく出ていたので、編集で不自然に「ぺけたん」の声や姿の部分だけ大胆にカットされ放送された番組が話題になったりもしました。

それでもダイブーの時とは違い脱退ではなく休止となりました。
彼は長年フィッシャーズに貢献してくれていた古巣のメンバーですし、仲間を大切にする人物であることは周知の事実でしたから。

ファンも右往左往しました。

歌はどうするの?
もうステージで「虹」は聞けないの?
復活の可能性はあるの?
地位を利用して女性を食い物にするのは許せない。
他のYouTuberは日常的にファンと関係持つ人いるのになんでフィッシャーズだけダメなの?暴力振るった訳でもないのに。
しっかり反省して1年後くらいに復帰してほしい。


謝罪動画のあとに今後「ぺけたん」は動画には一切出ないという形で裏方として動画編集などサポートに徹することに決まりました。
フィッシャーズは6人態勢になりました。

それから2年、6人での動画を投稿し続けていました。
2021年末には準レギュラーだった最後の1人「ダーマ」も本来の仕事を辞めてフィッシャーズ専属になることを決意。

ファンの間でもいつ「ぺけたん」は戻って来るのかとあまり言われなくなっていましたが、熱心なファンは待ち続けていました。

………

2022年7月、2020年の10月の謝罪以降2年ぶりに「ぺけたん」が…というより7人揃っての動画が出ました。

左から マサイ ザカオ モトキ ぺけたん シルクロード ダーマ ンダホ

彼らは元気よく挨拶していますが、動画の内容は「ぺけたん」が正式に脱退するということ。
裏方として頑張っていたが、このままではいけないし、ひょこっと動画に戻るのも違うと感じていた「ぺけたん」はフィッシャーズ休止からの脱退を自身で決意していました。

正直、他メンバーは彼が戻って来る心持ちの準備をしていました。
やってしまった内容は悪いし相手方にも不義理でしたが、仲の良い友達だし、反省して今後を改めるならばまた楽しく動画を撮りたいという気持ちが強かったことは動画を観ていればよく分かります。

ただ彼の意志は固く、脱退して新しい道を歩みたいと発表。
(新しい道が何なのかは伏せられていました)
メンバーは6人で続けることが決定。

本来ならフィッシャーズと出る最後の動画となりましたが、メンバーの「ンダホ」の希望で最後に「ぺけたん&ンダホ」で「虹」を歌いたいと提案。
「ペケタン」も了承。
そしてぺけたん最後のフィッシャーズ動画が作成されました。

※冒頭の動画と同じです。

歌収録のスタジオにて思い出話など雑談のあと二人で「虹」を熱唱
「ぺけたん」の独特の高音と声質と「ンダホ」のハーモニーが絶妙で、「ンダホ」が「ペケタン」と一緒に歌うこと前提で作った曲であることがよく分かります。

5年前に彼らの動画「虹」を観てフィッシャーズを知った自分はちょっと泣けました。

歌詞の内容は

みんなバラバラの個性で性格がバッチリ合うでもなく本来は一緒に動画なんて撮るような関係じゃなかった。
けれど、たまたまYouTubeというプラットフォームがありみんなで一つになって面白いモノを作って楽しんで大人になっても過ごせていける。
このままずっとみんなでそれぞれ足りない部分を補いながら頑張っていこうぜ!

自分は「虹」の歌詞をこう解釈しています。
人によって歌詞の解釈は違ってくるでしょうねw

中学生からYouTubeをやっていて大人になってもずっと続けていられるのは人気になってもルール(絶対の掟)を設けていたからだと思います。
なんだか夫婦円満の秘訣みたいですね。
家訓決めや家事のルールみたいな。

彼らはリーダー「シルク」を中心に|筋《すじ》を通して活動しています。
何か問題が起きても赤裸々にメンバーにも視聴者にも分かりやすくしっかりとした説明での状況報告を欠かしません。
だから周りの大人や他YouTuberからの信用・信頼も厚いのでしょうね。

その上で面白い動画を排出し続けているのですからレジェンドYouTuberの一角を担っているのもよく分かります。
彼らのこれからの活動・エンタメにも期待していきたいです。

今回はこんなところでノシ

メルカ









………でもできれば「ぺけたん」には何年かかってもいいからまたフィッシャーズに戻ってきてほしいと思ってしまいますね。

この動画とか好きだった…。


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