学びと上達に関しての基本文献。ビジネス本よりも、ちょっとだけ本格的。
鈴木宏昭先生の本を読みました。
鈴木宏昭先生といえば、『認知バイアス』ブルーバックス。
書店に行けば「バイアス」本であふれている。
「もう、誰もバイアスに乗らないよ」、という中での真打ち登場。
鈴木宏昭先生は、日本認知科学会 会長を務めるほどの、第一線の認知科学分野の研究者です。
しっかり、ハロー効果、権威付けにハマって、本を買ってしまうという。
でも、鈴木宏昭先生は、一般向け書籍で、関連する研究分野を、ショートコース的に一冊に凝縮してくれています。
非常によくまとまって、さらに読みやすい。
鈴木宏昭先生はしっかり参考文献を挙げてくれます。いずれの文献も、手に入れやすく、一般読者にも読みやすい書籍ばかりです。
もうすこし踏み込みたいなーってときに、すぐに手を伸ばせる。
本当にありがたい。
でも、「学びと創発」に関していえば、『私たちはどう学んでいるのか』はいい本だったけれど、それぞれの分野に関しては、少し物足りない。
※ アマゾンで目次と概要が見られます。
挙げられている参考文献は、確かにいい本ばかりで、もしかして、本を読み慣れている人なら、参考文献からでも十分かもしれません。
自分で調べる人は、こういう本を読んでいます。わたしの周りのデキる人は、どこからか探し出して、知っているんです。
もう少し文献を追加するなら、
M.チクセントミハイ『クリエイティヴィティ―フロー体験と創造性の心理学』世界思想社
「フロー体験」を提唱したチクセントミハイ先生の渾身の一冊。内容は濃く、クリエイティビティに関する"世界一役に立つ"本。大手出版社から出ていたら、売れていたのに。
このシリーズは粒ぞろい。2020~現在2023年時点での、最新研究事情が一般読者に向けにまとまっています。
それと、
です。『風姿花伝』は、叱られなくなった大人には耳が痛くなる秘伝が書かれています。高い抽象度があり、世阿弥の説く方法論・哲学は、何歳であろうと、脊髄まで響きます。読んだ途端に、姿勢を正してしまいます。
#認知バイアス #創発 #思考 #知識 #記憶 #読書 #積ん読 #教養 #哲学 #学び #学習 #心理学 #世阿弥 #風姿花伝
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?