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『祖父が他界した。』
祖父が他界した。
病院にかけつけたときには、静かに目を瞑っていた。
両親の話によると、呼吸がだんだん長くなり、脈がしだいに低くなり、苦しまなかったのだという。
病院でなくなったので、医師は、「死因は、おそらく…、」と述べた。
私には老衰に見えた。
祖母は一切、泣かなかった。
医師に死亡を告げられると、お世話になりました、と頭を下げると、
これからどうするや、葬儀はどうするや、と現実的
『94歳やすこの話 戦火のナース時代編。』
我が祖母、やすこさんは現在94歳。
相変わらずボケる気配は一切なく、暇さえあれば世界地図片手に、
「ハンガリー、首都ブタペスト、通貨フォリント…、」
と、熱心に勉学に勤しむ94歳やすこ。
そんなやすこさんに、ぶどうを手土産に持っていくと、大喜び。
美味い、美味い、の連呼で、テンションはマックス。
機嫌が良くなったのか、
珍しく昔の写真を引っ張り出し、ナース時代
『やすこのお味噌話。』
生まれてこのかた、お味噌を買ったことがありませんでした。
なぜなら、ずっと、やすこさん(94歳の祖母)が、作ってくれていたから。
去年、やすこさんが、広島で一人暮らしをし始めてから、お味噌を作らなくなり、
「そろそろお味噌がないわねえ〜」と、ツボの底に手を突っ込んでいる母と顔を見合わせ、ふと気付いたのです。
「お味噌…、買わなきゃいけないんだ!」
よく考えたら、今年のお正月は、お餅も買うん
『泰子ばあちゃん、94歳になりました。』
やすこさんが、94歳になりました。おめでとう!というと、「めでとうないわい!」と言われたので、よくボケなかったね!と言ったら、「毎日前頭葉を使っとるけぇな!」と、世界地図を見て、聞いたことのない国の首都を暗記しておりました。#やすこさん
『93歳 やすこの日々 〜お土産でブチギレる編。』
広島に帰省したので、お土産を持って、一人で暮らすやすこさんに会いに行きました。
やすこさんは、私の祖母です。
戦時中、戦火の広島でナースをしていた、現在93歳のファンキーなおばあさま。
前回、マフラーをプレゼントしたら、頭にかぶりはじめ、(帽子と認識)、大喜びだったやすこさん。
戦時中の何もない時代を過ごしたやすこばあ様は、とにかく節約を徹底、肉魚は一切食べない質素な生活。