池城美菜子/Minako Ikeshiro
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ビヨンセ カントリーへ 「Texas Hold’Em」と「16 Carriages」対訳&解説
ハウス・ミュージックのつぎはカントリー。
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ビヨンセの三部作『ルネッサンス』の第2幕は自らの故郷とアメリカ全土のルーツ・ミュージックでもあるカントリーに立ち戻ります。2024年2月のビッグニュースだった、先行の2曲「Texas Hold’Em」と「16 Carriages」というタイトルからして、サウスというか開拓時代の雰囲気をまとっています。
『ルネッサンス アクトⅠ
キラー・ビー/ Swarm 全エピ解説 ドナルド・グローヴァーたちが描く「スタン」の世界
3月17日に公開されるやいなや、斜め上にグォっと話が進んで、さらにうしろにバク転を決めるような怒涛の展開で話題を集めている、アマゾン・オリジナルの『キラー・ビー』。原題は『Swarm』。ドナルド・グローヴァー(チャイルディッシュ・ガンビーノ)がプライム・ヴィデオ(アマゾン)と数作品分の契約をしたシリーズの第1弾。共同クリエイターが『アトランタ』のシーズン3から脚本で参加しているジェニーン・ネイバー
もっとみる祝! ビルボード・チャート6週連続1位SZA『SOS』全曲解説
昨年末からじわじわと続いている、テイラー・スフィフトvs SZA(シザ)のチャート・トップ争い。シザの5年ぶりのセカンド・アルバム『SOS』がビルボードで連続6週の首位を死守。2位がテイラーの『ミッドナイツ』だ。シングル・チャートのHot100は逆にテイラーの12週1位だった「アンチ・ヒーロー」を、とうとうマイリー・サイラスの「フラワーズ」が抜いた。シザの「キル・ビル」は不動の6週連続2位。『SO
もっとみるエミネム、『XXL』で本音爆発
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<なぜ、このインタビューを訳すのか>
エミネムの肉声を感じられる記事が、9月14日『XXL』に掲載された。『XXL』は1997年に創刊されたヒップホップ雑誌だ。現在は、ほぼ季刊で雑誌を発行するほかウェブマガジンを運営している。最近、大物のアーティストが文字媒体のインタビューにめったに応じな
ハリー・スタイルズ 『ハリーズ・ハウス』全曲解説
祝! 全米・全英チャートNo.1デビュー!
ケンドリック・ラマー『Mr. Moral & The Big Steppers』の全曲解説、多くの人が覗きに来てくださって、予想を上回る人数に購入していだきました。ありがとうございます(「サポート」までしてくださった方、感謝しています)。と同時に、kusege.comみたいなブログだと思ったのに、有料だったため「あれ?」と思った人も少なからずいたかと思
ケンドリック・ラマー『Mr. Morale & The Big Steppers』全曲解説
5年ぶりの。待望の。沈黙を破って。
ケンドリック・ラマーの5作目『Mr. Morale & The Big Steppers』のリリースをめぐって、英語でも日本語でもよく見かけるキーワードである。2022年の5月13日。パンデミックが日常に溶け込み、東欧で戦争が続いている。まだ、カオスだ。
果たして、ケンドリックの新作を私はこの5年間待ち侘びていたかのか。天邪鬼になってみる。「否」である。いや