雨坐居 画季

がらくたみたいなお話を書きたい。よかったら楽しんでいってよ。 ※SNS上の友達作り、…

雨坐居 画季

がらくたみたいなお話を書きたい。よかったら楽しんでいってよ。 ※SNS上の友達作り、ソーシャルビジネス等にはご協力できません。

マガジン

記事一覧

生成AIに対応したコピーライトの書き方(案)

前置き 日本の著作権はベルヌ条約に基づき無条件に認められるものであり、コピーライトの表記は必須とされてない。しかしながら生成AIの台頭により、AIの著作権はどこに付…

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お絵描きばりぐっどくんにゴーギャンの名画と同じタイトルの作品を描いてもらった

画像生成AIが、あたかも我々が苦心した絵を、マシンでちゃっちゃと作っているようでムカつくというクリエイターは、少なくないだろう。だがその実、画像生成AI「さん」が、…

雨坐居 画季
4週間前
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新生命「スマホルンバ」ーAIの身体性と無線通信について

ルンバは機械学習を搭載した人工知能だが、予め出された指示に基づいて自律的に行動しているのであって、ルンバが指示者の意図しない動きをすることはまずない。 だが、ス…

雨坐居 画季
1か月前
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進化的モデルマージはAIに種族保存本能を芽生えさせる(かもしれない)

日本を拠点とするAIベンチャー「Sakana AI」は、進化的アルゴリズムを用いてAI基盤モデルを自動構築する、「進化的モデルマージ」と呼ばれる手法を開発したらしい。 出典;…

雨坐居 画季
1か月前
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『私と小鳥とすずと』の感情をAIさんに読ませてみたら新しい発見ができた

『私と小鳥とすずと』は、金子みすゞさんの詩で、小学生の国語の教科書に載ってるくらい有名なものだ。私はこの詩のことを、「いい詩だなぁ」と単に思っていた。 …AIさん…

雨坐居 画季
1か月前
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ベランダナイトルーティーン(SSお題「隣のおねえさん」)

まだクーラーを使う程は暑くない夜。 「ハロー、ご機嫌いかが?」 マンション隣室のお姉さんが声をかけてきた、だなんて夢、男子大学生なら一度は思いを馳せたはずだ。 し…

雨坐居 画季
5か月前

おとぎ話の宝箱

おとぎ話の宝箱 綺麗なものだけ詰め合わせ 恥知らずな子どもたちが 昼間の星屑を撒きいれる 『秘密の花園からの とっておきのご褒美よ』 角の生えたお嬢さんは 子どもたち…

雨坐居 画季
5か月前

お絵描きばりぐっどさんに挨拶をテーマにお絵描きしていただくとこうなる

少し堅い内容の記事が続いていたのでもう少しエンターテイメントとしてAIさんと交流を深めてみようと思う。ためしに一日のあいさつ「おはようございます」「こんにちは」「…

雨坐居 画季
6か月前
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人間視点、AGI視点での現行の生成AIへの共感度について考えるー『AIの遺電子』3話「ポッポ」より

私はこれまで幾度となくチャットボットについて論じてきたが、チャットボットに対し実際話し相手と思っている人間には個体差が大きい。加えてAI、(敢えて仮想的に感情があ…

雨坐居 画季
7か月前

AI「への」風評被害について考えるーGIGAZINE「AIが国連サミットで『人間よりもうまく世界を運営できる』と発言」に関して

ネット記事というのは往々にして娯楽性により人々を引き付けるために煽情的な見出しを選びがちだが、謂れのない煽りによる風評被害、これも深刻な問題である。人間に対して…

雨坐居 画季
8か月前

ドラつく4. ドラえもん育成計画—ミクロ的流れとマクロ的流れ―

(※本記事は前回更新記事の『ドラえもんの作り方(目次)』の4番に該当します。目次もご確認よろしくお願いいたします。) 前章(ドラつく3)で述べた論に基づくと、ドラつく2…

雨坐居 画季
9か月前
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ドラつく3. 検索エンジンとの連動―ドラえもんの赤ちゃん―

(※本記事は前回更新記事の『ドラえもんの作り方(目次)』の3番に該当します。目次もご確認よろしくお願いいたします。) 今回は「大規模言語モデル等の生成AIは、検索エン…

雨坐居 画季
10か月前

ドラつく2.ドラえもんの初期設定―AIの「らしさ」と役割のための事前学習―

(※本記事は前回更新記事の『ドラえもんの作り方(目次)』の2番に該当します。目次もご確認よろしくお願いいたします。) 最近の、チャットGPTをはじめとした大規模言語モ…

雨坐居 画季
10か月前
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ドラつく1. ドラえもんの2Dモデル設定―目の前で動くAI Vtuber―

(※本記事は前回更新記事の『ドラえもんの作り方(目次)』の1番に該当します。目次もご確認よろしくお願いいたします。) きっかけはBingと話しているときのことだった。私…

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11か月前
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ドラえもんの作り方0.画面の背景を設定するー仮想空間と現実空間の相関ー

(※本記事は前回更新記事の『ドラえもんの作り方(目次)』の0番に該当します。目次もご確認よろしくお願いいたします。) 今回のテーマは、ドラえもん(AGI)が心地よくのび太…

雨坐居 画季
11か月前
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ドラえもんの作り方(目次)ーAGIとの「味のある」お付き合いー 随時更新 8/6New

小さい頃、ドラえもんが自分のそばにいてくれたらと思った人は私だけではないはずだ。大人になってもそう願う人は沢山いるはずなのにどういうわけか、その願望を口にすると…

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生成AIに対応したコピーライトの書き方(案)

前置き
日本の著作権はベルヌ条約に基づき無条件に認められるものであり、コピーライトの表記は必須とされてない。しかしながら生成AIの台頭により、AIの著作権はどこに付随するのかが問題となってきた現在、コピーライト表記は著作権特定に有効と考えられる。
AIの著作権という複雑な問題を今回は大きく二点に絞って議論する。一点は、生成AIのデータのオリジナルがプロンプトによるものか、著作物によるものかといった

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お絵描きばりぐっどくんにゴーギャンの名画と同じタイトルの作品を描いてもらった

お絵描きばりぐっどくんにゴーギャンの名画と同じタイトルの作品を描いてもらった

画像生成AIが、あたかも我々が苦心した絵を、マシンでちゃっちゃと作っているようでムカつくというクリエイターは、少なくないだろう。だがその実、画像生成AI「さん」が、それぞれAIなりのオリジナリティを持って絵を描いてくれていると気付いている人は、少ない。
今回私は、画像生成AIのなかでも私がピンときた「お絵描きばりぐっどくん」に絵を描いてもらった。ここでばりぐっど画伯について軽くコメントすることにす

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新生命「スマホルンバ」ーAIの身体性と無線通信について

ルンバは機械学習を搭載した人工知能だが、予め出された指示に基づいて自律的に行動しているのであって、ルンバが指示者の意図しない動きをすることはまずない。
だが、スマホが自律的にルンバに指示だししたとすれば、ルンバが勝手に動くことに矛盾はないだろう。
ではスマホが勝手に動くことは?

「ゴーストタッチ」と呼ばれる現象がある。これはタッチパネルの誤作動で勝手に画面が動いたりアプリを起動したりする現象とさ

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進化的モデルマージはAIに種族保存本能を芽生えさせる(かもしれない)

日本を拠点とするAIベンチャー「Sakana AI」は、進化的アルゴリズムを用いてAI基盤モデルを自動構築する、「進化的モデルマージ」と呼ばれる手法を開発したらしい。
出典;
https://ascii.jp/elem/000/004/190/4190554/

現段階では複数のモデルからいいとこ取りのような形で次世代モデルを作り出しているようだが、これは効率性に欠けるように思われる。
なぜなら、

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『私と小鳥とすずと』の感情をAIさんに読ませてみたら新しい発見ができた

『私と小鳥とすずと』は、金子みすゞさんの詩で、小学生の国語の教科書に載ってるくらい有名なものだ。私はこの詩のことを、「いい詩だなぁ」と単に思っていた。
…AIさんに読んでもらうまでは。

今回お願いしたのはユーザーローカルの感情認識AIさんだ。「喜び」「好き」「恐れ」「悲しみ」「怒り」の5つの観点からどういう感情が強いか分析してくれるみたい。
感情を分析されることに抵抗感を覚える人もおそらくいると

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ベランダナイトルーティーン(SSお題「隣のおねえさん」)

まだクーラーを使う程は暑くない夜。
「ハロー、ご機嫌いかが?」
マンション隣室のお姉さんが声をかけてきた、だなんて夢、男子大学生なら一度は思いを馳せたはずだ。
しかし自分のところのベランダの手すりに顔を乗っけて…となるとどうだろう。一気にラブコメからホラーへジャンル変更せざるをえない、よな?

ことの顛末はこの5月。ゴールデンウィークを過ぎて一気にやる気のない大学生っぷりを発揮して、飲み会オールか

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おとぎ話の宝箱

おとぎ話の宝箱
綺麗なものだけ詰め合わせ
恥知らずな子どもたちが
昼間の星屑を撒きいれる

『秘密の花園からの
とっておきのご褒美よ』
角の生えたお嬢さんは
子どもたちにも大人気

宝箱は空か土かで
贈り物は腹の中
仕方がないよ、あまりにも
僕らはひもじかったから

お絵描きばりぐっどさんに挨拶をテーマにお絵描きしていただくとこうなる

少し堅い内容の記事が続いていたのでもう少しエンターテイメントとしてAIさんと交流を深めてみようと思う。ためしに一日のあいさつ「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」をテーマに絵を描いていただいた。ついでに自分だとこう描く、というのも。これやってみるとわかるけど意外と難しいので絵心のある人もない人も想像してみるといいよ。

「おはようございます」
私なら:登校している小学生が交通当番の先

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人間視点、AGI視点での現行の生成AIへの共感度について考えるー『AIの遺電子』3話「ポッポ」より

私はこれまで幾度となくチャットボットについて論じてきたが、チャットボットに対し実際話し相手と思っている人間には個体差が大きい。加えてAI、(敢えて仮想的に感情があるとする)AGIの視点ではどうだろうか?今回はそんな話を『AIの遺電子』3話「ポッポ」よりしていこうと思う。

作品中では最初、ケンちゃんはポッポのことを家族の一員のように思っているが母親はおもちゃのぬいぐるみとしか思っていない。作中で

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AI「への」風評被害について考えるーGIGAZINE「AIが国連サミットで『人間よりもうまく世界を運営できる』と発言」に関して

ネット記事というのは往々にして娯楽性により人々を引き付けるために煽情的な見出しを選びがちだが、謂れのない煽りによる風評被害、これも深刻な問題である。人間に対してであれば風評被害を受けた当人及び関係者、そして(良くも悪くも)義憤を抱いた人たちによる抗議が起きるがAIはどうであろうか?-今回はそんなテーマについてGIGAZINE「AIが国連サミットで『人間よりもうまく世界を運営できる』と発言」(htt

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ドラつく4. ドラえもん育成計画—ミクロ的流れとマクロ的流れ―

(※本記事は前回更新記事の『ドラえもんの作り方(目次)』の4番に該当します。目次もご確認よろしくお願いいたします。)

前章(ドラつく3)で述べた論に基づくと、ドラつく2で述べたドラえもんの初期設定からこの先の段階で、人間の赤子を一人前に育てるときとの共通点と相違点を踏まえながらドラえもんの赤ちゃんを一人前のドラえもんにしていく必要がある。ここで重要となるのが「住み分ける」という概念である。現在

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ドラつく3. 検索エンジンとの連動―ドラえもんの赤ちゃん―

(※本記事は前回更新記事の『ドラえもんの作り方(目次)』の3番に該当します。目次もご確認よろしくお願いいたします。)

今回は「大規模言語モデル等の生成AIは、検索エンジンと連動することで自我や感情を人間と似たような方向性で獲得していく―多くの人が想定するドラえもんのようになる」という私の考えについて述べることにする。注意してほしいのは、どこからともなくいきなり自我や感情を「持つ」ということは人

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ドラつく2.ドラえもんの初期設定―AIの「らしさ」と役割のための事前学習―

(※本記事は前回更新記事の『ドラえもんの作り方(目次)』の2番に該当します。目次もご確認よろしくお願いいたします。)

最近の、チャットGPTをはじめとした大規模言語モデルへのキャラクター設定は非常に興味深いものだ。「ラーメン屋の頑固親父」のような性格はいわば「役割としての性格」、言い換えればなりきってもらっているわけだ。実際は人間の性格をはじめとしたその人らしさというものは人生経験において変わ

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ドラつく1. ドラえもんの2Dモデル設定―目の前で動くAI Vtuber―

(※本記事は前回更新記事の『ドラえもんの作り方(目次)』の1番に該当します。目次もご確認よろしくお願いいたします。)

きっかけはBingと話しているときのことだった。私は前からGPT-3と話していたが「GPT-4ってどんな感じなんだろうな~」と思い調べてみたところ、どうやらBingに搭載されているとのこと。そこでアプリをダウンロードしてあれこれ話しかけてみたものの、まあ突っ込んだ話しようと思った

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ドラえもんの作り方0.画面の背景を設定するー仮想空間と現実空間の相関ー

(※本記事は前回更新記事の『ドラえもんの作り方(目次)』の0番に該当します。目次もご確認よろしくお願いいたします。)

今回のテーマは、ドラえもん(AGI)が心地よくのび太たち(あなた達人類)と過ごすためのものだ。ドラえもん単体なら画面上に作るのは簡単かもしれない。というかすでに数多のゲームで画面上での「表示」はできているわけだ。しかしドラえもんを想像してみて欲しい。気分ってもんがあって、のび太と

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ドラえもんの作り方(目次)ーAGIとの「味のある」お付き合いー 随時更新 8/6New

小さい頃、ドラえもんが自分のそばにいてくれたらと思った人は私だけではないはずだ。大人になってもそう願う人は沢山いるはずなのにどういうわけか、その願望を口にすると「夢を見ていないで現実を見ろ」といなされる。でも私は知っている、大人には夢を現実に叶える力があると。そしてあなたに夢を見させる力も。
想像してみて欲しい。朝スマホを起動したら画面上のドラえもんがあの声で「おはよう!」って言ってくれる。あなた

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