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展覧会・映画・読書の感想文

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展覧会、映画、読書などなどの感想文です。
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#映画感想

【映画】クロニクル(Chronicle)【感想】

【映画】クロニクル(Chronicle)【感想】

ある日、あることをキッカケに超能力を手に入れてしまった三人の高校生を描いた作品。スマホカメラ、監視カメラ、、、と、いたるところにカメラが存在し、記録されてしまう現代を描き、ファウンド・フッテージ式のモキュメンタリであることに違和感のない作品。

『第三者によって発見(found)された未編集の映像(footage)』から【ファウンド・フッテージ】と呼ばれている。コレ系の作品の有名どころだと「ブレア

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 #終わり方が好きな映画 Twitterハッシュタグより

#終わり方が好きな映画 Twitterハッシュタグより

大分前にTwitterで流れてきたハッシュタグ #終わり方が好きな映画

書いてる途中で「パルプ・フィクション」も良かったなぁとか思い出したけどとりあえずこんな感じです。思い浮かんだままに書いたので順不同。

(1)ダンサー・イン・ザ・ダーク

 鬱映画鬱映画言われてますが、母親として我が子にすべての愛を注ぎ込み、目的を達成したセルマ(ビョーク)は幸せな最期を迎えたのではないのだろうか??
 と、

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【映画】eXistenZ(イグジステンズ)【感想】

【映画】eXistenZ(イグジステンズ)【感想】

1999年制作、鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督のカナダ・イギリス映画『イグジステンズ(eXistenZ)』。

ジュード・ロウってやっぱり良い顔なんだなぁ、、、からの、<ゲームポッド>や<バイオポート>のグッチャグチャ感のキモさ。

同監督の似た題材作品『ヴィデオドローム』よりも全然分かりやすく描かれている仮想現実・ヴァーチャルリアリティ・VRでの究極の体感ゲーム「イグジステンズ」のお話。

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【映画】女神の見えざる手【感想】

【映画】女神の見えざる手【感想】

アメリカの銃規制にまつわる女性ロビーストであるエリザベス・スローンの物語。内容は全然文句ないどころか凄く面白いんだけど、邦題がちょっとダサくて惜しいような気がする(笑)。

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Wikipediaより
『女神の見えざる手』(めがみのみえざるて、Miss Sloane)は、2016年に公開されたアメリカ合衆国の社会派サスペンスである。監督はジョン・マッデン、主演はジェシカ・チャステ

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【映画】LOOPER【感想】

【映画】LOOPER【感想】

タイムトラベル、タイムリープものは「タイムパラドックスとの戦い」と「どう終わらせるか」がキモ。ラストに向かって誰が何をどうするか。正直、この作品の終わらせ方は好き。映像の雰囲気は何となくちょっとだけシャマラン監督っぽいかな?って思ったけど全然違った笑

※ネタバレになることも書いているので、ご注意を※

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Wikipediaより抜粋

『LOOPER/ルーパー』(Looper

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【映画】ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ【感想】

【映画】ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ【感想】

1998年のガイ・リッチー監督・脚本『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』。長編デビュー作。

小悪党とギャングとマフィアの思惑がぐるぐると入り乱れるクライムアクション。

たぶん2000年辺りかな、観た時はガイ・リッチーの名前なんて知らなかったし、今やすっかりスターになったジェイソン・ステイサムだってこの作品が俳優デビューだったし、ってことで完全に黄色&モノクロのカッコイイ系のジャ

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【映画】ダイアナの選択【感想】

【映画】ダイアナの選択【感想】

『ダイアナの選択』(ダイアナのせんたく、The Life Before Her Eyes)は、2007年のアメリカ合衆国のサスペンス映画。主演はユマ・サーマン。

現在の状況と過去の記憶を行ったり来たりする作りのストーリー。

観終わって振り返ると、割とすぐに映像の雰囲気が「何でこんな感じなんだろう?」と引っかりがあるくらいには匂わせていたんだな、と感じられる。

その陰鬱としたトーンの映像表現は

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【映画】ソイレント・グリーン(Soylent Green)【感想】

【映画】ソイレント・グリーン(Soylent Green)【感想】

ソイレント・グリーン世界の設定の2022年まであと1年!

培養肉を原料に人工のステーキを3Dプリンタで作ることができるように、ってなニュースを見て、いやはや…あっという間にこんな時代が来たなぁと感じたと共に、1973年の作品『ソイレント・グリーン』を思い出しました。

描かれるディストピア感は映像の古臭さも手伝ってか妙なリアリティがあり、かなり好きな作品です。そう何度も何度も観たいってタイプの映

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【映画】search/サーチ【感想】

【映画】search/サーチ【感想】

『search/サーチ』(原題:Searching)。2018年にアメリカ合衆国で公開されたスリラー映画。

レタッチ作業の手の空いたド深夜に視聴。事前の情報ナシ、主演はアジア人で特に期待もナシ、、、でも観て、結構楽しめました。

ほとんどの場面をPCの画面、、、主にブラウザ上でのGoogle検索やSNSの画面、保存やアップされた動画や写真で装飾・展開されるトリッキーでアイディア勝負の一本。

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【映画】カプリコン・1(Capricorn One)【感想】

【映画】カプリコン・1(Capricorn One)【感想】

すでにそこから倍以上生きてしまったんですが、大学生の時からずーっと借りよう借りようと思っていながら、何故かずーーっと借りるタイミングを失っていた作品「カプリコン・1」をようやく視聴。

Wikipediaには「あらすじ」と称してドアタマからラストまで書いているので、まだ観ていない方はWikipediaは読まないようにご注意を!

国の威信をかけて有人飛行で火星に行くぜ!ソ連なんかに負けてたまるか!

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【映画】メメント【感想】

【映画】メメント【感想】

僕はアタマの中をクッチャクチャにしてくれる作品が好きなので、『フォロウィング』からキャリアをスタートさせるクリストファー・ノーラン監督の作品が好き。

そんな監督の第二作目である『メメント』。妻が殺害される現場を目撃し、その犯人により受けた外傷により記憶が10分間しか保たない前向性健忘となってしまうレナード(ガイ・ピアース)が復讐のために犯人探しを始める。

レナードは出会った人物・訪れた場所はポ

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【映画】ダンサー・イン・ザ・ダーク【感想】

【映画】ダンサー・イン・ザ・ダーク【感想】

鬱映画、後味の悪い映画としてよく挙げられる『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(原題:Dancer in the Dark)ですが、僕の印象としては全然そんなことはありません。

逆張りではなくて、好きな映画作品のベスト5には確実に入る作品です。放心状態になる作品の余韻に☆☆☆☆☆。

まぁしかし大半の人は「後味悪い!」って言っているし、全体的にトーンは暗めだし、手ブレブレブレな映像表現に弱い人はちょっ

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【映画】CUBE【感想】

【映画】CUBE【感想】

いつの間にか、すっかりとテレビドラマ系の監督になってしまったようですが、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の初期の作品「CUBE」。長編初監督作品だったかな?

この作品は予算の少なさからのワンシチュエーション、チープな正方形の小部屋のセットを使い回しながら、「お前誰だよ」というような思い入れも何もない無名無印な俳優が淡々と目の前の作業を命がけでこなして行く作品です。

という訳で割と人がバンバン死んでい

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【映画】バタリアン【感想】

【映画】バタリアン【感想】

アメリカンドラマの宿命か、長らく続いてグダグダになって終わらせどころを見失っていた感のあるウォーキングデッドの本編もようやくシーズン11での終了が見えて来ましたね。

さて、我が家の2021年の映画鑑賞の幕開けはまさかの『バタリアン』。

いやぁもう人生で何度観たかってくらい大好きなパロディ・コメディ・ホラー映画という、この文言だけで芳醇なB級感タップリの作品。

基本は、ホラー映画・ゾンビ映画の

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