固い姿

物理的にふつうに分厚い文庫本

幻の魔を滅ぼして仕舞うロボ

十二年後の十二年前のカニ

天国の夫と大王の宝玉

蓋に触れふちからふちへ降っていく

存在もしていないのにあったかい

十日目の乾いた朝も月を乞う

水の気配が泳ぐ夢 泳ぐ風

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ほろ酔い文学