みずたまり

ADHD + ASD(自閉症スペクトラム症、アスペルガー症候群) + 双極性障害Ⅱ型(…

みずたまり

ADHD + ASD(自閉症スペクトラム症、アスペルガー症候群) + 双極性障害Ⅱ型(+複雑性PTSD)のアラサー社会人。生活力低めなため、ご飯とお風呂とトイレと歯磨きをしなくてよくなれば、もっと人生は楽になるのになあと常々考えている。

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    双極性障害Ⅱ型関係のエッセイとか

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    トラウマ関係まとめ

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躁になりかかってるけど、引きこもっていてもできるだけ散財を防ぎたい

躁の入り口に片足を突っ込みながらこんにちは。 ゴールデンウィークですね。出かける予定はないけれど、気温が上がってなんとなくテンションも上がって、ちょっとずつ財布のひもが緩くなってきました。あるあるだよね?ある…?(※私は躁鬱/双極性障害Ⅱ型(+ADHD+ASD)のため、軽躁です。高くないものちょこちょこ買いがメインなので、100万オーバーの大物対策は登場しません。) テレワークといえば、ルームウェア!ということで、さっそうとPCを立ち上げ、U★IQ★Oの通販ページを開き…。

    • 大人ですが、せっかくなのでN予備校でちょっとだけ勉強している。ああ、音声をうまく聞けなくて、手書きでノートが取れなくて、それでも勉強したい子供を応援してくれる大人がたくさんいるんだ。私のような人間のための学校が、今はあるんだ。それだけで、泣きそうになるぐらい嬉しい。

      • Before状態を根性のみで乗り越えた者だけが ADHDに「努力が足りない」って言っていいけど、 本当はできればそんなこと言わないで、うまくやる方法を一緒に考えてほしい

        Before午前10時。これからプレゼンの資料を作らなければならない。 パワーポイントのアイコンをダブルクリック。 マウスの指が当たるところに汚れがついていて、 ざらっとした感触になっている。 少しくすぐったい。 まあ、そんなに大した汚れじゃないし放置でいいか。 いつのまにかできていた指のささくれが痛い。 気になるとつい触ってしまう。 あ、血が出た。ティッシュティッシュ。 よかった、止まった。 メールが来たお知らせのアイコンがポップアップして、ブラウザを開く。 セミナー

        • できないの内訳:特性と能力と評価について

          これまで、知能検査のでこぼこを「特性」っていうのあんまりピンと来てなかったんです。単に「能力」だときついから、現実を直視しないですむようにやわらかくして言ってると思っていたから。でも、そういうことじゃないのではないか、と思ったので書きます。 英語で考えると。特性はfeature 、中立的な「特徴」ということです。一方で能力というのはability。何かができる(able)ためのもの。Ability(能力)とそれがどのような評価(evaluation)を受けるかは、当事者と評

        躁になりかかってるけど、引きこもっていてもできるだけ散財を防ぎたい

        • 大人ですが、せっかくなのでN予備校でちょっとだけ勉強している。ああ、音声をうまく聞けなくて、手書きでノートが取れなくて、それでも勉強したい子供を応援してくれる大人がたくさんいるんだ。私のような人間のための学校が、今はあるんだ。それだけで、泣きそうになるぐらい嬉しい。

        • Before状態を根性のみで乗り越えた者だけが ADHDに「努力が足りない」って言っていいけど、 本当はできればそんなこと言わないで、うまくやる方法を一緒に考えてほしい

        • できないの内訳:特性と能力と評価について

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          6本
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        記事

          ニュースで読んでも(哀悼の意とは別に)結構平気だったんですけど、カラオケでGod knowsを歌ったら怖くて悲しい気持ちがやってきて泣きそうになってしまったので、私は今遅ればせながら自分ごととして嘆き怒っている。私の楽しみ100%だったカラオケタイムを返してくれ。許さん。

          ニュースで読んでも(哀悼の意とは別に)結構平気だったんですけど、カラオケでGod knowsを歌ったら怖くて悲しい気持ちがやってきて泣きそうになってしまったので、私は今遅ればせながら自分ごととして嘆き怒っている。私の楽しみ100%だったカラオケタイムを返してくれ。許さん。

          理由とかは全部嘘だった

          座って読めるタイプの本屋で、「モラルハラスメント」という本をちら読みした。あれ、うちで起こったこと見てたの?というぐらい、うちの母親(モラハラパーソナリティー)と我が家で起こった出来事が時系列で描写されていた。 最初は矛先がパートナーに向くこと。子供の自我が芽生えだしたあたりから子供にも暴言が向けられること。ヤバイ時期とうまく行ってるように見える時期(ハネムーン期)を繰り返すこと。配偶者はなかなか加害者から離れられないこと。子供にも深刻な影響が出ること。相手を変えようと足掻

          理由とかは全部嘘だった

          パワハラ認定されるから何にもできないって言う人と、ニューヨークの図書館について

          「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」 という映画を観た。 アメリカのニューヨーク市にある公共図書館(市がお金を出して、市のお金+民間の寄付で、NPOが運営しているらしい)の仕事を淡々と撮影したドキュメンタリー映画で、いわば「透明人間になって」(公式パンフレットより)職場見学をしているようなだった。 ※以下、映画のネタバレを含みます。 映画は、図書館のホールでリチャード・ドーキンスが講演している場面からはじまる。10分おき(体感)ぐらいに場面が変わり、図書館を運営する

          パワハラ認定されるから何にもできないって言う人と、ニューヨークの図書館について

          全面的に善い人間にならなければ、人助けなんかできないってことはないと思う

          上野千鶴子先生が東大生にインタビューを受けた記事を読んでいろいろ考えたので忘れないために書いておく。 私は、障害者だ。障害は個性だーって言うだけでは生活がままならないぐらいの障害者だ。一人で自力生活を送っていると、朝の支度ができなくて仕事や学校にはなかなか行けず、コップの中のお茶はいつの間にか腐り、床はゴミとホコリで見えなくなる(ADHDあるある、、ですよね?)。今は色々な支援とかがあって仕事ができているが、どちらかといえば弱者と言っていい。 インタビューのなかに「弱者が

          全面的に善い人間にならなければ、人助けなんかできないってことはないと思う

          なぜエコラリアをやっちまうのか

          「つま先立ちのサンちゃん」という自閉症スペクトラムっ子・サンちゃんの漫画を楽しく読んでいるのですが この間の更新で「エコラリア」のお話がありました。 かくいう私もエコラリア的なものがあります。 今の私はASD(自閉症スペクトラム)にしては運動能力が高いほうで、真似するのがまあまあ得意なので、外では結構定型発達ぽい動き(会話・表情)をすることができます。 でも、気を抜くと前に聞いた/自分で言った言葉をずっと繰り返して唱えてたりしますし(「遅延エコラリア」)、本当に気の抜けてる

          なぜエコラリアをやっちまうのか

          できるだけお財布が痛くない感じで躁を乗り切りたい

          どうも、躁です。イエーイ!(私は躁鬱/双極性障害Ⅱ型(+ADHD+ASD)のため、軽躁です。)恒例の浪費により口座も(ほぼ)すっからかんになったので、自分でどんな対策ができるか、家族(躁鬱でないパートナーを想定)に何をしてもらったら躁の経済的ダメージを減らせるか、ということについて考えてみたいと思います。 当事者・家族向けの本にはだいたい、服薬でとにかく躁にしない・クレジットカードを止めるなどの対策が書いてあります。でも、服薬をしっかりしていても、仕事や生活の都合で、きっか

          できるだけお財布が痛くない感じで躁を乗り切りたい

          夏休み

          7月ごろから、ストラテラが効かなくなった。 ストラテラを飲み始めてから3年が経ち、その間ほとんどずっと用量を変えていないこと 仕事でたくさんの大きな締め切りやイレギュラーがあったこと。 躁が発動し、結構派手に散財したこと。 どれが原因でどれが結果なのかはともかく、 今年の夏は3年ぶりに、ADHD感を味わって、ムラムラそわそわしながら過ごした。 この3年間、ずっと夢見てきた通りに、毎日当たり前に学校や職場に通い、 学業や仕事に専念する日々を送ってきた。 そのことが嘘のよう

          字が少しだけ書けるようになった!

          以前、書字が難しくなってしまったことを書いた。 で、、ちょっとずつ書けるようになりました。やったー!もうあきらめてたので、すごくうれしい。手書き、便利! 正直、なんで書けるようになったのかはわからない。前回コメントでいただいたように、時が解決してくれたという面はあると思う(躁鬱のダメージから、少しずつリソースが回復してきた)。予言、当たりました!ありがとうございます!あと、脳の中にある程度「意味ではなく形をイメージして書く」という回路ができてきたのかも。 今は、以前より

          字が少しだけ書けるようになった!

          自閉症のことばと、ヤノマミの家

          「自閉症だったわたしへ」という本を読んだ。著者のドナ・ウィリアムズは幼少期カナー型の自閉症といわれていたが、その後徐々に定型発達の人とのコミュニケーションを覚え、大学まで卒業した人だ。いわば、大先輩である。本には自閉症の人の内面が細かく書かれており、あまりにも幼少期の自分が考えていたことと似ているのでかなり驚いたのだが、なかでも言葉とコミュニケーションに関する考察がものすごく印象に残った。自閉症の人の言葉は音の連なりだけではなく微妙な動きによって表現されており、動きや音と意味

          自閉症のことばと、ヤノマミの家

          ハイパーレクシア雑感

          自閉っ子などにたまにある特性の1つに、ハイパーレクシア(過読症)というものがあるらしい。簡単にいうと「すごく読むのが得意」という状態を指すが、ハイパーレクシアの反対であるディスレクシア(失読症)と同様、他の能力に比べて、という注釈がつく。詳しい定義についてはwikipediaか何かを読んでほしいが、私はこのハイパーレクシアというやつに大いにあてはまる。“ハイパーレクシア”で検索して驚いたのは「幼いわが子がすらすら本を読むのですごい才能だと思っていたが、ハイパーレクシアという特

          ハイパーレクシア雑感

          美化と人間性

          障害者をやっていると、心が綺麗とか、素直で純粋だと言われることが時々ある。特に、我々ASD/ADHDを含む、生まれつき脳機能に障害を持つ人々はそういう体験が多いのではないかと思う。 そう言われたときの感情は人によってマチマチだと思うが、私個人としては「健常者」として生活していた子供の頃、腹黒いとか怠惰とか性格の悪さばかりを指摘されていたため、正直、まんざらでもないと思うことが多い。 まあ、同じ人間がそのまま大きくなったわけなので、世の中いい加減だなとは感じるが。 実は、心が

          美化と人間性

          自分は普通の人間だと思ったこと

          私は日本で育った日本人だけど、自閉症スペクトラム障害(ADHDでもある)をもつ人間の常として、自分は普通じゃないと思いながら育ってきた。 どこに行ってもあんまりなじめなくて、すぐ文句を言いたくなる。「普通の人って本当にしょうもない」「本当は物事はこうあるべきじゃないのに」と。 「普通の人」の声はうるさい。なんであんなに大きな声で笑うんだろう。 グミとかガムとかチョコレートとか、気持ち悪い味と感触の物ばかり食べるし、変なにおいの化粧品を好む。 彼らのコミュニケーションは難解だ。

          自分は普通の人間だと思ったこと