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スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988年:監督:アレックス・プロヤス)【この世界のどこかに映画紹介が存在する。だから僕は】

砂漠の真ん中に兄妹が住んでて、
そこに、はぐれ者がやってくる。

砂漠に車が刺さっている場所が出てくる。
ルート66のキャデラックランチというらしい。

はぐれ者は、追われている身でここをさらに逃れなくてはいけない。
兄は車いすに乗ってはいるが、飛行機を作って出ていきたいと思っている。
妹はこの土地に住まなければいけないと思っている。

とにかく映像がキレイな作品であり、
若い頃に観たせいで何を言いたいのかはよく分からなかったが、
とにかく印象深い映画ではあった。

今、もういちど記憶を整理して、
あれがなんだったのか、当て推量してみたいと思ふ。

とにかく世界の果てである。
流れ者も、どこから来て、どこへ行くのか、何も言わない。
これは物理的な世界の果てではない。
死後の世界とまでは言わないが、そのレベルで人間の世界から遠い。
もしくは人類滅亡の後の世界かもしれない。

人はいつも「どこか違う場所」を夢想するけど、
それは、こんな場所なんだよ。

そもそも、ここに来る人間なんているはずがない。
世界の果てにたどり着ける人間はいない。
そして当然ながら、どこかに行くこともできない。

世界の果ては、完全にあらゆる意味で孤立した場所なんだから。

でも、兄はそこから出ていこうとして。
妹は外の世界を断固として拒絶する。
そこへあり得ないはずの向こう側から人がやってくる。

うん、何かのメタファーかな。
余計な情報は語られないままである。
寓話である。

なんか、これに似てるけど。

方向性はまるで違う。
バグダッドカフェは居場所を見つける話だった。
しかしこちらは「世界の果て」から出ていく作品である。

アレックス・プロヤス監督の最初の作品であり、
低予算映画ながらカルト的名作と言われている作品。
何年か前に唐突に劇場リバイバル上映された。

何を言いたいのか、やはりわからなかった。
だからこそ、この器に色んなものを人は入れたがる。

観る人は、自分自身の姿をこの映画の中に見つける。

やっぱりわからなかったか・・・
でも、とにかく美しい。
まるで目が覚めた後に忘れる夢みたいだ。

わかるひと誰か、解説をしてほしいのです。


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