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《 さよなら、桃色。 こんにちは、桃色。 》
桃色の思い出が
私の記憶にはあった筈なのに
いつの間にか
思い出すのも困難で
なのに、
時折、懐かしいあの桃色の感情が
私の中を掻きむしる。
「 君が、僕にとっての桃色だからじゃないの?」
私はハッとして
主人の桃色になれた事が
思い出にならないように
生きなければいけない、と
手を伸ばしかけた桃色の口紅を
そっと仕舞った。
「 私を無色にしてくれた事、絶対に許さないんだから。」
「 はははは。上
桃色の思い出が
私の記憶にはあった筈なのに
いつの間にか
思い出すのも困難で
なのに、
時折、懐かしいあの桃色の感情が
私の中を掻きむしる。
「 君が、僕にとっての桃色だからじゃないの?」
私はハッとして
主人の桃色になれた事が
思い出にならないように
生きなければいけない、と
手を伸ばしかけた桃色の口紅を
そっと仕舞った。
「 私を無色にしてくれた事、絶対に許さないんだから。」
「 はははは。上